8月17日、三日目。
朝9時より、ホテルにて環境回復サロンの施工に関する細部の打合せをする。
その後、前回も訪問した李さんの農園に行く。
金社長の話によると、私が訪韓した前週の8月7日の土曜日、安東にある兪(ユウ)さんの“白い象農園”への無農薬リンゴ体験ツアーを敢行したらしい。
何とソウルから総勢50人超のツアーになったそうである。
金社長が言うには、「連れて行った人は、抗酸化に興味のある人なので、美味しいと言うのは想像していた」ということである。
何より一番嬉しかったのは、全く関係のないバスの運転手さんが、「こんな美味しいリンゴは食べたことがない」と言ってくれたことだそうだ。
今年の韓国は天候不順で、リンゴの収穫が例年に比べて少なかったということである。
しかし、そんな状況の中、兪(ユウ)のリンゴは昨年比50%の収穫だったらしい。
無農薬・無肥料を始めて1年目でこれだけの収穫は通常では考えられない数字である。
では、どれくらいが普通かというと、収穫ゼロが普通なのである。
金社長がツアーを組んでいった際には、例の“低農薬・有機栽培”で失敗した農家の人たちも来ていたらしいが・・・
一様に「信じられない」と連呼していたらしい。
そして、その中のメンバーが本当に無農薬かどうかを調べさせて欲しいと言ってきたらしく、地中60cmまでの土を持って帰り、検査したらしい。
結果は、もちろん無農薬であることは間違いないが、有機栽培の土と比較しても遙かに良い土壌だと確認されたらしい。
もちろん、このツアーには李さんもツアーに参加したとのことである。
李さんのリンゴ園に着くと、前回とは違い、そこには自然に近い状態のリンゴ園が広がっていた。
リンゴを栽培したことのある人間なら解るのだが、農薬・肥料をやっても、1年目から簡単に実が付くものではない。
しかし、私の目の前には、アチコチにリンゴが実をつけていた。
当然、まだ土壌のバランスが整っていないので、こういう状況である。
しかし、この黒斑病に関しては、カビが原因なので、土壌のバランスが整えば解決できる。
また、カササギという韓国の国鳥にもなっている鳥が実を狙ってくると言うことであるが、これも理由を聞けば簡単に解決できることであった。
土壌のバランスが崩れているため、実の一部が傷み出し穴が開くくため、カササギがそこに嘴を入れて、中を食べると言うことである。
実が傷まなければこうはならないと言うことであろう。
この後、李さんのりんご園で取れたリンゴを食べたのだが、後にも先にも鳥の食べ残しのリンゴを食べたのはこのときが始めてである。
味は、通常のリンゴより遙かに美味しい。
あとは、如何に土壌のバランスを取るかだけである。
これが、兪(ユウ)さんの“白い象農園”のリンゴである。
これも売り物にするには、まだまだ課題はあるが1年目でこれだけのものが出来れば私は上出来だと思う。
味は言うまでもなく・・・旨い!
次回へ・・・