「真実の口」332 乳酸菌のはなし②

いつも通り、水曜日に閲覧して、「あれ・・・?タイトルだけで、本文が無いぞ。また、何かやらかしたな・・・。」と訝しんだ人もいると思う。

実は、出張中に、予めUPしていた原稿を、スマートフォンで編集していて、誤って、削除してしまったのだ・・・(;゚д゚)ェ..

スンマソン・・・○| ̄|_

さて、改めてUP ?

前回からの続き・・・

映画『ブラザーフッド』で描かれていた中国が得意とするような人海戦術のように送り込まれた乳酸菌・・・

あるいは、胃酸や胆汁にうち勝つように、映画『ターミネーター』のごとく強い乳酸菌・・・

はたまた、映画『エイリアン』の宇宙船の乗組員のように、目的地に安全に着くまでカプセルに入れられた乳酸菌・・・

彼らを待ち受けるモノは・・・!

生後まもなく、母乳により定着した乳酸菌群達である。

同じ乳酸菌である。

きっと、こんな会話をするに違いない・・・。

口から入ってきた乳酸菌を、仮に“後”とする。

元々、腸内にいた乳酸菌を、同じく“先”とする。

後:「はじめまして・・・」

先:「ようこそ。長旅ご苦労様でした。」

後:「いやあ、胃酸や胆汁の攻撃をかわすのに必至でしたよ。」

先:「まあまあ、同じ乳酸菌同士、仲良くやっていきましょう~。」

・・・そんな訳がない!

先:「誰だ!ワシ等の縄張りに入ってくる奴は・・・!」

後:「それ~攻めろ!容赦なく叩きつぶせ~!」

これが、本当であろう・・・(笑)

健康な人間の腸内には400種を越える、総数で約100兆個もの腸内細菌がバランスよく住みついている。

特に小腸の出口から大腸にかけては、「腸内フローラ」と呼ばれ、花畑のように腸内細菌がびっしりと敷き詰められている。

ちなみに、フローラとは、ローマ神話に登場する花と春と豊穣を司る女神のことである。

更に、腸内細菌は大きく3種類に分類することができるのだが、この細菌たちは、それぞれ病原菌などの有害な菌が簡単に体内に入らないよう守ってくれる必要不可欠の存在なのである。

では、そこに今までとタイプの違う乳酸菌が来たとしたら、まず、“仲良くしよう”と言うより、“排除しよう”というのが本来の行動になるのではないだろうか?

この行為は、本当は凄く恐ろしいことなのである。

本来、善玉菌であるはずの乳酸菌同士が勢力争いをしている間に、悪玉菌が陰に隠れて、勢力拡大を図る恐れがあるから出る。

一般的に、ヨーグルトを食べると、腸内がきれいになると言われている。

しかし、ヨーグルトで取りいれた乳酸菌は定着しないので、それは見せかけだけということになる。

本当に定着させようとしたら、毎日欠かさず、大量のヨーグルトを食べ続けて、永年かけて培ったフローラを、移植作業のごとく入れ替えてしまわなければいけないのである。

以前にも書いたと思うのだが、我々が呼吸する空気にも乳酸菌は存在している。

つまり、カスピ海やらブルガリアやら、全くタイプの違う乳酸菌を摂り続けると、呼吸から入る乳酸菌とそれに基づいて定住していた乳酸菌と、全く違うタイプの乳酸菌の全面戦争になるかもしれない・・・

学者、医者、製薬会社、企業は言う。

「腸は、人の臓器の中で最大の免疫器官であり、腸を綺麗にする事は免疫力を高め、全ての病気から身を守る唯一の方法である」

おいおい・・・

そう言うことを言いながら、腸内のバランスを自ら崩させてどうするんだ?

次回へ・・・。