「真実の口」1,722 新型コロナウィルス・・・223

前回の続き・・・。

2 日(月)、菅総理は、総理大臣官邸で新型コロナウィルス感染症の医療提供体制に関する関係閣僚会議を開催した。

会議では、新型コロナウィルス感染症の医療提供体制について議論が行われ、菅総理は、の議論を踏まえ、次のように述べた。

「首都圏の感染者は過去最高となり、全国的にも、前の週から 2 倍以上という急激なスピードで感染が拡大いたしております。

感染者の状況を見ると、重症化リスクの最も高い 65 歳以上の感染者数の割合は大きく低下している一方で、東京都では、 30 代以下の若い世代の感染が 7 割に達し、 20 代の感染も連日 1,000 人を超えています。

この結果、高齢者の重症者数は低い水準で推移しています。

また、全国の死亡者数は、 5 月は一時、 1 日で 100 人を上回りましたが、昨日は 5 人となっているなど、これまでと顕著な違いが出ております。

一方で、東京を中心に医療の現場は大変さを増しつつあります。

40 代、 50 代の重症者は、都内では 6 月末の 18 人から、昨日は 53 人まで拡大いたしております。

熱中症などの救急搬送も増加しており、一般医療への負荷も増える中で、感染者数も急増し、すぐに入院できずに自宅で療養する人が増えています。

ワクチン接種の進行と、感染者の状況の変化を踏まえて、医療提供体制を確保し、重症者、中等症者、軽症者のそれぞれの方が、症状に応じて必要な医療を受けられるよう、方針を取りまとめました。

重症患者や重症化リスクの特に高い方には、確実に入院していただけるよう、必要な病床を確保します。

それ以外の方は自宅での療養を基本とし、症状が悪くなればすぐに入院できる体制を整備します。

パルスオキシメーターを配布し、身近な地域の診療所が、往診やオンライン診療などによって、丁寧に状況を把握できるようにします。

そのため、往診の診療報酬を拡充します。

家庭内感染のおそれがあるなどの事情がある方には、健康管理体制を強化したホテルを活用します。

さらに、重症化リスクを 7 割減らす画期的な治療薬について、 50 代以上や基礎疾患のある方に積極的に投与し、在宅患者も含めた取組を進めます。

こうした方針の実施に当たっては、医療関係者の方々の更なる御協力が不可欠であり、私から、明日にも、医師会や病院関係者の方々に直接お願いをさせていただきます。

本日から緊急事態宣言の対象地域が拡大されました。

感染者数が急増する中で、医療提供体制を機能させることが最大の課題です。

本日取りまとめた方針で、自治体と連携しながら、政府として全力を尽くします。

国民の皆様におかれては、改めて、不要不急の外出、大人数での飲食を控えていただき、感染防止に御協力いただきますようお願いいたします。」

“重症患者やリスク高い人以外、自宅療養が基本”という体制自体、医療崩壊が目の前に迫っているどころか、医療崩壊が起きているという証ではないだろうか?

オリンピック中継をご覧になっている方は、中継中に幾度となく、救急車の音が入り込んでいることに気づいているだろうか?

先週、東京都内で、救急のコロナ重症患者が約 100 の病院から受け入れを拒否され、搬送に 8 時間を要したケースがあることが報道されていた。

関係者によると、先週の夜、東京都内に住む 50 代の男性が119 番通報。

男性( 50代)は、コロナ感染し呼吸困難の状態で、救急隊が搬送先を探したが、約 100 の医療施設が態勢の不備などを理由に受け入れを断ったということらしい。

男性は、通報から約 8 時間が経過した翌日の未明に、約 50km 離れた病院に搬送され、入院したという。

救急隊が医療機関に患者の受け入れを 4 回以上要請し、現場に 30 分以上滞在したケースを“搬送困難事案”というのだが、総務省消防庁は、県庁所在地など救急搬送者の多い全国 52 の消防本部を対象に調べ、毎週公表している。

各消防本部からの救急搬送困難事案に係る状況調査の結果(R3.7/26(月)~R3.8/1(日)分)

新型コロナウィルスの急激な感染拡大に伴い、“搬送困難事案”の中で、 37 度以上の発熱や呼吸困難を伴う「コロナ疑い事案」が 7 月 26 日~ 8 月 1 日の 1 週間に全国で 991 件あり、前週から 42% 増加してている。

東京都内では、 60% 増の 533 件だった。

コロナ疑い事案には、気温の上昇による熱中症患者も含まれるとみられるが、東京都のほか“緊急事態宣言”が出ている都府県での増加が顕著となっているようだ。

神奈川県では、横浜市 119 件(前週比 28% )、川崎市 37 件(同 76% 増)、相模原市 17 件(同 113% 増)と増加傾向。

さいたま市では、前週と同じ 3 件だったが、千葉市では、 42 件で 11% 増えた。

また、大阪市でも、71 件で 29% 増だった。

政府は、感染者急増地域で入院を重症患者に絞り込む方針を示したが、救急搬送現場では、自宅療養中の病状急変に対応することは無理であるということが、以下のグラフを見れば容易に分かるはずだ。

