「真実の口」251 余談ⅱ

書きたくてウズウズしていたのだが、シリーズものを書いていたために、なかなか触れることができなかったものをひとつ。

代々木公園で開催された環境省主催のエコライフフェア2011で、「今の環境大臣って知ってる?」と来場者に聞いていたのが6/4~6/5のこと。

その結果、回答できた来場者はゼロだった。

ちなみに、正解は“松本龍”。

その松本氏が、6月27日、新しく創設された復興担当大臣に防災担当大臣と兼務という形で就任した。

私は、内心、「想像力の欠落した人間に復興という新たな未来作りが出来るのか?」と思った。

しかし、環境大臣時代は無名だった松本氏だが、あっという間に自身で名前を日本国民の記憶に焼き付けることに成功した。

6月28日の就任会見では、「3月11日以来、民主党も自民党も公明党も嫌いだ」と発言し、見事に復興へ向けての協調態勢をぶちこわしてくれた。

このときもサングラス姿で会見場に現れている。

そして、7月3日、被災地へ出向き見事にやらかしてくれた。

まあ、今更だが、その話の趣旨を要約したサイトがあったので抜粋してみる。

岩手県達増拓也知事に対して・・・

『(私は)九州の人間だから東北の何市がどこの県か分からない。(仮設住宅について話す知事を遮り)本当は、仮設はあなたがたの仕事だ。次の恒久住宅のようなものをわれわれは構想する。そこでみんなどんな知恵を出せるか。震災の発生から3カ月以上もたって、国が市町村に寄り添うことは(これまで)なかった。私はボーッとしていたけど大丈夫だった。みんなでやってくれた。私は被災地行脚に行こうと思っている。 あれが欲しいこれが欲しいはだめだぞ、知恵を出せということだ。知恵を出したところは助け、出さないやつは助けない。それぐらいの気持ちを持って。』

宮城県村井嘉浩知事に対して・・・

『政府に甘えるところは甘えていい。こっちも突き放すところは突き放す。そのくらいの覚悟でやっていこう。県で(漁港再編問題の)コンセンサスを得ろよ。そうしないとわれわれは何もしないぞ。ちゃんとやれ。(応接室で待たされたことについて)お客さんが来るときは、自分が入ってからお客さんを呼べ。長幼の序が分かっている自衛隊(村井知事がかつて所属していた)ならやるぞ。今の部分はオフレコな。書いた社はこれで終わりだから。』

いやはや・・・何を申し上げたらいいのだろう???

その翌日の謝罪会見で、彼は自分に追い打ちをかけるようにやらかしてくれた。

『私は九州の人間ですけん、ちょっと語気が荒かったりして、結果として被災者の皆さんを傷つけたということであればおわび申し上げたい。私はちょっとB型で短絡的なところがあって、私の本意が伝わらないという部分があるということは、反省しなければならない。』

おいおい・・・

九州の人間を敵にして、B型の人間も敵にしてしまったよ・・・。

謝罪会見では「辞めない」と言っていたのだが、翌5日、就任わずか9日目でスピード辞任。

ははは・・・。

想像力も欠落しているが、責任感も持ち合わせていなかったようである。

そりゃあ・・・、あれだけお偉い殿上人なのだから、一中小企業のおやじ(ちなみに会田氏のこと)の話に耳を貸すなど、ちゃんちゃら可笑しいはずである。

その松本氏が、8日に地元福岡の病院に入院していたということが昨日に解った。

心労?自殺?等々、様々な憶測が飛んでいるが・・・。

あれ(エコライフフェア2011)以降、松本龍という人間が気になって、色々と調べてみたら出るわ出るわ・・・四方山話。

新大臣の平野達男氏には、想像力を働かせ責任感を持って使命を果たしていただきたいものだが・・・

FNNスーパーニュースANCHORというフジテレビ系列の番組があるのだが、関西では、毎週水曜日に独立総合研究所代表取締役社長の青山繁晴氏を呼んで、様々なニュースを解説する名物コーナーがある。

4月22日、政府の原子力委員会の専門委員も務める青山氏が、東電と吉田福島第一原発所長の許可を得て、福島第1原発入りをした後に、“平野氏を含む首相官邸側から、警察に『青山を逮捕しろ』と圧力をかけた事実があった”と青山氏は語っている。

さてさて・・・。

日本の未来図を描ける政治家はいないのだろうか???