前回の続き・・・。
葛尾村の現状は、私にとって衝撃だった。
その上、このような状況にもかかわらず、空き巣が多発しているのだろうか・・・?
このような看板がアチコチに立ち・・・。
葛尾特別警戒隊として、警官がずっと詰めているようである。
(流石に、この写真は警官が引き上げた5時以降に撮った写真)
車に戻った私は、田村市をナビで検索してみる。
約26kmとなっている・・・。
エンプティランプが点いてから、26kmだから、併せて52km・・・。
この程度であれば、何とかガソリンは持つだろうと、田村市へ向かった。
途上、数組の自衛隊員に出会った。
何をしているのだろうと思ったら、どうやら、非難せずに葛尾村に残っている方達の安否を確認しているようだ。
田村市に入り、しばらくすると、農作業をしている方達を見かけた。
普通の光景なのだが、葛尾村と違い、ここには生活がある、ということに表現のしようがない感情に襲われる。
葛尾村から5~6分しか、車で走っていないのである。
ここと向こうの何が違うのだろう???
田村市の中心までいかなければガソリンスタンドはないと諦めていただのが、思ったより、近くにガソリンスタンドを見つけることが出来た。
8364km走って、35㍑の給油である。
雪山を越えたり、一般道を走っているにもかかわらず、燃費23.8kmとは、プリウスにはいつも驚かされる。
ようやく給油できた私は、一旦、葛尾村へ引き返し、改めて、川内村へ向かった。
田村市と川内村の境界にこんな看板があった。
計画的避難区域のため、除雪ができないという事なのだろうが・・・。
σ(・ω・*)ンート…
除雪が出来ないということは、村に入ることが出来ないと言うことだから、民家の屋根に積もった雪を降ろせないということではないか・・・?
万が一、大雪になり、家が雪で潰れたとしたらどうなるんだ・・・?
色々、考えながら運転していると、所々に路面に亀裂が入ったり、地盤が崩れたりしているではないか・・・。
こんな道路で除雪車が普通に作業できるのだろうか?
この冬は無事だったのか(?)、今後はどうなるのか(?)、ちょっと心配になり、ネットで検索してみた。
東日本大震災により延期されていた葛尾村議会議員一般選挙が、昨年11月20日に行われ、8名の村議会議員が選出され、復興に関しての様々なことが決められていた。
http://www.katsurao.org/div/rinjiyakuba/pdf/shinsai/hirogaruwa_H231201.pdf
放射線に関すること、除染に関すること、賠償に関すること、除雪に関すること、etc・・・。
ただ、原子力発電所に近いと言うだけで、暮らしが一変し、本来、考えなくても良かったことを考えていかなくてはならない・・・。
私で力になることが出来るのであれば、助力を惜しまないのだが・・・。
取りあえず、今できうることをすべく、川内村へと急いだ。
私が訪れた4日前の、4月1日、川内村は警戒区域が解除され、居住制限区域や避難指示解除準備区域に移行し、宿泊は認められないが、検問もなくなり、自由に出入りできるようになっている。
実は、今年1月6日のブログでも寄稿したNさんが、川内村の警戒区域解除を受けて、私に先達て、川内村役場の担当者にえみなによる除染の可能性を伝えに行っているのである。
川内村に着き、担当者に挨拶をしようと思ったのだが、残念ながら、私が役場に着いたのが5時のほんの少し前だった上、折しも4月22日に村長選挙を控えていたことと、4月1日からの警戒区域解除で住民への対応に追われていたようで、会うことはできなかった・・・。
次回、えみなによる除染の可能性を具体的に書いてみたいと思う。