「真実の口」1,239 訪韓記~’18年3月~④

前回の続き・・・。

前回、日韓のアルツハイマー有病率の将来予想図を寄稿した。

国として、深刻な問題である。

ちょっと、後から、疑問の紐を解くので、訪韓記から少し脱線する…m(_ _)m

経済協力開発機構( OECD )が、 2017 年 11 月、「図表で見る医療2017年版 (Health at a Glance 2017)」という報告書を発表した。

日本のざっくりした報告書はこちら・・・。

日本の医療制度パフォーマンスの概観(日本語訳)

この報告書によると、日本の認知症患者有病率が、 OECD 加盟 35 ケ国中で最も高いとされている。

【原文】 Health status: life expectancy at birth was 83.9 years in 2015, considerably higher than the OECD average of 80.6 years. But longer life expectancy leads to an ageing population and new challenges. For example, Japan has the highest dementia prevalence among OECD countries, at 2.3% of the population in 2017 and projected to reach 3.8% by 2037.

【訳文】 健康状態: 2015 年の出生時平均余命は 83.9 歳と OECD平均 80.6 歳を大きく上回る。しかし、平均余命の 伸びは、人口の高齢化と新たな課題をもたらしている。例えば、日本の認知症有病率は OECD加盟国で 最も高く、2017年は人口比 2.3% であったが、 2037 年には 3.8% に上昇すると推定されている。

ここでは、どのデータを使用したか分からいが、日本の認知症有病率人口比が2.33%ということになっている。

私は、内閣府の発表する総人口から算出しているので、私の出した3.6% の方が正しいと思う・・・!

まあ、このデータを使用したとしても、私の数字を取ったとしても、OECD加盟国中、堂々の1位であることには変わりない。

2位:イタリア2.25%
3位:ドイツ 2.02%
平均値: 1.48%

今まで、データの集積が出来なかった発展途上国からもデータが集まるようになり、いろんな角度から研究されるようになってきている。

2015 年 8 月、国際アルツハイマー病協会(ADI)が発表した「世界アルツハイマー・レポート2015」によると・・・。

2010 年に 3,600 万人であった世界の認知症人口が、 2015 年に 4,680 万人へと増加しており、 2030 年には 7,470 万人、 2050 年には 1.31 億人へと拡大するらしい・・・w( ̄△ ̄;)wおおっ!

この背景には、世界的な長命化があり、 世界の 60 歳以上の人口は 2015 年には 9 億人と総人口に占める割合が 12% になり、 2050 年には総人口の 21% を占める 20 億人へ拡大するとも予測されている・・・ヽ((◎д◎ ))ゝ ひょえぇ~

また ADI は、 認知症人口の増加に伴うコストの増加についても推計しており、世界の認知症ケアのコストは 2015 年時点で 8,180 億ドルであり、 認知症患者に対するサービスの水準が現状と変わらないことを前提にすると、 2030 年には 2 兆ドルを超えるとした試算結果も示している・・・( ゚ Д ゚!)・・・・マヂカッァァァ

OECDトップを独走する日本、そして、数年後にはそれをも凌ぐかもしれない韓国の経済的ダメージは測り知れない・・・(((( ;゚д゚)))アワワワワ

また、認知症に罹りやすい国、罹りにくい国と言うデータもあがっている。

2013年、イギリス・ケンブリッジ大学のモリー・フォックス博士らのグループによると・・・。

「衛生的で高所得国という環境は、アルツハイマー病の発症リスクになる」

手っ取り早く言えば、「先進国に住んでいる」というだけで、アルツハイマー病の発祥リスクを高めているということ・・・( ̄ー ̄)ニヤリ

韓国は、先進国の仲間入りをしようと“産児制限政策”を取ったのに・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛

フォックス博士、「極端に清潔な環境が、ある種の疾病を誘発する」という仮説の一環として、アルツハイマー病に着目し、世界192カ国における細菌やバクテリアなど微生物への暴露状況と、アルツハイマー病の発症率との関連を調べたらしい・・・。

その結果・・・。

●全国民が清潔な水を利用できるイギリスやフランスは、半分にも満たないケニアやカンボジアに比べ、アルツハイマー病の有病率が 9% 高い。

●感染症が少ないスイスやアイスランドは、感染症が多い中国やガーナよりアルツハイマー病の有病率が12% 高い。

導き出した答えが・・・。

▶土や動物を通じた微生物への暴露が減り、免疫への刺激が失われた結果、免疫活性が弱まって免疫の尖兵である「T細胞」を十分に作り出せなくなっているのではないか・・・???」

▶T細胞の欠損は、アルツハイマー病患者の脳でよく見られる炎症反応と強く関連しているのではないか・・・???」

フォックス博士は、上記のことより、「土や動物との触れ合いで、害の少ない菌に接触する機会を増やし、免疫機能のバランスを保つことが大切です」と説いている。

今の日本の現状はどうだろう・・・?

抗菌・・・。

除菌・・・。

滅菌・・・。

殺菌・・・。

アルツハイマー一直線の環境を作り上げているのではないだろうか・・・ψ(*`ー´)ψ ゥヶヶ

一方、認知症に罹りにくい国もあるらしい・・・。

世界アルツハイマー・レポートによると、フランス、インド、イタリア、ギリシャ、西アフリカ地域は少ないらしい・・・。

西アフリカ地域に関しては、平均寿命が高くないので、別の意味で納得なのだが・・・。

その他の国は、何が原因で罹りにくいのだろうか・・・?

あくまで、検証途中での推論のようだが・・・。

フランスは、赤ワインをよく飲む国で知られているが、赤ワインに含まれるポリフェノール(抗酸化物質)が認知症を抑制するらしい・・・?

インドの国民食と言えばカレーだが、カレーに含まれる香辛料、ターメリック(ウコン)に含まれるクルクミン(抗酸化物質)が認知症を抑制するらしい・・・??

イタリアとギリシャでは、地中海式料理が盛んに食べられているが、地中海式料理には、オリーブオイルや野菜、果物、豆類、魚、赤ワインなどがふんだんに使われてて、野菜や豆類を多く摂取することにより、認知症が抑制されるらしい・・・??

オリーブオイルには、多くの抗酸化物質が含まれていることはご存知だと思う・・・。

全ての、国に共通しているワードは“抗酸化”なのだ・・・(о´∀`о)ノ ニタリ♪

次回へ・・・。