「真実の口」1,252 訪韓記~’18年3月~⑰

前回の続き・・・。

明春が起きてきて、ようやく、ホテルを出発・・・。

田中さんが、何やら、明春に話しかけている。

田:「明春さんがネットで調べたらしいんですが、山道に雪が結構積もっているようですが、取り敢えず、兪さんの家に向かうそうです。」

私:「了解。」

田:「ただ、ガソリンが無いですよ。」

私:「えっ?」

田:「昨晩、兪さんの家に戻る途中に、ガソリンが無いですよって何度も言ったんですけど、ご機嫌で大丈夫、大丈夫って感じだったんで、覚えてないだろうなと思ったら、案の定覚えてませんでした。」

私:「そうなんだ・・・?」

田:「はい。」

私:「後ろから見て、何か、ランプ点いているなと思ってたけど、エンプティランプだったんだ?」

田:「はい。エンプティランプが点いて、小一時間走っていますからね~。」

私:「う~ん。結構、ヤバイ、パタ-ン?」

田:「はい。ナビで調べたら 24km 先にはあるみたいなんですけど・・・。」

私:「微妙な感じ・・・?」

田:「かなり・・・(苦笑)。」

私:「え~っ!こんな雪が舞っている状況で、車押すの嫌だよ~(苦笑)。」

田:「・・・ですよね~。」

車を走らせていくと、雪は深まるばかり・・・。

雪が深くなる田舎道

私:「田中さんさぁ・・・。俺、雪男なんよね・・・。」

田:「えっ?」

私:「行くとこ行くとこ雪降らすんよね。」

田:「えっ?」

私:「日本で、数十年ぶりの雪とか、季節外れの雪っていうと、大概、その前後に、俺が行っているんよね・・・。」

田:「え~っ!!!」

私:「アメリカでも4月に雪降らせたし、沖縄の少し上にある奄美大島って知ってる?」

田:「はい。なんとなく・・・。」

私:「亜熱帯なんだけどさ、そこにも観測史上初っていう雪降らしたんよね・・・。」

田:「え~っ!!!」

私:「何か・・・、悪いね・・・。」

明春に通訳する田中さん・・・。

明:「この雪は兄貴が降らせたんですか?」

私:「さあ?それは分からんけど・・・。」

雪が深くなる峠道

ナビの残り距離をニラメッコしながら、ナンとかカンとか、ガソリンスタンドに着いた・・・(^▽^)=3 ホッ

ガソリンスタンド①

声:「スイカの産地とは言え、雪景色には似つかわしくないなあ・・・。」

しかし、店の中には誰もいない・・・。

私:「雪で営業してないんじゃない?」

田:「電気は点いているんで、大丈夫だとは思いますが・・・。」

ガソリンスタンド②

私:「ガソリン価格は同じくらいなんか~。」

田:「そうなんですか?」

私:「うん。多分・・・。」

・・・という、会話をしているところへ、除雪車がスタンドに入ってきた。

ガソリンスタンドの除雪車

皆:「?」

除雪車の運転手さん(以下:店):「제설 있었 으니까.」

田:「スタンドの方らしいです。」

私:「あ~。良かった・・・。」

給油を終えて、田中さんに聞いてもらった。

田:「この辺りは、今の時期は雪降らないんですか?」

店:「ここあたりは 4 月でも、雪積りますよ。」

私:「明春のリサーチ不足やね・・・!」

明:「すいません。」

私:「しかも、ノーマルタイヤなんですけど大丈夫ですかね?」

店:「ノーマルタイヤ!!!」

私:「はい。」

店:「ここ辺りじゃ、 5 月まではスタッドレスタイヤだよ。」

私:「そうなんですか・・・(苦笑)」

この後、店員さんに、兪さんの家へ行く道を尋ねる。

田:「〇〇に行きたいんですが、どの道を通っていけばいいですか?」

店:「▼▼峠は無理だから、■■を通って迂回した方がいいね。」

皆:「ありがとうございます。」

スタンドを出て、再出発。

しばらくして、昨夜、通った見覚えのある峠に差し掛かる・・・。

峠道①

峠には轍(わだち)が無い・・・。

轍の無い峠道

私:「無理なんじゃない(笑)。」

強引に坂道を登ろうとする明春・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

しかし、 50m も進まないうちに、ハンドルが雪に取られ出す。

私:「無理だってば・・・(笑)。」

更に、アクセルを踏み込もうとする明春・・・┐( -_-)┌ ヤレヤレ

無情にも、ウンともスンとも言わなくなる車・・・ヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆

立往生・・・(笑)

立往生(笑)

仕方なく、車を出る・・・。

諦め気味に、積もった雪で戯れて、雪合戦をするオッサン 3 人・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛

暫し、雪遊びをした後に、車に戻り作戦会議。

私:「兪さん所行くの諦めるか?兪さんに迎えに来てもらうしかないんじゃない?」

明:「兪さんに電話してみます。」

その横を、猛スピードで掛け抜けていくセダン車・・・⊂=⊂=⊂(┛゚Θ゚)┛ビューーーーンッ!!

無謀なノーマルタイヤ車①

私:「ほら~、やっぱりスタッドレスじゃないと無理だってば・・・。」

田:「そうですよね~。」

その時である。

我々の車から、 10m 先位で、さっきのセダン車がハンドルを取られ出したのである。

無謀なノーマルタイヤ車②

私:「あれ?ノーマルタイヤ?」

田:「そうみたいですねぇ(笑)。」

その後、その車は、前に行ったり、後ろに行ったりと、数回、チャレンジしたが諦めて引き返していった。

無謀なノーマルタイヤ車③

私:「俺たちも、早く引き返さないと、立ち往生するよ。」

田:「そうですね。」

兪さんに電話をかける明春。

明:「食事は次回にまたってことで、今回は先に行くってことになりました。よろしく伝えてくださいってことです。」

私:「了解。じゃあ、金さんとこ無理だよね?」

田:「明春さんが電話したらしいですけど、金さん所の方が雪が深いみたいなんで、今回は諦めてください。」

私:「仕方ないね・・・。」

次回へ・・・。