「真実の口」1,807 新型コロナウィルス・・・296

前回の続き・・・。

大阪府の吉村知事は、「感染状況は依然として高い水準ではあるが、大阪やそれ以外の地域でも減少傾向が見られる。今後、再び増加する可能性はないのか見極めて、宣言の要請が必要か判断したい。」と述べ、“緊急事態宣言”の発出を国に要請するかどうかの判断を、 14 日は見送る考えを示した。

また、“緊急事態宣言”を要請するかどうかについて、感染者数が増加傾向にあり、重症病床の実質的な使用率が 40% に達した場合に判断するとしており、 13 日時点での使用率は 36.3% となっていた。

ただ、「今の状況であれば、“まん延防止等重点措置”の延長は当然で、そのための要請はしない、」と述べ、国にゆだねる姿勢を取った。

一方、兵庫県と京都府は、“まん延防止等重点措置”の延長を要請する方向で検討している。

吉村知事は「兵庫、京都と協力して対策を取っていくのが基本だが、立場や考え方に違いが生じることもある。」と述べた。

大阪では、コロナに感染した高齢の入院患者が急増し、コロナの症状が悪化するほか、基礎疾患などが重篤化する事例が目立っている。

1 月中に発表された死者は 56 人だったが、今月発表分は 14 日時点の半分以下の日数で 259 人と約 4.6 倍にも上っている。

死者の約 7 割は 80 代以上が占め、 60 代以上は 96% 以上に上る。

更に、大阪府内では、入院や療養先が決まっていない人が約 68,000 人もいる・・・。

以前にも寄稿したが、我が事務所がある場所は救急病院が多い為、救急車のサイレンがひっきりなしになっている。

全国で放送されているかどうか分からないが・・・。

市消防局は、 2 月 4 日、市福祉局を通じて高齢者福祉施設宛てにメールで送った通知で「高齢者施設からの救急要請に、施設の医師、看護師等による観察や酸素投与等必要な処置が施されている状況でも、保健所を介さず直接 119 番通報されている事案が見受けられる。」と指摘し・・・。

事実上、コロナ患者の症状が悪化した場合、すぐに 119 番通報するのは控えろというお達しを出しているのだ。

市消防局によると、 1 月 31 日~ 2 月 6 日の「救急搬送困難事案」 552 件にのぼり、うち 22 件は待機時間が 6 時間以上に及んだという。

これが大阪の現実である・・・!!

先週中盤の感染動向を追う。

2 月 9 日(水曜日)

2 月 10 日(木曜日)

次回へ・・・。