各消防本部からの救急搬送困難事案に係る状況調査の結果(各週比較)

当 Blog で、第 4 波の最中、大阪が医療崩壊し、救急車のサイレンが音を絶たないということを報告したが、現在、オリンピックの生中継で“それ”が起きていることを、自身のことと捉えて欲しい、

先週後半の感染動向を追う。

7 月 29 日

国内の新型コロナウィルス感染者数 ※7月29日現在

同日、埼玉県( 1 例)、千葉県( 1 例)、東京都( 3 例)、神奈川県( 2 例)、石川県( 1 例)、愛知県( 1 例)、大阪府( 2 例)、兵庫県( 1 例)、沖縄県( 2 例)より、 14 件の死亡報告があった(※注 1 )

(※注 1 ) 厚生労働省の発表では、 13 件となっているので、後日、修正があるかもしれない。

【概要・国内死亡 14,985 例目】
●年代: 80 代
●性別:男性
●居住地:埼玉県
●死亡日: 7 月 24 日

【概要・国内死亡 14,986 例目】
●年代: 90 代
●性別:男性
●居住地:千葉県
●死亡日: 7 月 24 日

【概要・国内死亡 14,987 例目】
●年代: 60 代
●性別:男性
●居住地:都内
●診断日: 6 月 7 日
●死亡日: 7 月 12 日

【概要・国内死亡 14,988 例目】
●年代: 80 代
●性別:女性
●居住地:都内
●診断日: 6 月 26 日
●死亡日: 7 月 5 日

【概要・国内死亡 14,989 例目】
●年代: 60 代
●性別: 男性
●居住地:都内
●診断日: 7 月 8 日
●死亡日: 7 月 27 日

【概要・国内死亡 14,990 例目】
●年代: 60 代
●性別:男性
●居住地:神奈川県藤沢市
●区分:市内湘南藤沢徳州会病院入院患者
●経過:
・ 7 月 6 日、陽性判明。中等症。入院。
・ 7 月 26 日、死亡確認。

【概要・国内死亡 14,991 例目】
●年代: 70 代
●性別:男性
●居住地:神奈川県藤沢市外(藤沢市から発表)
●経過:
・ 7 月 7 日、陽性判明。軽症。入院。
・ 7 月 28 日、死亡確認。

【概要・国内死亡 14,992 例目】
●年代: –
●性別: –
●居住地:石川県
●死亡公表日: 7 月 29 日

【概要・国内死亡 14,993 例目】
●年代: 80 代
●性別:男性
●居住地:愛知県(詳細は御遺族の同意が得られず非公表)
●基礎疾患:御遺族の意向により非公表
●死亡日: 7 月 4 日

【概要・国内死亡 14,994 例目】
●年代: 70 代
●性別:男性
●居住地:大阪府
●死亡日: 7 月 24 日
●基礎疾患: 〇
●新型コロナ関連死亡: 〇
●自宅・宿泊死亡: –

【概要・国内死亡 14,995 例目】
●年代: 60 代
●性別:男性
●居住地:大阪府
●死亡日: 7 月 28 日
●基礎疾患: 〇
●新型コロナ関連死亡: 〇
●自宅・宿泊死亡: –

【概要・国内死亡 14,996 例目】
●年代: 60 代
●性別:男性
●居住地:兵庫県西宮市
●死亡公表日: 7 月 29 日

【概要・国内死亡 14,997 例目】
●年代: 60 代
●性別:男性
●居住地:沖縄県宜野湾市
●経過:
・ 6 月 28 日、陽性判明。入院。
・ 7 月 17 日、死亡確認。

【概要・国内死亡 14,998 例目】
●年代: 80 代
●性別:女性
●居住地:沖縄県うるま市
●経過:
・ 6 月 30 日、陽性判明。
・ 7 月 1 日、入院。
・ 7 月 17 日、死亡確認。

7 月 30 日

国内の新型コロナウィルス感染者数 ※7月30日現在

同日、栃木県( 1 例)、千葉県( 2 例)、東京都( 2 例)、神奈川県( 1 例)、石川県( 1 例)、静岡県( 1 例)、沖縄県( 1 例)より、 9 件の死亡報告があった(※注 1 )

