「真実の口」1,330 知らなければ気にならないのに、知ってしまうと気になる話⑯

前回の続き・・・。

《赤貝の缶詰》

赤貝は、寿司ネタや刺身としても人気のある貝・・・。

赤貝の握り 赤貝の刺身

少し調べてみる・・・□_((ヾ(・ω・*)カタカタ

~Wikipedia参照~

アカガイは、二枚貝の一種で、大きくても殻長 12cm 、殻高 9.6cm 程度で、 42 ~ 43 本の放射肋がある。

潮干狩り 二色の浜

北海道南部から九州にかけての沿海州〜東シナ海の 5m ~ 50m の砂泥底に棲息している。

主な分布域は、ピョートル大帝湾から黄海にかけての区域で、日本、朝鮮半島、中国、台湾、極東ロシアの水深 0 ~ 60m に分布している。

名前の由来は、血液中の色素に人間と同じヘモグロビンを持っており、身の色合いが赤いため赤貝と呼ばれている。

古くから、内湾に普通にいて、安くておいしい人気の二枚貝だった。

関東などでは、単に茹でたり、甘辛く煮つけたりと、日々のおかずになっていたこともある。

それが、内湾の汚染や開発によって激減し、昨今では、庶民にはとても手が届かないものとなっている。

江戸前寿司にはなくてはならない種で、高級な店がこぞって使うためにますます値を上げているらしい・・・。

夏に産卵期を迎えてやせてしまう赤貝は、身が太くなって美味しくなる冬から春にかけて旬である。

赤貝には、タンパク質脂質ビタミン B12 が含まれており、カルシウムなどのミネラルも豊富と栄養の宝庫でもある。

しかし、赤貝には注意しなければいけない点がある。

それはである・・・!

アサリやホタテなどもそうなのだが、プランクトンをエサにしている貝類は、毒性のあるプランクトンを食べて毒を持ってしまうことがある。

毒を有した貝を食べると、神経性の麻痺や下痢などの食中毒を引き起こす。

麻痺性貝毒は、ふぐ毒にも匹敵するほどの強さで、症状によっては、命を落とすようなことにもなりかないというのだから要注意である。

麻痺性貝毒は、北海道から九州まで全国でみられ、アサリ、ホタテ、ムラサキイガイなどで毎年発生しているそうだ。

勿論、毒化した貝は出荷規制されて市販されることはないので、貝毒による食中毒事件はほとんど起こっていないというのが現状だ。

ただし、潮干狩りや海水浴などで自家用に採った貝などは、出荷規制の対象外なので、要注意である。

また、貝毒は熱に強いため、家庭で加熱調理しても無毒にならないというのだから恐ろしい・・・!

有毒プランクトンを食べた二枚貝は、毒が体内に蓄積するらしいだが、一度毒化した貝でも、有毒プランクトンが無いところに移動すると、体内から毒が排出されて無毒になると言う・・・。

大阪府貝塚市に潮干狩りで有名な二色の浜というところがある・・・。

今年の話だが、 2 月中旬に、近海のアサリ、アカガイ、トリガイで貝毒が検出されたことを受け、二色の浜を含む 3 か所の潮干狩り場で、貝の持ち帰りが全面禁止となった。

潮干狩りは出来たようだが、持ち帰ることが出来ず、係員から無毒の貝をもらい受けるという魔訶不思議な光景がテレビに映し出されていた。

潮干狩り 二色の浜

貝毒に注意 大阪湾で例年より毒性強く、瀬戸内海でも確(2018/4/28)

最近では、中国や韓国から大量に輸入して、流通量を賄っているというのが現状のようだ。

このことを知るまでは、普段は食べることが出来ないので、回転寿司屋に行くと、赤貝をよく注文していた。

しかし、中国や韓国からの輸入ものと知った時点から、食すことはなくなった。

私の家内も貝好きで、よく食していたのだが、私がこのことを教えると手を伸ばさなくなった。

以前、こんなことがあったのを覚えているだろうか?

