4月11日の訪韓に続いて、4月26日に韓国を再訪した。
目的は、昨年末に訪れた安東の白い像農園の兪(ユ)さんから、BTNGの金社長に、「リンゴの木の枝打ちをしていたら、多くの木が死んでいた」という連絡が入ったからである。
早速、金社長は安東まで飛んでいき、状況を確認してきたらしい。
全部で約550本の木のうち、60本の木を刈り取ったということで、兪さんが、周りのリンゴ農家や農業技術センターに問い合わせたのだが、「農薬をやらなかったからじゃないか?」という答えしか返ってこず、どう対処したらいいか教えて欲しいとのことだった。
そこで、急遽、日程を組み、訪韓することになったのである。
釜山から入り、そのまま、安東へ直行し、翌日、ソウル入りして春川農協についての打ち合わせをしようという行程だった。
26日、釜山に到着すると、前々週に訪れたときよりも、寒さが緩んだようで、桜も峠が過ぎ、ツツジが満開になっていた。
韓国では、チンダルレと呼ばれ、春の訪れを告げる花として、愛でられているそうである。
釜山から、二時間半ほどで安東に着いた。
白い象農園に着くと、切られたリンゴの木が積まれていた。
兪さんの心情を察すると、胸が張り裂けそうになる・・・。
リンゴ農園を一望すると、とりあえず葉がついていた。
昨年は、葉がついたのも束の間、あっという間に散ってしまったらしい・・・。
これは、えみなの濃度を間違えただけなので、解決できる問題だった。
兪さんにリンゴ農園を案内してもらった。
切られたリンゴの根を見てみると、思ったより、根が張っていない。
直径にして、50~60cm位しかないのである。
通常、果樹の根は、枝と同じくらいまで張るのが理想である。
実は、昨年末に訪れた際に、嫌な予感がしたのである。
当ブログを、最初から読んで頂いている人には、ご理解頂けると思うのだが、私は、常日頃から、全てを自然の状態に戻すことが大切だと説いている。
自然界では、肥料をやったりとか、薬品を与えたりという行為は一切行われない。
しかし、残念ながら、兪さんの農園では、自分のところで作った堆肥をずっと与えていたというのである。
私は、このことを全く知らなかった・・・。
そして、嫌な予感が的中してしまった・・・_| ̄|○
このつぼみがやがて花になり、リンゴの実になる。
青リンゴは、他の種とは違い、早めに花が咲き始める。
兪さんの話では、他のリンゴ農園は、葉がもう少し青く茂り、つぼみももっと多いという。
そこで、他の農園を見てみることにした。
葉や花が早いのは、肥料を与えているから当然のことなのだが、リンゴの木々の間隔を見て驚いた・・・∑( ̄□ ̄ノ)ノ
リンゴの木が所狭しと植えられているのである。
農園の中に入って、歩いてみると、兪さんの農園との違いが一目瞭然である。
兪さんの農園では、柔らかいカーペットを歩いているふわふわした感覚あるのだが、他の農園では、運動場の上を歩いているように全く足が沈まないのである。
兪さんの農園に帰って、雑草を掘り起こしてみた。
根がたくさんの土を蓄えて着いてくるのである。
土としては、申し分無い状況が出来上がっているのだが、堆肥の影響で、リンゴの根が張りきっていなかったのである。
そうは言っても、兪さんは、「今年は、一つでも良いからリンゴを収穫して、自分のやってきたことに間違いがなかったということを確信したい」というのである。
私は、帰国次第、ミネラルを調整した抗酸化溶液入りの栄養剤を送る旨を約束した。
そして、その後は、お決まりの陳さんを交えてのお食事会・・・。
次回へ・・・。