(※注 1 ) 厚生労働省の発表では、 11 件となっているので、後日、修正があるかもしれない。

【概要・国内死亡 14,999 例目】
●年代: –
●性別: –
●居住地:栃木県
●死亡日: 7 月 30 日

【概要・国内死亡 15,000 例目】
●年代: 70 代
●性別:男性
●居住地:千葉県
●死亡日: 7 月 22 日

【概要・国内死亡 15,001 例目】
●年代: 70 代
●性別:女性
●居住地:千葉県
●死亡日: 7 月 24 日

【概要・国内死亡 15,002 例目】
●年代: 60 代
●性別:男性
●居住地:都内
●診断日: 6 月 22 日
●死亡日: 7 月 14 日

【概要・国内死亡 15,003 例目】
●年代: 80 代
●性別:男性
●居住地:都内
●診断日: 7 月 9 日
●死亡日: 7 月 10 日

【概要・国内死亡 15,004 例目】
●年代: 50 代
●性別:男性
●居住地:神奈川県横浜市
●区分:市内人工透析専門診療所
●経過:
・ 7 月 1 日、陽性判明。入院。
・ 7 月 20 日、死亡確認。

【概要・国内死亡 15,005 例目】
●年代:ご遺族の意向により非公表
●性別:ご遺族の意向により非公表
●居住地:石川県
●死亡公表日: 7 月 30 日

【概要・国内死亡 15,006 例目】
●年代: –
●性別: –
●居住地:静岡県
●死亡公表日: 7 月 30 日

【概要・国内死亡 15,007 例目】
●年代: 90 代
●性別:男性
●居住地:沖縄県うるま市
●経過:
・ 7 月 20 日、陽性判明。
・ 7 月 26 日、死亡確認。

7 月 31 日

国内の新型コロナウィルス感染者数 ※7月31日現在

同日、北海道( 1 例)、青森県( 1 例)、茨城県( 1 例)、埼玉県( 1 例)、東京都( 3 例)、神奈川県( 1 例)、静岡県( 1 例)より、 9 件の死亡報告があった(※注 1 )

(※注 1 ) 厚生労働省の発表では、 8 件となっているので、後日、修正があるかもしれない。

【概要・国内死亡 15,008 例目】
●年代: 70 代
●性別:男性
●居住地:北海道
●死亡日: 7 月 30 日

【概要・国内死亡 15,009 例目】
●年代: 50 代
●性別:女性
●居住地:青森県五所川原保健所管内
●経過:
・ 7 月 30 日、感染確認。病院で治療。死亡確認。

【概要・国内死亡 15,010 例目】
●年代: 80 代
●性別:男性
●居住地:茨城県
●死亡日: 7 月 30 日

【概要・国内死亡 15,011 例目】
●年代: 70 代
●性別:女性
●居住地:埼玉県川越市
●経過:
・ 7 月 27 日、感染確認。市外の病院に入院。
・ 7 月 29 日、死亡確認。

【概要・国内死亡 15,012 例目】
●年代: 70 代
●性別:男性
●居住地:都内
●診断日: 6 月 29 日
●死亡日: 7 月 21 日

【概要・国内死亡 15,013 例目】
●年代: 70 代
●性別:男性
●居住地:都内
●診断日: 7 月 6 日
●死亡日: 7 月 23 日

【概要・国内死亡 15,014 例目】
●年代: 60 代
●性別:男性
●居住地:都内
●診断日: 7 月 21 日
●死亡日: 7 月 29 日

【概要・国内死亡 15,015 例目】
●年代: 60 代
●性別:男性
●居住地:神奈川県横須賀市
●死因:新型コロナウィルス感染症
●経過:
・ 6 月 20 日、陽性判明。入院。
・ 7 月 26 日、死亡確認。

【概要・国内死亡 15,016 例目】
●年代: –
●性別: –
●居住地:静岡県浜松市
●死亡公表日: 7 月 31 日

8 月 1 日

国内の新型コロナウィルス感染者数 ※8月1日現在

同日、茨城県( 1 例)、栃木県( 1 例)、神奈川県( 2 例)、福岡県( 1 例)より、 5 件の死亡報告があった。

【概要・国内死亡 15,017 例目】
●年代: 30 代
●性別:男性
●居住地:茨城県
●死亡日: 7 月 31 日

【概要・国内死亡 15,018 例目】
●年代: –
●性別: –
●居住地:栃木県
●死亡公表日: 8 月 1 日

【概要・国内死亡 15,019 例目】
●年代: 80 代
●性別:男性
●居住地:神奈川県相模原市
●経路:家族の濃厚接触者
●基礎疾患:呼吸器系、糖尿病
●経過:
・ 7 月 14 日、発熱。
・ 7 月 17 日、陽性判明。入院。
・ 7 月 27 日、死亡確認。

【概要・国内死亡 15,020 例目】
●年代: 90 代
●性別:女性
●居住地:神奈川県相模原市
●経路:家族の濃厚接触者
●基礎疾患:循環器系
●経過:
・ 6 月 23 日、陽性判明。軽症。自宅療養。
・ 7 月 2 日、療養終了。
・ 7 月 6 日、体調悪化。市内病院に救急搬送。
・ 7 月 28 日、死亡確認。

【概要・国内死亡 15,021 例目】
●年代: 70 代
●性別: –
●居住地:福岡県
●死亡公表日: 8 月 1 日