「真実の口」1,351 WELLNESS GLASS Season Ⅱ・・・⑬

前回の続き・・・。

累進メガネデビューを果たした私だが、現在も頗る快調なメガネライフを送っている。

さて、今回は、物を作るにあたり、どんな工程で出来上がっていくのかと言うことを細かくお伝えさせていただいた。

抗酸化溶液活用製品然り、その他の物然り・・・。

常に、ハイグレードの製品が出来上がるように、工場のチェック、担当者のチェック、作業工程のチェック等々、細かいところまで目を掛けて、1つの製品に仕上げている。

今回、レンズまで抗酸化処理が施せるようになった WELNESS GLASS だが、その効用を、再度、確認してみよう!

大阪府立大学名誉教授・医学博士 清水教永先生による実験報告である。

 

検証実験報告書

【表題】

『アンチ・エイジング・メガネの着用が血中抗酸化力及び免疫ホルモンからみたリラクゼーションに及ぼす効果について』

【目的】

『本検証は、抗酸化工法の部位が異なる 3 種類のアンチ・エイジング・メガネを通常生活で使用した場合に、生体にどのような効果が及ぼされるのかについて検証することを目的とした。』

【検討】

『検証実験は、生活科学領域を中心として、アンチ・エイジング・メガネが睡眠やリラクゼーションに及ぼす影響を検証し、健康や疲労の改善および日常生活の快適性にどのような有効性を持っているのかについて検討した。』

【検証】

『その結果から、アンチ・エイジング・メガネが疲労回復やリラクゼーションを誘うブランドであることを、医学的視点から検証した。』

【本検証実験の方法】

『対象者は、 20 ~ 30 歳代の健康な成人男性 6 名である。
呼び検証実験段階では、サーカディアンリズム注1及び個体のコンディショニング等のチェックを行い、その結果、本検証実験に適応出来る人に被験者として依頼した。
今回の検証対象知品は、プラセボ注2を含めて 4 種類となることから、 6 名の対象者に対しアトランダムにメガネの着用順序を決定した。
なお、あらかじめ測定製品に対する感受性および障害リスク検査注3とインフォームドコンセント注4およびメディカルチェック注5を行い本人の検証に対する理解と承諾を得た。』

注 1 サーカディアンリズムとは、約 24 時間周期で変動する生理現象のこと。動物、植物、菌類、藻類などほとんどの生物に存在している。一般的に体内時計とも言う。厳密な意味では、概日リズムは内在的に形成されるものであるが、光や温度、食事など外界からの刺激によって修正される。

注 2 プラセボとは、本来は偽薬のことで、有効成分を含まない(治療効果のない)薬のことをさす。広義には、「薬」以外にも、本物の治療のように見せて実質上の治療の機序が含まれないあらゆる治療手段を指す。この場合は、抗酸化処理をしていると偽っているメガネのことを言う。

注 3 感受性および障害リスク検査とは、実験に使用される製品に対して、心身に影響が出るかどうかの検査のこと。

注 4 インフォームドコンセントとは、医療行為(投薬・手術・検査など)や治験などの対象者(患者や被験者)が、治療や臨床試験・治験の内容についてよく説明を受け十分理解した上で、対象者が自らの自由意志に基づいて医療従事者と方針において合意すること。

注 5 メディカルチェックとは、医学的検査のこと。診察、血圧測定、血液検査、尿検査、身体計測、心電図、運動負荷心電図、レントゲン撮影等を指す。

前回の続き・・・。

【予備検査】

対象者のメディカルおよびフィジカルチェックを行い医学的に健康な状態であることを確認した。

【検証製品に対する感受性および障害検査】

今回の対象者は、アンチ・エイジング・メガネの使用経験がない健常者であることから、実験環境条件に対する感受性の初期障害検査を行い、さらに感受性ミュータント注1について検討し、検証対象製品に対する安全性を確認した。

注 1 感受性ミュータントとは、外部からの刺激を受け、突然変異の生じた個体や細胞もこと。この場合は、抗酸化眼鏡の使用により、突発的な刺激を受けないかどうかということ(多分・・・m(_ _)m)。

【対象者の個体特性の検査】

日常生活においての、各検証項目における固体内変動およびサーカディアンリズム1日の生体リズム)を検討した。各検証項目の固体内変動が 2SD注2 以内を示しなおかつサーカディアンリズムが律動性注3を示したものについて、本検証実験の対象者とした。

注 2  SD とは、標準偏差(Standard Deviation)のこと。医学的有用性からみた誤差許容限界の1つで、基準範囲の 1/4 の幅が許容できる誤差の限界とし、 10% を越える場合には 10% にとどめる。
『誤差許容限界=±{(基準範囲の幅× 1/4 )/基準範囲の中央値}× 100 』
一般に基準範囲は健常者群から求めた測定値の平均値 ±2SD で表現される。その幅の 1/4 は、 1SD に相当する。また測定誤差は一般的に 95% 信頼区間(平均値 ±2SD)で表現される。

