「真実の口」1,440 マイクロプラスチック ・・・⑤

前回の続き・・・。

前回、海に流れ出たマイクロプラスチックを海洋生物あるいは海鳥が摂取することにより、生物濃縮されたマイクロプラスチックを人間が摂取する危険性をお伝えした。

更に、水道水、ビール、塩にまでマイクロプラスチックが混入しているという現実もお伝えした。

人間が生きてくうえで必要な水、その水道水にマイクロプラスチックが混入していると聞いて、水道水をやめてペットボトルのミネラルウォーターに切り替えようとか投げた人もいるのではないだろうか?

しかし、残念ながら、ペットボトル飲料水にもマイクロプラスチックは存在しているらしい・・・(笑)。

MICROPLASTICS FOUND IN GLOBAL BOTTLED WATER

このレポートは、非営利ジャーナリズム団体である Orb Media が、ニューヨーク州立大学フリードニア校の研究チームに調査を依頼し、昨年、発表したものである。

9 ケ国からサンプルされた 259 個のペットボトル飲料水をテストしたところ、 242 個のペットボトル飲料水からマイクロプラスチックの粒子が発見されたそうだ。

93% の割合である・・・(笑)。

Evian、Aquafina、Dasani、San Pellegrinoといった大手ブランドのペットボトル飲料水にもプラスチックが含まれていたということで話題になったようだ。

平均で 0.1mm のプラスチックの粒子が 1㍑ あたり平均 10.4 個含まれていたという・・・。

ただ、今回の調査において、プラスチック検知に使った方法はプラスチックにくっつく染料を使ったものなので、飲料水ブランドのうち二社はこの方法はプラスチック検知として信頼できない方法であると主張はしているようだ・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

しかし、業界水準の赤外線顕微鏡を使って確認したところ、これらはプラスチックであると再確認されたというのだからお笑いだ・・・(´゚ω゚):;*.’:;ブッ

更に更に、小さい粒子を対象にした場合、これよりもはるかに大きな数が発見されたというのだから目も当てられない・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛

研究者たちに言わせると、これらもプラスチックである可能性が高いと述べているようだ。

ナント、小さい粒子の世界規模での平均個数は 1㍑ あたり 314.6 個が存在していたという・・・。

日本では、コンビニで売られている飲料水用ペットボトルは 500ml なので、一本ごとに、 157 個のプラスチック片を体内に取り入れていることになると言う訳だ・・・。

もちろん、前回の WBO の発表を信じれば、「大きな粒子と、小さな粒子のほとんどが、体内で吸収されることなく排出される。」ことになる・・・。

安心して良いのかどうかを判断するのはあなた次第である。

そして、更に、我々を脅かすニュースが飛び込んできた・・・( ̄□ ̄;)!!

Atmospheric Transport and Dispersion of Air Pollutants Associated with Vehicular Emissions

これは今年 4 月 15 日、イギリスの科学雑誌「ネイチャー ジオサイエンス」に掲載されたものである。

フランスとイギリスの研究グループが、ピレネー山脈の標高 1,400m 付近で 5ケ月にわたって大気中の粉塵を集めたところ、 1 日平均でフィルター 1㎡ 当たり 365 個のマイクロプラスチックが検出されたというのだ。

大きさは 20 分の 1 mm以下のものが多く、形は破片状のものから繊維状のものまでさまざまで、材質はプラスチック容器などに使われるポリスチレンやポリエチレンが多く見られたという。

集塵場所は大都市から 100km 以上離れていることから、マイクロプラスチックは大気中を浮遊して運ばれたとみられている。

研究グループは、「研究は始まったばかりで、より多くの調査が必要だ。プラスチックごみを環境中に捨てるのをやめる必要がある。」と指摘している。

そして、 11 月 6 日の毎日新聞にて、日本でも同様の発表がなされた・・・工エエェェ(´ロ`ノ)ノェェエエ工

福岡工業大学環境科学研究所の研究チームによると、『大気中にも微細な「マイクロプラスチック( MP )」が存在することを確認した』という。

チームは 3 月、福岡市東区にある同大の屋上で採取した大気や雨をろ過し、集めた物質にレーザーを照射して種類を特定できる装置で分析した。

その結果、ポリプロピレンとポリエチレンの微粒子を確認した。

同チームの永淵客員教授は、これまで、樹氷の成分を分析して微小粒子状物質「 PM2.5 」や水銀の越境大気汚染ルートを解明してきた。

今後、九州や北アルプスの山岳地帯の雨水などを調べ、大気中のマイクロプラスチックの移動・拡散ルートや量を調べるようだ。

今回の研究では、マイクロプラスチックがどこから飛んできたのかを明らかにするため同じ手法を使い、鹿児島の屋久島や、韓国・済州島の山岳地帯で雪や樹氷を採取して分析するという。

また、河川流入や人為的汚染が少ない北海道・摩周湖など、山岳の湖沼の堆積物を層ごとに分析し、マイクロプラスチックが飛来し始めた時期や飛来量の増減も突き止めるそうだ。

計画では、現在の分析方法ではできないマイクロプラスチックの大きさや量を確認する方法も併せて確立させるという。

最後に、永淵修客員教授は「マイクロプラスチックが呼吸で肺に残るかもしれない。最終的には健康リスクの有無を調べたい。」と話した。

当 Blog を読んでいる方ならお気付きだろう・・・!

今まで、化学物質過敏症等やシックハウスの項目で何度も書いてきたことである。

口から摂取した食物や水分は、消化器官を経て、解毒が必要なものは解毒し、栄養を吸収しながら、最終的には排泄される。

さて、空気はどうだっただろう?

空気は鼻や口から体内に入り・・・。

直接、肺に届くのではなかっただろうか・・・??

そして、酸素を運ぶために、血管を使い、全身を駆け巡るのではなかっただろうか・・・???

・・・と言うことは、酸素のおまけに、マイクロプラスチックも体内を駆け巡るってことなのだろうか・・・????

それも、プラスチックは汚染物質を吸着しやすい性質があるのだから、大気中の様々な汚染物質を吸着したマイクロプラスチックが・・・!

さあ・・・?

我々はどうしたら良いのだろうか・・・??

次回へ・・・。