「真実の口」1,383 平成 28 年熊本地震から 3 年・・・③

前回の続き・・・。

一人ひとりの暮らしを支えるプロジェクト⑨】
被災者向け公営住宅の提供
「自力での恒久的な住まい確保が困難な被災者を対象に、公営住宅(既存の市営住宅の活用及び災害公営住宅)の提供中。」

被災者向け公営住宅の提供

一人ひとりの暮らしを支えるプロジェクト⑩】
災害公営住宅の整備
「公営住宅希望者の入居申込状況を踏まえ、 2018 年 1 月に、中央区南熊本と南区城南町に 80 戸ずつ、また、ペット飼育可の住宅を 16 戸追加整備することを決定。現在、 326 戸の災害公営住宅を整備中。」

【2019年1月31日現在竣工予定地区】
・中央区
大江・・・ 19 戸( 2019 年 5 月)
南熊本・・・ 80 戸( 2019 年 11 月)
・東区
秋津・・・ 36 戸( 2019 年 8 月)
・南区
白藤・・・ 76 戸( 2019 年 8 月)
城南町舞原・・・ 79 戸( 2019 年 3 月)
城南町塚原・・・ 20 戸( 2019年 1 月 31 日)
城南(ペット可)・・・ 16 戸( 2019 年 12 月)
・合計 326 戸

整備予定戸数・・・ 326 戸
➡完成戸数 20 戸
➡整備戸数 290 戸( 95.1% )

一人ひとりの暮らしを支えるプロジェクト⑪】
宅地被害の状況と復旧支援制度
「熊本地震では、擁壁崩壊や液状化など、多くの宅地被害が発生したことから、国庫補助事業や復興基金を活用し、被災宅地の復旧支援を実施。」

被災宅地総数(推定)・・・約 7,200 件

① 公共事業による復旧・・・ 約 1,700 件( 24% )
●災害関連地域防災がけ崩れ対策事業
●宅地耐震化推進事業宅地擁壁被害の復旧工事や宅地液状化防止事業など

② 復興基金による復旧・・・約 5,500 件( 76% )
●被災宅地復旧支援事業(復興基金活用事業)
【補助額】
・対象工事費から 50 万円を控除した額に 2/3 を乗じた額
※補助上限額は 633 万 3 千円を限度とする。
【対象工事】
・のり面の復旧工事
・よう壁の復旧工事
・住宅の基礎の傾斜修復工事(ジャッキアップ等)

一人ひとりの暮らしを支えるプロジェクト⑫】
宅地被害復旧支援による復旧
① 公共事業による復旧( 2019 年 1 月 31 日現在)
事業着手率: 81%
対象地区数: 254 地区
設計着手地区数: 206 地区
※ 液状化対策については、工法を確定し、一部の地区において着手済。

② 復興基金による復旧( 2019 年 1 月 31 日現在)
受付件数: 1,914 件
完了件数: 1,657 件
進捗率: 86.%
撮影場所:北区高平

【一人ひとりの暮らしを支えるプロジェクト⑬】
被災家屋等の解体の状況
「熊本地震により被災した家屋等の解体・撤去については、 2018 年 10 月末で完了。」

被災家屋の解体・撤去・・・ 13,241 件( 100%完了)

●被災家屋の解体・撤去( 2018 年 10 月 31 日)
・公費解体・・・受付件数 10,078 件( 100%完了)
・自費解体・・・受付件数 3,163 件( 100%完了)
自費解体については償還件数

災害廃棄物の状況
「熊本地震により発生した解体ガレキ等の災害廃棄物の処理は、熊本市災害廃棄物処理計画に基づき計画的かつ 効率的に進められ、 2018 年 11 月末までに完了。」

一人ひとりの暮らしを支えるプロジェクト⑭】
熊本地震に伴うカウンセリングが必要な児童生徒の把握と対応
「震災後、『地震の夢を見る』『眠れない』など、震災によって傷ついた児童生徒が多くいた。そこで、市内小中学校の児童生徒の心や体の健康状態を定期的に把握し、地震によるカウンセリングの必要性が高い学校にスクールカウンセラーを配置するな ど、児童生徒の心のケアに取り組んでいる。 2018 年 11 月に実施した調査では、全児童生徒 60,122 人のうち、カウンセリングが必要と思われる児童生徒が 837 人(約 1.4% )で、この内、 343 人は新たにカウンセリングが必要と判断し対応。」

