「真実の口」1,805 新型コロナウィルス・・・294

前回の続き・・・。

前回、前々回と 1 月 21 日(金)に開催された合同部会の“アナフィラキシー事例”、“心筋炎・心膜炎”について取り上げたが今回は“血小板減少症を伴う血栓症( TTS )”を報告する。

≪血小板減少症を伴う血栓症( TTS )≫

【ファイザー社製】

1. 報告状況

○ 前回の集計対象期間( 12 月 5 日)以降、コミナティ筋注の副反応疑い報告において、製造販売業者から血栓症(血栓塞栓症を含む。)(血小板減少症を伴うものに限る。)( TTS )疑いとして報告された事例が新たに 4 (うち、 3 回目接種後の事例は 1 件)あり、令和 3 年 8 月 3 日から令和 4 年 1 月 2 日までに報告された TTS 疑い事例は計 41 件(うち、 3 回目接種後の事例は 1 件)となった。

2. 専門家の評価

○ 令和 4 年 1月 2 日までに報告された 41 事例を対象に、専門家の評価を実施。

TTSのブライトン分類(ファイザー社製)

○ 「ブライトン分類」での評価は、 41 事例中、重篤とされている“ 3 ”以上に該当するのは 16 例となっている。

・ レベル 1 ~ 3 の報告件数/推定接種回数・・・ 16 件/ 78,417,384 回接種
・ 100 万回あたりの報告件数・・・ 0.2 件

【モデルナ社製】

1. 報告状況

○ 前回の集計対象期間( 12 月 5 日)以降、スパイクバックス筋注の副反応疑い報告において、製造販売業者から血栓症(血栓塞栓症を含む。)(血小板減少症を伴うものに限る。)( TTS )疑いとして報告された事例が新たに 2 件(うち、 3 回目接種後の事例は 0 件)あり、令和 3 年 8 月 3 日から令和 4 年 1 月 2 日までに報告された TTS 疑い事例は計 8 件(うち、 3 回目接種後の事例は 0 件)となった。

2. 専門家の評価

○ 令和 4 年 1 月 2 日までに報告された 8 事例を対象に、専門家の評価を実施。

TTSのブライトン分類(モデルナ社製)

○ 「ブライトン分類」での評価は、 8 事例、重篤とされている“ 3 ”以上に該当するのは 4 例となっている。

・ レベル 1 ~ 3 の報告件数/推定接種回数・・・ 4 件/ 20,478,735 回接種
・ 100 万回あたりの報告件数・・・ 0.2 件

【アストラゼネカ社製】

1. 報告状況

○ 前回の集計対象期間( 12 月 12 日)以降、バキスゼブリア筋注の副反応疑い報告において、製造販売業者から血栓症(血栓塞栓症を含む。)(血小板減少症を伴うものに限る。)( TTS )疑いとして報告された事例はなく、令和 3 年 8 月 3 日から令和 4 年 1 月 14 日までに報告された TTS 疑い事例は計 2 件(うち、 3 回目接種後の事例は 0 件)となった。

2. 専門家の評価

○ 令和 4 年 1 月 14 日までに報告された 2 事例を対象に、専門家の評価を実施。

TTSのブライトン分類(アストラゼネカ社製)TTSのブライトン分類(アストラゼネカ社製)

○「ブライトン分類」での評価は、 2 事例中、重篤とされている“ 3 ”以上に該当するのは 1 例となっている。

・ レベル 1 ~ 3 の報告件数/推定接種回数・・・ 2 件/ 115,653 回接種
・ 100 万回あたりの報告件数・・・ 17.3 件

〔考察〕 今回も、「血小板減少症を伴う血栓症についてのまとめ」という形でのまとめは省略されていた。心筋炎・心膜炎いついては、報告があったので、症例としては大したことがないと言うような風に持っていきたいのであろうか?

死亡報告事例も併せて報告しようと思ったのだが、統合・引下があり、過去の分の修正に時間が掛かり、本日までに間に合わなかったので次回報告する。

次回へ・・・。