「真実の口」268 オール電化で良いんかい?⑰

全16回に渡り、「オール電化で良いんかい?」というテーマで寄稿してきた。

オール電化に関して、電力会社・電機メーカーあるいはオール電化住宅に関わる建築会社・工務店が、同じように口をそろえて言う、オール電化の“安全性”・“経済性”・“エコロジー”に関して、どのように感じただろうか?

断っておくが、私は、決してガス会社の回し者でも何もない。

今回、オール電化について調べている間に、こんなサイトを見つけた。

http://www.ene-web.com/denka/topics01.htm

はっきり言って情けない・・・。

ひとつエピソードを話してみよう。

私は、この事務所に移って、3年間、ガス器具に対して、弱冠の不満を持ち続けていた。

・・・というのは、大阪事務所を新設した際に、ホームセンターでパ○マのガスコンロを購入したのである。

しかし、買って帰って、火を点火するが、火が大きくならないのである。

(後で調べて、解っただのが、安全装置の為に鍋を載せないと、火がとろ火になるシステムだったらしい・・・)

仕方がないので、メーカーに電話すると、ガス器具は立ち会いでないと交換出来ないので、商品を持って交換に来るというのである。

確かに、火を使う物だから、当たり前と言えば当たり前かも知れないのだが、安全性を考慮してるのだと感心してしまった。

数日して、そのメーカーの人間がやってきて、器具を交換してもらったら、私が使ったときよりは、火力が大きくなったのだが、自宅のビルトインコンロよりは小さい。

まあ、こんなの物なのかな(?)と思いつつも、お湯を沸かすにも、時間がかかりすぎるので、○-falの電気ケトルを使い、ガスコンロはほとんど使わなくなってしまった。

事務所と言うこともあり、別に、料理をするわけでもないので、特段、不便を感じていなかった。

しかし、先日、大阪ガスの方が、マンション中のガス器具点検をしなければいけないといことで、訪問してきた。

「何かガス器具で疑問や不安な点はありませんか?」と聞かれたので、「火力が弱いんですよね」ということを言ってみた。

すると、その検査の方は、「ガスコンロのガスの種類が違う可能性があります」というではないか・・・

「調べてみますので、ガスコンロを動かしますので、一緒にご確認ください」と言われ、一緒に確認してみた。

なんと!!・・・そこには、“LPガス用”と書かれているではないか!!

私は、大阪に住んで20数年、都市ガスの通っているところにしか住んだことがない。

それを、購入するときに、都市ガス用とLPガス用を間違えるわけがない・・・

交換の時に、間違って、LPガス用を入れられたのか???

いやいや、百歩譲り、私が最初から間違って購入したとしても、ガス器具のメーカーの人間であれば、そのマンションがどのガスが通っているのか調べて、適合しているかどうかを調べるのが本来ではないのだろうか?

大阪ガスの検査の人には、「このガスコンロはガスの種類が適合していないため、使用することが出来ません。もし、このまま使用すると、火災や不完全燃焼を起こす原因となり大変危険ですので、使用不可のラベルを貼らせていただきます。ガスの適合調整作業を行えば使用できますが、それまでは一切使用しないでください。」と言われた。

私は、慌てて、パ○マのサービスセンターに連絡を入れた。

状況を話してみると・・・

「過去の取引のデータを調べますので、住所と電話番号を教えてください。」と言われたので答えると、「お客様のデータはありません。」という回答が返ってきた。

しかし、そのオペレーターの回答は面白いのである。

「パ○マのガス器具は、パ○マのサービスの人間立ち会いの下でなければ交換できない。」というのである。

では、うちの事務所のガスコンロは誰が立ち会って、誰が交換に来たんだ???

今のままでは困るので、とりあえず、確認してくれと話すと・・・

「とりあえず、サービスの人間を向かわせますが、弊社で確認できない以上、対応がどの範囲になるかわかりません。」とのこと・・・。

流石、湯沸機事故を永年隠蔽してきただけの会社ではある・・・と妙なところで感心してしまった。

結局、数日後に、サービスの人間が来たのだが、調整作業をしなければいけないということで、“有償”で調整をしてもらった。

そうか・・・これがオペレーターの言ってたどの範囲(無償・有償)の対応ということか(笑)

下手をすれば多くの人命を奪いかねない、“ガス”という公共のものを扱いながら、この程度かと、二度とこのメーカーにお世話になることはないだろうと心に思った。

いかん・・・いかん・・・。

ついつい、個人的なことを書き連ねてしまった。

“まとめ”は次回で・・・。