「真実の口」1,641 新型コロナウィルス・・・153

★新型コロナウィルス感染症の特効薬?

驚くべきニュースが飛び込んできた(笑)。

ナント!

痛風治療薬が新型コロナウィルス感染症治療に効果を表したと言うのだ!!

Colchicine reduces the risk of COVID-19-related complications

カナダのモントリオール心臓研究所( Montreal Heart Institute : MHI )は、先月 22 日、痛風治療薬「コルヒチン: Colchicine 」が、新型コロナウィルス感染症( COVID-19 )治療に効果的で、合併症のリスクを減少させることが大規模な臨床試験(治験)で明らかになったと発表した。

実験結果の前に、痛風に関して解説する。

(以下、一部 Wikipedia 参照)

痛風とは、尿酸が体内で析出して結晶ができることにより、関節炎などを来たす疾患である。

“痛風”という日本語名の由来には、幾つかの説が存在する。

一、痛みが起こる場所(発作の箇所)が、まるで風が吹くように足・膝・腰・肩・肘・手・胸骨など、全身の関節や骨端部を移動し、なおかつ、風が強くなったり穏やかになったりするように痛みが酷くなったり和らいだりを繰り返すことから命名されたという説。

二、痛みの悪風に中る(あたる)という意味で“痛風”となったとする説。

三、痛み発作が出ている部分は吹いてきた風が当たるだけでも痛いから“痛風”となったとする説。

痛風のキャリアであれば、二度と罹りたくはない病気である。

それほど、地獄の苦しみが続く・・・。

ヒトを含むヒト科は、進化の過程で尿酸オキシダーゼを失ったため、プリン塩基を処分する時、体内では尿酸までで処理が止まってしまい、尿酸よりも水溶性が高いアラントインへの変換は、一部が体内で発生した活性酸素種によって非酵素的に進む程度である。

尿酸は水溶性が低いため、体内に蓄積すると、特に体温の低い末梢部で体液に溶け切れなくなった尿酸が析出しやすい。

析出して結晶化した尿酸は、炎症を引き起こして痛風発作を誘発するという仕組みだ・・・。

高尿酸血症の患者にきっかけが加わると痛風を発症することが多いのだが、何がきっかけなのか、現在でも明確ではないことが多い。

因みに日本では、性・年齢を問わず血清尿酸値が 7.0mg/dl を超えると、高尿酸血症と診断され、尿酸値を下げる薬が処方される。

尿酸降下薬には、尿酸排泄促進薬と生成抑制薬がある。

尿酸排泄促進薬には、ベンズブロマロン(商品名:ユリノーム)、プロベネシド(商品名:ベネシッド)などがある。

尿酸生成抑制薬には、アロプリノール(商品名:ザイロリック、アロプリノーム)、フェブキソスタット(商品名:フェブリク)などがある。

当 Blog でも、時折、私自身、発作が起きたということを寄稿していたが、私が処方されていたのは、「ザイロリック」と「フェブリク」である。

一部では贅沢病という扱いを受けているようだが・・・ヽ(`Д´)ノ

恒常的な高尿酸血症患者すべて痛が、風発作を起こすわけではなく、そのメカニズムは解明しきれていない!

ただ、よく知られている発作のきっかけとしては、脱水症状に伴う急激な尿酸値の変動、物理的衝撃による結晶の剥落、不適切なタイミングでの尿酸コントロール薬の投与、激しすぎるスポーツなどが考えられている。

また、多量の飲酒は、エタノールによって利尿が起こって発生する脱水症状に加え、乳酸と尿酸の競合による尿酸排出の遅れによって尿酸値を激しく変動させ、翌日、朝に痛風を起こすきっかけとなることが多いとされている・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛

私自身は、学生時代にやっていたボクシングと飲酒が原因かなと思っていた。

ただ、高尿酸血症の患者でも痛風を起こさないケースが少なくないため、引き金となる要因が全て分かっているわけではない。

その為、アメリカで、高尿酸血症の患者に尿酸値を下げる薬を処方しないのはその考え方に基づいているからである。

そして、ここで登場するのが、前述した「コルヒチン: Colchicine 」である。

コルヒチン( Colchicine )

以前にも書いたが、痛風キャリアなら、誰でも分かる“予兆”がある。

関節の違和感やムズムズ感などがそれである。

医学的には、「痛風発作の前兆期」と呼ばれるらしいが、不思議と夜間に感じる人が多く、二度以上、痛風の発作を経験した人なら、「あ~」と納得する感覚である。

この「痛風発作の前兆期」といわれるムズムズを感じたときに飲むのが、「コルヒチン: Colchicine 」なのだ!

服用方法なのだが・・・。

発作時には、通常、成人は 1 回 1 錠( 0.5mg )を 3 〜 4 時間ごとに、 1 日 6 〜 8 回服用し、 1 日最大量は 1.8mg までとされている。

発作予防には、通常、成人は 1 日 1 〜 2 錠( 0.5〜1mg )を服用する。

前述した発作予感時には、通常、成人は 1 回 1 錠( 0.5mg )を服用することになっている。

まあ、私は、現在は●●●●のお陰で、尿酸値も下がり、痛風の発作や前予兆とは無縁の状態なのだが・・・( ̄ー ̄)ニヤリ

参照:「真実の口」1,448 〇〇〇という病【後編】

さて、モントリオール心臓研究所( MHI )に話を戻そう・・・。

MHI は、コルヒチンについて「在宅療養中のコロナ患者の治療に使用できる世界初の経口薬」と説明し、治験の結果は「重要な科学的発見」だとしている。

MHI、によると、プラセボ(偽薬)服用の患者と比べ、コルヒチンを服用した患者は死亡や入院に至る確率が 21% 減少したとしている。

治験はカナダ、米国、欧州、南米で 4,488 人の患者を対象に行われ・・・。

結果、 PCR 検査で陽性だった患者のうち 4,159人 にコルヒチンを投与したところ、入院に至った割合は 25% 減、呼吸器使用を必要とする割合は 50% 減、死亡に至る割合は 44% 減となった。

MHI の研究センター代表で、今回の治験の責任者でもあるジャン・クロード・ターディフ( Jean-Claude Tardif )医師によると、コルヒチンは「サイトカインストーム」と呼ばれる危険な炎症性症候群の発生を防ぎ、合併症の発症率を下げる効果があるとしている。

私は、痛風の予防薬として、コルヒチンを常備しているので、これでコロナにも対策が出来たということだ!