注 3 律動性とは、周期的に一定の動作を繰り返すこと。この場合は、1日の生体リズムが乱れていないということ。

【快適行動療法条件による消費カロリー量および摂取カロリーのコントロール】

本検証では、抗同条件の均一性を保つため、各政治に行動療法として快適歩行を行い 1 日の消費エネルギーを算出した。消費エネルギー量の算出には、携帯用 24 時間連続記録心電計注4を装着した。快適歩行は、心拍数コントロール法による屋外歩走行とし、生体への生物学的負荷は最大心拍数に対する 50% レベル( HRmax50% )とした。摂取カロリーは、 1 日の食事内容に関してチェックシートにより算出しコントロールした。

注 4

携帯用 24 時間連続記録心電計 携帯用 24 時間連続記録心電計計測

【単睡眠における対象者の慣れおよび適応条件】

まず予備実験をおこない実験条件への慣れの条件を一定にした。
覚醒時に 1 日に 5 回にわたり血液採取を行い血液採取における慣れの過程での固体内変動が一定になった時点で、本検証実験を行った。

【ダブルブラインド条件】

本検証実験は、被験者・検者に対して、検証の目的や検証に使用する製品の機能や内容について一切の情報開示を行わないダブルブラインド法(二重盲検法)を採用した。

【検証実験デザイン】

使用条件は、 3 日間計測しようとし、初期の唾液の免疫ホルモンおうおび血流抗酸化力を分析し、 3 日間経過後に再度免疫ホルモンおよび血中抗酸化力を記録分析した。
検査対象メガネを 5 日間継続使用することにより、血液中の抗酸化力の向上および免疫ホルモン s-IgA注5 /蛋白質濃度の分析によりリラクセーション注6の指標の変化からアンチ・エイジング・メガネへの人体の有用性を検証した。

注 5 免疫ホルモン s-IgA とは、分泌型免疫グロブリンA ( s-IgA )のことで、消化器、泌尿生殖器および呼吸器の粘膜面を覆う粘膜細胞(これらの表面は細菌による攻撃を受けやすい)を潤している分泌物中に高濃度で存在している。 s-IgA は免疫反応による最初の防御線と考えられており、 s-IgA の最も有名な機能の1つは「免疫排除」での役割で、ウイルス、細菌およびその他の抗原が粘膜上皮に付着および侵入するのを防ぐことができる。したがって s-IgA が欠乏すると感染への抵抗力が低下する。 s-IgA 値は、精神的ストレス、そして交感神経系の全体的状況に敏感に反応するためストレス検査へ採用される。

注 6 リラクセーション(relaxation)とは、緊張を緩めること、精神的平衡を取り戻すこと、くつろぎ、息抜きなどを意味する英語で、セに濁音のあるリラクゼーションはいわゆる和製英語である。

検証実験は、以下の 4 条件を検証内容として実験デザインを構築した。

1 ) A:プラセボメガネを着用し着用前の初期値と 3 日間経過後の測定を行った。
2 ) B:フレームのみ加工したアンチ・エイジング・メガネを着用し前後で測定。
3 ) C:フレームとレンズに加工したアンチ・エイジング・メガネを着用し前後で測定。
4 ) D:メガネのすべてに加工したアンチ・エイジング・メガネを着用し前後で測定。

プロモーションビデオ③

【コンディショニング】

対象者のコンディショニングは、以下の項目において実施した。

1 ) 検証期間中は、薬理療法(漢方含む)サプリメントは摂取しない。
2 ) 現在精神性疾患を有していない。
3 ) 喫煙の習慣を有していない。
4 ) 検証期間中は、過度の飲酒を行わない。
5 ) 検証期間中は、快適行動以外過度の運動や行動等行わない。
6 ) 睡眠リズムは、律動的であり長眠および短眠でない。
7 ) 摂食リズムは、 3 ~ 5 食を基本としダイエットなどを行わない。
8 ) 通常裸眼での生活で、アンチ・エイジング・メガネの使用経験がない。

【検証実験によって検討した主なテーマ】

A ) 血中抗酸化力の分析により疲労回復効果を検討した。
B ) 免疫ホルモン( s-IgA :イムノグロブリンA)からリラクセーション効果を検討した。

これらの物質は活性酸素に対して、電子を与えて、酸化状態を還元するという作用を持っている。

これらの濃度を測定することで、対象者が活性酸素を分解することができる分析することが出来る。

A ) 血中抗酸化力の分析により疲労回復効果を検討する。

欧州における健康なヒト 5,000 人以上のサンプリングおよび疾患者 2,000 人のサンプリングにより、測定結果は次のように解釈される。(ウィスマー社調べ)

 

2,200 μm 注1以上 適値
2,200 ~ 2,000 μm ボーダーライン
2,000 ~ 1,800 μm 抗酸化力がやや不足
1,800 ~ 1,600 μm 抗酸化力が不足
1,600 ~ 1,400 μm 抗酸化力がかなり不足
1,400 μm 以下 抗酸化力が大幅に不足

