「真実の口」671 養鯉場への抗酸化導入④

前回の続き・・・。

社:「はい、〇〇です。」

私:「〇〇社長、状況はだいたい、把握できました。」

社:「セラミックが多かったんですかね・・・?」

私:「まあ、それもあるとは思うんですが・・・。それにしても、今までに例のない極端な反応なんで、私も戸惑っているんですよね・・・。」

社:「私もここまでの反応がある商品は初めてです。」

私:「通常、自宅の池で鯉を飼う際に、コンクリートを抗酸化処理するんですが、この場合は、今回使用したセラミックの量よりも多くなりますからねぇ・・・。」

社:「全体をするんですか?」

私:「魚類の養殖にとって、コンクリートの劣化によって、クラックからアルカリ成分がでることは避けたいですよね?」

社:「そりゃ、そうですねぇ」

私:「抗酸化処理すれば、コンクリートの劣化を抑えるだけでなく、汚れの付着も避けることが出来るし、水の中のバクテリアのバランスが整うので、病気等にも掛からなくなるんですよ・・・。」

社:「ふ~ん。全体を処理したら、今回の量より遙かに多いですよね・・・?」

私:「そうなんですよ。一昨日、お話ししましたが、推測の域を出ないですけど、ブロアや水槽に付着していた汚れや薬品を引きはがしたからでは無いかなあと・・・。」

社:「ふーむ。」

私:「取りあえず、セラミックの量を適正量にして、少量の鯉で実験してみて下さい。」

社:「はい・・・。」

私:「少量ですからね・・・(笑)。」

社:「判りました・・・(笑)。」

私:「3月の頭に、新潟に行くことになっているんで、その時に改めて、お伺いさせていただきます。」

社:「よろしくお願いします。佐藤さんに変わります。」

佐:「はい。もしもし、佐藤です。」

私:「一応、セラミックの量と鯉の数に関しては、釘を刺しておきましたが、佐藤さんからも一言お願いしますね。」

佐:「はい。了解しました。」

ようやく、人心地付くことが出来た・・・(^▽^)=3 ホッ

佐藤センセイからは、19時半頃に以下のようなメールが届いた・・・。

『夜の高速道路は、所々、吹雪とアイスバーンで怖かった・・・ヾ(0д0∥)ノ』

お疲れ様でした・・・(^人^)感謝♪

しかし、その平穏な時間も束の間だった・・・(;´ー`)ノァ´`´`…

翌朝、〇〇社長から電話が掛かってきた・・・。

社:「おはようございます。〇〇です。」

私:「おはようございます。どうされました・・・?」

社:「セラミックを入れた水槽の鯉が、元気ないんですよね・・・?」

私:「えっ!?また、浮いちゃったんですか?」

社:「いやいや、そうじゃないんですけど・・・。底の方にいて、余り、動かないんですよね・・・?」

私:「ふーむ。」

社:「そして、糞が透明なんですよねぇ・・・。」

私:「それって、どういう状況なんですか?」

社:「鯉の病気の判断に、糞が透明かどうかを見るんです・・・。」

私:「はぁ・・・。」

社:「どういう状況でしょうかね?」

私:「う~ん。私は鯉の専門家ではないので、あくまで、推測になりますが、人間でも、セラミックで作った水を飲めば、便秘の人が通弁したりするんですよ。それから、考え合わせたら、鯉の腸内のバクテリアのバランスを取っているんじゃないですかね?」

社:「ふ~む。」

私:「餌は食べないんですか?」

社:「食べたり、食べなかったりだねぇ・・・。」

私:「もう少し、様子を見てみましょうか?」

社:「判りました・・・。」

この後も、何度も、〇〇社長から電話を頂き、その時その時に応じて、対応策を練っていった・・・。

次回へ・・・。