前回の続き・・・。
前回( 4/8 )は、 2 月 18 日(金)及び 3 月 18 日(金)に開催された 2 回分の合同部会の“心筋炎”、“心膜炎”を取り上げたが、今回は、“血小板減少症を伴う血栓症( TTS )”を報告する。
≪血小板減少症を伴う血栓症( TTS )≫
【ファイザー社製】
〔 2 月 18 日・第 76 回分〕
1. 報告状況
○ 前回の集計対象期間( 1 月 2 日)以降、コミナティ筋注の副反応疑い報告において、製造販売業者から血栓症(血栓塞栓症を含む。)(血小板減少症を伴うものに限る。)( TTS )疑いとして報告されたて報告されたて事例が新たに 4 件(うち、 3 回目接種後の事例はなし)あり、令和 3 年 8 月 3 日から令和 4 年 1 月 23 日までに報告された TTS 疑い事例は計 45 件(うち、 3 回目接種後の事例は 1 件)となった。
2. 専門家の評価
○ 令和 4 年 1月 2 日までに報告された 45 事例を対象に、専門家の評価を実施。
○ 「ブライトン分類」での評価は、 45 事例中、重篤とされている“ 3 ”以上に該当するのは 18 例となっている。
・ レベル 1 ~ 3 の報告件数/推定接種回数・・・ 18 件/ 81,022,221 回接種
・ 100 万回あたりの報告件数・・・ 0.2 件
〔 3 月 18 日・第 77 回分〕
報告状況
○ 前回の集計対象期間( 1 月 23 日)以降、コミナティ筋注の副反応疑い報告において、製造販売業者から血栓症(血栓塞栓症を含む。)(血小板減少症を伴うものに限る。)( TTS )疑いとして報告されたて報告された事例に増加はなく(うち、 3 回目接種後の事例は2 件)あり、令和 3 年 8 月 3 日から令和 4 年 2 月 20 日までに報告された TTS 疑い事例は計 45 件(うち、 3 回目接種後の事例は 3 件)となった。
2. 専門家の評価
○ 令和 4 年 1月 2 日までに報告された 45 事例を対象に、専門家の評価を実施。
○ 「ブライトン分類」での評価は、 45 事例中、重篤とされている“ 3 ”以上に該当するのは 17 例となっている。
・ レベル 1 ~ 3 の報告件数/推定接種回数・・・ 17 件/ 92,137,718 回接種
・ 100 万回あたりの報告件数・・・ 0.2 件
【モデルナ社製】
〔 2 月 18 日・第 76 回分〕
1. 報告状況
○ 前回の集計対象期間( 1 月 2 日)以降、スパイクバックス筋注の副反応疑い報告において、製造販売業者から血栓症(血栓塞栓症を含む。)(血小板減少症を伴うものに限る。)( TTS )疑いとして報告された事例はなく、令和 3 年 8 月 3 日から令和 4 年 1 月 23 日までに報告された TTS 疑い事例は計 8 件(うち、 3 回目接種後の事例は 0 件)となった。
2. 専門家の評価
○ 令和 4 年 1 月 2 日までに報告された 8 事例を対象に、専門家の評価を実施。
○ 「ブライトン分類」での評価は、 8 事例中、重篤とされている“ 3 ”以上に該当するのは 5 例となっている。
・ レベル 1 ~ 3 の報告件数/推定接種回数・・・ 5 件/ 20,562,548 回接種
・ 100 万回あたりの報告件数・・・ 0.2 件
〔 3 月 18 日・第 77 回分〕
1. 報告状況
○ 前回の集計対象期間( 1 月 23 日)以降、スパイクバックス筋注の副反応疑い報告において、製造販売業者から血栓症(血栓塞栓症を含む。)(血小板減少症を伴うものに限る。)( TTS )疑いとして報告された事例に増加はなく、令和 3 年 8 月 3 日から令和 4 年 2 月 20 日までに報告された TTS 疑い事例は計 7 件(うち、 3 回目接種後の事例は 0 件)となった。
2. 専門家の評価
○ 令和 4 年 2 月 20 日までに報告された 7 事例を対象に、専門家の評価を実施。
○ 「ブライトン分類」での評価は、 7 事例中、重篤とされている“ 3 ”以上に該当するのは 4 例となっている。
・ レベル 1 ~ 3 の報告件数/推定接種回数・・・ 4 件/ 26,281,320 回接種
・ 100 万回あたりの報告件数・・・ 0.2 件
【アストラゼネカ社製】
〔 2 月 18 日・第 76 回分〕
1. 報告状況
○ 前回の集計対象期間( 1 月 2 日)以降、バキスゼブリア筋注の副反応疑い報告において、製造販売業者から血栓症(血栓塞栓症を含む。)(血小板減少症を伴うものに限る。)( TTS )疑いとして報告された事例は新たになく、令和 3 年 8 月 3 日から令和 4 年 1 月 23 日までに報告された TTS 疑い事例は計 2 件(うち、 3 回目接種後の事例は 0 件)となった。
2. 専門家の評価
○ 令和 4 年 1 月 23 日までに報告された 2 事例を対象に、専門家の評価を実施。
○「ブライトン分類」での評価は、 2 事例中、重篤とされている“ 3 ”以上に該当するのは 2 例となっている。
・ レベル 1 ~ 3 の報告件数/推定接種回数・・・ 2 件/ 115,872 回接種
・ 100 万回あたりの報告件数・・・ 17.3 件
〔 3 月 18 日・第 77 回分〕
1. 報告状況
○ 前回の集計対象期間( 1 月 23 日)以降、バキスゼブリア筋注の副反応疑い報告において、製造販売業者から血栓症(血栓塞栓症を含む。)(血小板減少症を伴うものに限る。)( TTS )疑いとして報告された事例に増加はなく、令和 3 年 8 月 3 日から令和 4 年 2 月 20 日までに報告された TTS 疑い事例は計 2 件(うち、 3 回目接種後の事例は 0 件)となった。
2. 専門家の評価
○ 令和 4 年 2 月 20 日までに報告された 2 事例を対象に、専門家の評価を実施。
○「ブライトン分類」での評価は、 2 事例中、重篤とされている“ 3 ”以上に該当するのは 2 例となっている。
・ レベル 1 ~ 3 の報告件数/推定接種回数・・・ 2 件/ 116,359 回接種
・ 100 万回あたりの報告件数・・・ 17.2 件
〔考察〕 前回及び今回の 2 回分にも、「血小板減少症を伴う血栓症についてのまとめ」という形でのまとめは省略されていた。 TTS の症例が報告された当初はメデイアも取り上げていたのだが、最近は、全メデイアでワクチン推奨を行っているので、取り上げられることも無くなった。今回から、発症年齢も報告されているのだが、ファイザー社製は 35 歳以上から 80 歳以上まで満遍なく、モデルナ社製は 15 ~ 19 歳が 1 件、45 ~ 59 歳の 5 歳刻みに各 1 件ずつ、アストラゼネカ社製は 45 ~ 59 歳で 1 件、 70 ~ 74 歳で 1 件となっている。各ワクチンでもばらつきがあるようだ。
次回へ・・・。