注 1 μm(マイクロメートル)。 1 μm = 1 / 1,000 mm = 1 / 1,000,000 m

また酸化ストレスと抗酸化力の相関関係は下表のように考えられている。(ウィスマー社調べ)

 

酸化ストレス値が正常+
抗酸化力が正常
最適。
酸化ストレス値が低い+
抗酸化力が低い
全身的に免疫活動が低下している慢性疾患の可能性。
酸化ストレス値が正常+
抗酸化力が低い
かなり注意が必要。自己防衛機能の低下の可能性。
酸化ストレス値が高い+
抗酸化力が正常
酸化ストレス状態が抗酸化力によって相殺されている状態。改善をしないと問題が出てくる可能性。

活性酸素量測定、抗酸化測定に使用したFree Radical Analytical System 4(DIACRON社製:FRAS4)

フレームのみ加工したアンチ・エイジング・メガネ着用条件における抗酸化の初期値は、平均 2,628 μm を示し、 3 日間経過後では、平均 2,756 μm を示し平均 5 % の増加率を示した。

フレーム+レンズを加工したアンチ・エイジング・メガネ着用条件における抗酸化の初期値は、平均 2,637 μm を示し、 3 日間経過後では、平均 2,784 μm を示し平均 5.3 % の増加率を示した。

メガネ全体を加工したアンチ・エイジング・メガネ着用条件における抗酸化の初期値は、平均 2,634 μm を示し、 3 日間経過後では、平均 2,815 μm を示し平均 6.5 % の増加率を示した。

プラセボメガネ着用条件における抗酸化の初期値は、平均 2,632 μm を示し、 3 日間経過後では、平均 2,638 μm を示し顕著な増加は認められなかった。

アンチ・エイジング・メガネ着用条件における抗酸化の経時変化 アンチ・エイジング・メガネ着用条件における抗酸化の初期値の変化率

アンチ・エイジング・メガネ着用条件は、 3 日間の着用であっても顕著な変化が認められ、相反して活性酸素量も減少傾向を示した。

このことは、アンチ・エイジング・メガネの抗酸化工法が、生体内に産生された活性酸素除去のための抗酸化物質を産生する生理応答に、有効な加工条件が与えられ、産生された活性酸素を除去する防御機構が備わっていくことが示唆される。

なお、生体内の活性酸素を除去する抗酸化物質が適度に産生されるために必要な使用期間は今後の検討課題とされる。

行動療法において、アンチ・エイジング・メガネの介入により抗酸化力が向上したことは、生活習慣病や慢性疾患に対する予備的効果が期待され、様々なストレスに対する回復効果が示唆される。

また、血液中の抗酸化物質(グルタチオンなどのチオール基(SH基)物質、ビタミンEなど)は、活性酸素に電子を与えて還元する力を持つ。これらの濃度を測定することで、対象者が活性酸素を分解する能力を客観化することが出来ると考えられる。

B ) 免疫ホルモン( s-IgA :イムノグロブリンA )からリラクセーション効果を検討する。

イムノグロブリンA: s-IgA は、唾液中に含まれる免疫抗体である。 s-IgA は、口や消化器官などの前身の粘液系を覆う粘液中で細菌などの外来異物を無毒化する役割を持つ。

この量が増加することは、生体防御系である免疫系がストレスに対して1次的に反応していることを意味している。

特に1990年代になり、唾液中に含まれる s-IgA が比較的簡易に計測できるようになってから精神免疫学の分野において s-IgA がストレス反応の指標として利用されている。

さらに、様々なセラピーの効果を検証する研究において唾液中の s-IgA が有意に上昇することでストレスの解消あるいはリラクセーションがもたらされたか否かを分析し、アンチ・エイジング・メガネの生体への精神的な面に対する効果を、生化学的検証結果から検討した。

フレームのみ加工したアンチ・エイジング・メガネ着用条件における s-IgA /蛋白質濃度の初期値は、平均 1.69 を示し、 3 日間経過後では、平均 1.77 を示し平均 4.6 % の増加率を示した。

フレーム+レンズを加工したアンチ・エイジング・メガネ着用条件におけるs-IgA /蛋白質濃度の初期値は、平均 1.73 を示し、 3 日間経過後では、平均 1.82 を示し平均 5 % の増加率を示した。

メガネ全体を加工したアンチ・エイジング・メガネ着用条件におけるs-IgA /蛋白質濃度の初期値は、平均 1.73 を示し、 3 日間経過後では、平均 1.88 を示し平均 8 % の増加率を示した。

プラセボメガネ着用条件におけるs-IgA /蛋白質濃度の初期値は、平均 1.72 を示し、 3 日間経過後では、平均 1.73 を示し顕著な増加は認められなかった。

s-IgA /蛋白質濃からみたアンチ・エイジング・メガネ着用条件によるリラクセーション効果 s-IgA /蛋白質濃からみたアンチ・エイジング・メガネ着用条件によるリラクセーション効果の変化率

アンチ・エイジング・メガネ着用条件は、 3 日間の着用であってもs-IgA /蛋白質濃度に顕著な増加示され、リラクセーション効果が認められた。

次回へ・・・。