輸入赤貝の下痢性貝毒に注意

『中国産とロシア産の赤貝それぞれ1検体から下痢性貝毒が国で定める規制値を超えることが判明し、違反品として措置しました。』

検体はたまたま見つかっただけであり、全てが信用できるものでは無いことは、当 Blog  でも何度も言っているので、皆まで言うまでもないと思う。

そんなある日、家内が赤貝の缶詰を買ってきたのである・・・ヽ(゚∀゚ )ノ

ニッスイ 赤貝味付

身は小振りだが、食べてみると、なかなか美味い・・・(●´)З`)))モグモグ

何度か、私の酒のつまみとして、食卓に上っていたのだが・・・。

食卓に並ぶときは、皿に移し替えられているので、気にしなかったのだが、ふとした時に、家内が買ってきたばかりの赤貝の缶詰をキッチンのテーブルの上に置いていたので、少し気になって原材料名を見たのである・・・(「  ̄ー ̄) ドレドレ・・・

原材料名:赤貝(さるぼう貝)、 しょうゆ 、 砂糖 、 しょうが汁/増粘剤(加工でん粉、 グァー)、 調味料(アミノ酸等)、(一部に小麦・大豆を含む)

声:「さるぼう貝・・・?????????」

疑問に思い、調べてみる・・・□_((ヾ(・ω・*)カタカタ

軟体動物門二枚貝綱翼形亜綱フネガイ目フネガイ超科フネガイ科リュウキュウサルボウ亜科サルボウガイ属

和名:猿頬貝

由来:「猿頬」とは猿が食べ物を口に含み頬を膨らませる様を言い、そのプックリ脹れた頬のような膨らみをもった貝ということらしい。

肉の色合いも猿の頬のように赤い・・・。

サルボウガイの刺身

声:「あ・・・、赤いんだ・・・。」

大きさは赤貝の半分くらいの 6cm 位のようだ・・・。

赤貝とサルボウガイの比較

左がサルボウガイ、右が赤貝。

私が、小振りな赤貝とか、型崩れしたものが入っているのかと思っていた赤貝の缶詰の正体はこれだったんだ!!!

騙された感はあったが・・・。

赤貝の分類は・・・。

『軟体動物門二枚貝綱翼形亜綱フネガイ目フネガイ超科フネガイ科リュウキュウサルボウ亜科サルボウガイ属』

猿頬貝の分類は・・・。

『軟体動物門二枚貝綱翼形亜綱フネガイ目フネガイ超科フネガイ科リュウキュウサルボウ亜科サルボウガイ属』

まるっきり一緒である・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

ちゃんと表示しているから騙している訳じゃないんだが・・・。

ただ、赤貝に比べると、値段は安いが流通量は少ない・・・。

つまり、殆どが、中国・韓国のものということになるわけだ・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛

勿論、この日から、食卓に上ることは無くなった・・・(`・ω・´)ムー

因みに、その他の貝の缶詰の原材料も調べてみた・・・。

コンビニでよく見かけるホテイフーズコーポレーションを参考にした・・・。

ホテイフーズ 赤貝味付

赤貝は、裏切ることなく、・・・サルボウガイ!

ホテイフーズ つぶ貝味付

つぶ貝は、つぶ貝ではなく、・・・アヤボラ?

ホテイフーズ つぼ焼き風味

つぼ焼風味は、サザエではなく、・・・トップシェル??

ホテイフーズ はま焼風味

はま焼き風味は、見た目はあさりだが、・・・マルスダレガイ???

当たり前のことだが、きちんと原材料名に表記しているのだから、何の問題もない・・・。

しかし、一旦気になると・・・(≧△≦)イヤー

勿論、気になるか気にならないかは貴方次第である・・・ε=ε=ε=(;^・_・^)

次回へ・・・。