前回の続き・・・。
厚労省によると、これまでに検疫を含めて国内で“オミクロン株”の感染が確認されたのは 18 日に沖縄県で判明した 2 人を含めて計 65 人に上っている。
11 月 30 日に公表されたナミビアから入国した同国外交官の 30 代男性に始まり、その後も、コンゴ民主共和国、モザンビークなどアフリカ諸国、米国、イタリア、ペルーなどから入国した人などの感染確認が相次いでいる。
確認された感染者の多くは、米ファイザー社や米モデルナ社などのワクチンを 2 回接種していることも確認され、ブレークスルー感染とみられ、発熱などの症状が出た人も複数いたが、無症状の人が目立つようだ。
政府は、 11 月 30 日から外国人の新規入国の原則禁止や、帰国した日本人の隔離措置、 14 日間の自宅待機などを実施し、隔離措置の対象国を順次広げ、当初は 23 ヶ国・地域だったが、今月 15 日現在では約 70 ヶ国・地域に上っているが、現状は、国の水際対策も限界に近づいている。
それを象徴しているのが、米国から帰国し、自宅待機していた東京都内の 20 代女性から“オミクロン株”の感染が確認されたのだが、この女性に、 8 ～ 9 日の両日に会いに行って、濃厚接触者に指定された 20 代男性からも感染が確認された件だ。
この男性の行動が余りにも、身勝手で、物議を醸している。
男性は、翌 9 日 ～ 10 日と職場に出勤し、 10 日にはせきや発熱の症状が出ていたようだ。
そんな中で 12 日、川崎市の等々力陸上競技場で行われた“天皇杯”川崎 F vs 大分戦を観戦していたのだ。
男性が観戦していたのは、メインスタンド上層の席にで、「 SA 席メインベンチ左側 メイン上層北側 B ゲート 216 、 217 ブロック」で、コロナ感染拡大後、主要プロスポーツで初めて観客数を制限せずに開催された試合で、スタジアムは 17,595 人の観客で埋まっていた。
都は、男性の周辺の座席にいた 80 人に PCR 検査を勧め、濃厚接触者に当たるか調べているそうだが、 11 人と連絡が取れていないそうだ。
“サッカー観戦”が”サッカー感染“になるとは・・・💢💢💨
男性は、翌 13 日も職場に出勤しており、男性と一緒に観戦した家族 3 人と職場の同僚 7 人が濃厚接触者と認定された。
また、男性の職場でも、同じフロアにいた 100 人以上 PCR 検査を進めるという。
職場までの移動手段やサッカー観戦時の移動手段は、濃厚接触者が判明しづらいのか明らかにされていない・・・(笑)
因みに、この男女は、モデルナ製のワクチンを 2 回接種済みだったようだ。
“オミクロン株”を巡っては、世界保健機関( WHO )などが“デルタ株”に比べて感染力や免疫を逃れる可能性が高いことを指摘していたが、西浦博・京都大教授のグループは、南アフリカのデータを基に解析し、 1 人が平均何人に感染させるかを表す「実効再生産数」はデルタ株の 4.2 倍と算定した。
また、韓国の疾病管理庁中央防疫対策本部は、 1 人の感染者が他人にうつす期間が 2.8 ～ 3.4 日で、デルタ株( 2.9 ～ 6.3 日)より短く、伝播力がより強い可能性を指摘した。
南アフリカの調査では、再感染のリスクがデルタ株などの 2.4 倍だったという。
我が国も“オミクロン株”の波に飲み込まれるのだろうか？
先週の感染動向を追う。
12 月 13 日
同日、東京都( 1 例)より、 1 件の死亡報告があった。
【概要・国内死亡 18,192 例目】
●年代： 50 代
●性別：女性
●居住地：都内
●経過：
・ 8 月 6 日、武蔵村山市の武蔵村山病院で、発熱とせきの症状があった女性を陽性と診断。
・自宅で待機して保健所からの連絡を待つよう指示した一方で、管轄する多摩立川保健所に発生届を提出するのを看護師が忘脚。
・ 8 月 11 日、保険所から連絡が無いことから、女性は、どこの保健所に連絡すべきかを病院に電話で問い合せ。
・遺族の説明では、女性は、保健所にも連絡しているのだが、保健所には記録が残っておらず、一般の相談として処理した可能性がある。
・ 8 月 14 日、自宅で死亡しているのを発見。
・病院は死亡報告を受けた警察からの連絡で、ミスに気付き、保健所へ連絡するとともに発生届を提出。
12 月 14 日
同日、東京都( 1 例)より、 1 件の死亡報告があった。
【概要・国内死亡 18,193 例目】
●年代： 50 代
●性別：女性
●居住地：都内
●診断日： 8 月 31 日
●死亡日： 10 月 19 日
12 月 15 日
同日、京都府( 1 例)より、 1 件の死亡報告があった(※注 1 )。
(※注 1 ) 厚生労働省の発表では、 2 件となっているので、後日、修正があるかもしれない。
【概要・国内死亡 18,194 例目】
●年代： 80 代
●性別：女性
●居住地：京都市
●基礎疾患：あり
●死因：新型コロナウィルス感染症肺炎
●経過：
・ 11 月 22 日、検体採取(発症日)。
・ 11 月 23 日、検査の結果、陽性確認。入院。
・ 12 月 10 日、死亡確認。
12 月 16 日
同日、神奈川県( 1 例)、新潟県( 1 例)、岐阜県( 1 例)より、 3 件の死亡報告があった(※注 1 )。
(※注 1 ) 厚生労働省の発表では、 2 件となっているので、後日、修正があるかもしれない。
【概要・国内死亡 18,195 例目】
●年代： 50 代
●性別：女性
●居住地：神奈川県茅ヶ崎市
●基礎疾患：あり
●経過：
・ 8 月 20 日、陽性判明。中等症。入院。
・ 12 月 6 日、死亡確認。
【概要・国内死亡 18,196 例目】
●年代： 65 歳以上
●性別：女性
●居住地：新潟県(市町村名は非公表)
●基礎疾患：あり
●死亡公表日： 12 月 16 日
【概要・国内死亡 18,197 例目】
●年代： 70 代
●性別：男性
●居住地：岐阜県中津川市
●死亡日： 12 月 15 日
12 月 17 日
同日、各自治体からの死亡報告はゼロだった(※注 1 )。
(※注 1 ) 厚生労働省の発表では、 1 件となっているので、後日、修正があるかもしれない。
12 月 18 日
同日、各自治体からの死亡報告はゼロだった。
12 月 19 日
同日、各自治体からの死亡報告はゼロだった。
次回へ・・・。
