「真実の口」1,389 恐怖の超監視社会①

先日、毎日新聞( 4 月 21 日付)を読んでいると、穏やかではないコラムを目にした。

一面下欄にある“余禄”である。

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『タクシーに乗り込むと、目の前のタブレット端末から広告の動画が流れ始める。

ただ、あなたが広告を見ているようで、実はあなたが見られていた。

知らない間に付属カメラが乗客の性別を推定し、それに合う広告を流していたという。

個人情報保護の観点から政府の注意を受けたこのタクシー会社は、カメラの存在などを告知するようにした。

これで安心するかどうかは見方の分かれるところだろう。

タブレットでスマホのアプリを使い運賃を支払えば、「顔」と、その持ち主のさまざまな個人情報がつながり得る。

あなたのデータが知らない誰かに渡り、それでもうけを得ている人がいるとしたら?

知らない誰かに家庭内の会話を聞かれていた、という海外メディアの報道もあった。

「今日の気温は?」

「朝の音楽をかけて」

などと話しかけると応えるスマートスピーカーだ。

でも耳を傾けているのはスピーカーだけではなかった。

「性能向上のため」、アマゾンが世界各地で雇った何千人もの生身の人間も、スピーカーとのやりとりを聞いているというから、心穏やかではない。

中には勝手にスイッチが入り室内の声がアマゾンに漏れていた例もあったそうだ。

「監視資本主義」。

ハーバード大のズボフ名誉教授が名付けた新たな資本主義である。

「石油以上の資源」とも言われる莫大な個人情報を制する者が、権力をも手中に収める。

ちなみにズボフさん著「監視資本主義の時代」も、ネットのアマゾンからワンタッチで買える。

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如何だろうか?

穏やかでない話である。

つい最近、秋篠宮家のご長女・眞子さまと小室圭さんの話題がTVで流れていた時に、家内と話した内容である。

前段は省略・・・。

私:「なんか、やたら小室君について詳しいなぁ・・・。」

家内(以下:家):「そうなんよねぇ。最近、スマホでニュ-スをチェックしようと思ったら、で出来るのが、吾郎ちゃん(※注 1 )とツヨポン(※注 2 )と慎吾ちゃん(※注 3 )とそれに小室君のニュースばっかりなんよねぇ。」

(※注 1 ) 稲垣吾郎さん
(※注 2 ) 草彅剛さん
(※注 3 ) 香取慎吾さん

3 人は言うまでもないが、元 SMAP のメンバーである。

何故か知らないが、家内は、解散騒動前後から、急に 3 人のファンになったようで、3 人の公式ファンサイト「新しい地図」もチェックに余念がない・・・(笑)。

ちょっと脱線するが・・・。

先日、次女が東京に就職するため、部屋の片づけの手伝いに行った・・・。

私は 2 泊 3 日(金曜~日曜)で帰ってくるものと思っていたのだが・・・。

時は春休み、当然のことながら、一日中家にいる末娘の世話や家事は私がこなすことになる。

金曜日は、偶然にも長男の仕事が休みで、家内を駅まで送ってくれるついでに、末娘を昼食に連れて行ってくれるというので、 2 時半くらいに事務所に連れてきてもらい、仕事をしながら、娘の相手をしていた。

料理は作れるし、独身時代も一人で生活していたので、家事全般に困ることはないのだが・・・。

3 日目に何の音沙汰もない・・・ゥ─σ(・´ω・`*)─ン…

私:「お母さん、今日、帰ってくるんよな?」

末娘(以下:末):「う~ん?知らない。」

私:「明日、月曜日だからお父さんは仕事やぞ。」

末:「うん。そうよね。聞いてみたら~。」

LINE
私:「何時帰るん?」

家:「明日」

私:「え~っ!俺、明日仕事やぞ!」

家:「入社式に出かけるのを見送って帰るねって言っていたと思うけど・・・。」

私:「ああ。聞いていた気はするが。カレンダーが頭にあるわけじゃなし。まさか、それが月曜日とは思わんじゃろ?」

家:「え~っ!そうだったん?」

私:「まあ、いいや。明日も事務所連れて行くわ。」

家:「お願いします。」

しかし、帰ると言っていた日も、連絡がない。

声:「娘が出社するのを見送って、帰ってきたら、昼過ぎには帰れると思うのだが・・・?」

そうしたら、ナント・・・!

昼過ぎに LINE が入った。

家:「慎吾ちゃんの日本初個展が、豊洲であったので足を延ばしてみた。」

どうやら、豊洲IHIステージアラウンド東京で、香取慎吾さんの日本初個展となる「サントリー オールフリー presents BOUM! BOUM! BOUM!(ブン!ブン!ブン!)香取慎吾NIPPON初個展」が 3 月 15 日から開催されているのを Blog で仕入れていたらしい・・・。

声:「こうなると、娘の出社を見届けるのがメインか(?)、慎吾ちゃんの個展がメインか(?)、確信犯である・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…」

お陰で、月曜日も晩御飯の準備をすることになりそうだったのだが、流石に、仕事の時間を切り上げるわけもいかないので、簡単なもので済まそうということで事なきを得た。

話を家内との会話に戻そう・・・。

私:「そういや、俺もログインしてなかったら、韓国の記事ばかりだわ。」

家:「だから、知らないうちに情報が偏ってしまうんよね。」

私:「ああ、そういや俺が話しても、知らん事が多いわな。」

家:「うん。だから、出来るだけスマホじゃなくて、新聞を読むようにしているのよね。」

何気ない会話だが、怖さが見え隠れしている。

家内が使っていたブラウザは Google である。

ウェブ検索することを俗に「ググる」というが、もちろん Google の検索サービスにちなむ表現である。

そして、その世界シェアは、92.46%( 2019 年 3 月時点)である・・・

Search Engine Market Share Worldwide – March 2019

因みに、 Google 以外では・・・。

Bing ( Microsoft :アメリカ)・・・2.45%
Yahoo! (日本)・・・1.82%
Baidu (百度:中国)・・・0.95%
YANDEX ( Яндекс :ロシア)・・・0.59%
YANDEX RU ( Яндекс ru :ロシア)・・・0.55%

・・・となっている。

日本の検索エンジン利用シェアは、 PC だと 1 位が Google ( 95.12% )、2位がBing ( 3.98% )となっている。

モバイルになると、 Google ( 98.95% )、2位は Baidu ( 0.44% )という状態らしい・・・。

因みに、ヤフーが「 Yahoo! JAPAN 」で提供している検索サービスはヤフーの検索エンジンでなくグーグルの検索エンジンを使っているので、 Google としてカウントされるようだ。

この怖さの真相は次回へ・・・。