市民の命を守る「熊本市民病院」再生プロジェクト①】
熊本市民病院の再建に向けたスケジュール
2016 年度・・・再建基本計画策定/建設用地取得
2017 ~ 2019 年度・・・建設設計・施工
※ 2019 年 1 月 31 日時点・・・内外装及び設備工事中
2019 年 10 月開院予定

熊本市民病院再建基本計画の概要
「熊本地震により被災した熊本市民病院の機能を 1 日も早く取り戻すため、国有地である『東町北住宅』を移転先として再建を行うこととし、 2016 年 9 月に『熊本市民病院再建基本計画』を策定。」

【方針 1 】市民の生命と健康を守る自治体病院としての役割を発揮する
【方針 2 】地域医療を支える公立病院としての使命を果たす
【方針 3 】質の高い医療サービスを持続安定的に提供する

市民の命を守る「熊本市民病院」再生プロジェクト②】
熊本市民病院の被害
「本震の発生により、建物及びライフラインに被害を受けたため、安全な医療の確保ができないと判断し、入院患者 310 名に転院または退院していただき、すべての診療を停止。 また、総合周産期母子医療センターの休止に伴い、年間約 600 人を超える妊婦や新生児の受入れが困難になった。」

熊本市民病院移転再建の進捗状況
「 2019 年 10 月の移転開院に向け、熊本市民病院再建基本計画に基づき、 2018年 2 月 5 日に新病院の建設工事に着手。現在、内外装及び設備工事を進めている。」

熊本市民病院完成イメージ
(完成イメージ)

くまもとのシンボル「熊本城」復旧プロジェクト①】
熊本城の復旧・公開に向けたスケジュール
●熊本城の復旧
2016 年度・・・復旧基本方針策定/応急復旧工事
2017 年度~・・・復旧基本計画策定/調査・設計・復旧工事
※ 2019 年 1 月 31 日時点・・・天守閣等の復旧工事中

●復旧家庭の一般公開
2016 ~ 2018 年度・・・公開準備
2019 年度・・・一般公開(※天守閣エリアを特別公開)
※ 2019 年 1 月 31 日時点・・・公開準備中

くまもとのシンボル「熊本城」復旧プロジェクト②】

熊本城復旧基本計画の概要
「石垣・建造物等をはじめ熊本城全体の復旧手順や復旧過程の公開など、復旧に係る具体的な方針、施策及び取り組みを体系的に定め、熊本城の効率的・計画的復旧と戦略的な公開・活用を着実に進めていくため、 2018 年 3 月に『熊本城復旧基本計画』を策定。」

【 1 】被災した石垣・建造物等の保全
【 2 】復興のシンボル「天守閣」の早期復旧
【 3 】石垣・建造物等の文化財的価値保全と計画的復旧
【 4 】復旧過程の段階的公開と活用
【 5 】最新技術も活用した安全対策の検討
【 6 】 100 年先を見据えた復元への礎づくり
【 7 】基本計画の推進

熊本城復旧の進捗状況
「熊本地震では、国指定重要文化財建造物 13 棟、再建・復元建造物 20 棟、石垣の崩落・膨らみ・緩み 517 面など、甚大な被害を受けた。現在、熊本城復旧基本計画に基づき、効率的・計画的な復旧を進めているが、熊本城全体の復旧期間は約 20 年を見込んでいる。」

【天守閣】
<被害状況>
・大・小天守ともに屋根・躯体が破損し、 天守台の石垣の一部が崩落。
<現在( 2019 年 1 月末時点)>
・大天守:
2 階から 6 階部分の外観復旧及び石垣の積み直しが完了。
内装・耐震補強工事実施中。
・小天守:
躯体復旧・耐震補強工事実施中。

【飯田丸五階櫓】
<被害状況>
・前震で石垣南面の一部が崩落、本震で崩落が拡大し、東面も崩落。
櫓は、隅石の一本石垣に支えられ倒壊を免れた。
<現在( 2019 年 1 月末時点)>
・崩落した石垣の復旧工事中。
・櫓は、石垣復旧のため解体し保管。

熊本城天守閣の復旧状況(2019年2月19日時点 )
(熊本城天守閣の復旧状況・2019年2月19日時点 )

熊本城、外観復旧まであと一歩=修復作業状況を熊本市が公開( 2019 年 2 月 19 日)

次回へ・・・。