「真実の口」1,310 カレーが食べられなくなる・゚・(ノД`;)・゚・・⑥

前回の続き・・・。

前回、カレーの知られざる効果を寄稿したが、今回、追加で調べたものも追記する。

【アルツハイマー病】

2007/7/16 、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のミラン・フィアラ博士の研究チームが、「カレーに含まる成分が、脳の働きを阻害しアルツハイマー病を特徴付けるタンパク質を吸収する免疫細胞を、活性化する可能性がある。」と全米科学アカデミー会報で発表。

フィアラ博士によると、インドカレーに独特の色を出す黄色い香辛料のターメリック(ウコン)に含まれているクルクミンという化合物が、アルツハイマー病の症状に対抗する特異な反応を誘発するという。

実際、伝統的にターメリック(ウコン)を使ったカレーを食べているインド人は、米国人と比較してアルツハイマー病発症率が、4 分の 1 程度だという・・・。

また、クルクミンは水よりも油に溶けやすいので、油と一緒にとる方が吸収がよくなり、カレーは、理にかなった食べ方と言えるようだ。

【ガン】

カレーのスパイスとして使用されるターメリック(ウコン)と癌について、最初に研究されたのは、 1988 年のアメリカのラトガース大学で、マウスを使用して実験が行われたらしい。

その後、それに注目したアメリカの癌国立センターが抗ガン作用のあるハーブとして発表し、現在も、研究が次々と行われている。

癌細胞が、増殖してゆく際に、NF-kB(※注 1 )が活性されるのだが、ターメリックに含まれるクルクミンがその働きを阻害してくれ、抗がん作用が働くらしい・・・。

(※注 1 ) 免疫応答や細胞の生存など多彩な生命現象に関与している DNA に特異的に結合するタンパク質の一群(転写因子)。

また、クルクミンは、癌細胞の増殖や活性を阻害するだけでなく、抗ガン剤の副作用である、ドキソルビシン(※注 2 )という心臓に負担をかける毒性を軽減してくれる効果もあるという・・・。

(※注 2 ) 抗がん剤の一種。

また、ターメリックにブラックペッパーを併用すると、抗炎症効果を 2 倍にあげる効果があるという研究結果もでているらしい・・・。

【動脈硬化】

2014/7/3 、ハウス食品は、広島大学・東幸仁教授との共同研究で、「カレーに動脈硬化予防で重要な役割を果たす血管内皮機能を改善する効果がある。」ことを臨床試験により確認したと発表。

カレーには、スパイス由来の抗酸化物質が多く含まれており、高い抗酸化力が期待できる食品の1つであることから、「カレーを食べれば酸化ストレスが低減されて、健康に良い効果をもたらすのではないか?」と考え、研究に取り組んできたという。

14 名の健康な男性(平均年齢 45 歳)を対象に試験が行われ、 180g のレトルトカレーまたはスパイスを含まないコントロール食品を 200g の米飯と併せて摂取してもらい(計約 500kcal )、摂取前後で血管内皮機能を比較し、併せて、全身・上腕の血行動態や各種生化学指標も測定した。

血管内皮機能を示す FMD 値(※注 3 )の結果を統計処理したところ、スパイスを含まないコントロール摂取によって、値は 5.8% から 5.1% へ有意(※注 4 )にした。

(※注 3 ) Flow-mediated dilationの略で、日本語で血流依存性血管拡張反応といい、血管内皮機能を評価する指標。

(※注 4 ) 確率論・統計学の用語で、「確率的に偶然とは考えにくく、意味があると考えられる」こと。

一方、カレー摂取の場合、値は 5.2% から 6.6% へ有意に上昇した。

さらに、カレー摂取後の値はコントロール食摂取後に比べ、有意に高いことがわかった。

【うつ病】

ニューヨーク市立大学ハンター校の Glenn Schafe 心理学教授の研究チームが、「カレー粉などに含まれるターメリックの中のクルクミンという成分が、恐怖体験などの記憶を脳の中でブロックし、思い出させないようにする効果がある。」という事を明らかにした。

同チームの実験では、まず初めに通常のエサを与えたマウスと、クルクミンを含有したエサを与えたマウスたちに対し、ある音を鳴らした後に足にショックを与えるという行為を繰り返し、その後それぞれの脳を取り出して違いを調べたという。

もう一つの実験では、マウスたちに記憶を蘇らせるためのテストを行い、恐怖体験を思い出させる試みを行ったところ、クルクミンを含んだエサを食べたマウスたちは、恐怖体験を思い出すことが難しくなることが分かったとのこと。

Schafe教授は、「脳は独自の免疫システムを持っており、クルクミンの消炎効果が脳細胞に働きかけることで記憶の形成を変えているのだろう。」と話している。

ただし、実験では体重 1kg に対し 1g のクルクミンを投与したらしく、体重 60kg の人の場合、 60g が必要ということになる。

このクルクミンの量となると、ターメリックの中に含まれるクルクミンはわずか 3% なので、どんなカレー好きの人でも摂取は難しいらしい・・・(笑)。

【糖尿病】

2012/7/6 、タイのシーナカリンウィロート大学の研究チームが、カレーに含まれる栄養成分が糖尿病の危険性を低下させる可能性があるという研究を、米国糖尿病学会が発行する医学誌「 Diabetes Care 」に発表した。

研究チームは、 240 人の参加者に、健康的な食事や運動についての生活習慣指導を 3 ヵ月間受けてもらい、期間中、血糖降下薬などによる治療は行わなかった。

参加者を無作為に 2 グループに分け、片方は 250mg のクルクミノイド(※注 5 )を含むカプセル製剤を 1 日 6 錠を服用してもらい、もう片方には偽薬(ブラセボ)を摂取してもらった。

(※注 5 ) ポリフェノールの一種で、主にクルクミン、ジメトキシクルクミン、ビスジメトキシクルクミンの 3 種類がクルクミノイドに分類されている。

9 ヵ月後にカプセルを毎日摂取した人では 2 型糖尿病の発症がみられなかったが、偽薬を摂取したグループでは 16.4% が 2 型糖尿病を発症した。

クルクミンによる重大な副作用は報告されなかったが、数人が軽いそう痒や便秘などの症状を訴えた。

ただ、クルクミンがどのようなメカニズムで糖尿病の危険を減らすのかは解明されておらす、研究者はクルクミンの減量効果を指摘し、減量により、インスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性を低下すると推測している。

また、クルクミンには抗炎症作用もあり、「クルクミンが抗炎症作用により、ベータ細胞の損傷を保護した可能性がある。その結果、インスリンを放出する β 細胞の機能が改善した。」とも述べている。

その一方で、「クルクミンのサプリメントの利用を勧めるものではない。市販されているサプリメントのクルクミン含有量は安定していないおそれがある。」と注意を促し、更に、「糖尿病前症の段階で、まず取り組むべきは食事と運動の改善だ。」と述べている。

【熱中症】

カレーに含まれるスパイスの中に、シナモン、クミン、カルダモン、コリアンダー、ターメリック、クローブ、ナツメグというものがあるが、これらは身体を温めてくれる効果があり、汗をかきやすくしてくれるらしい・・・。

また、スパイスは健胃作用や食欲増進、消化促進の効能があり、夏バテの防止に最適だという。

以上のような効果が、カレーにはあるようだ・・・o(*’▽’*)/☆゜’パチパチ

信じるか?信じないか?は貴方次第である・・・(笑)

次回へ・・・。