「真実の口」553 訪米記(2013年4月)⑪

前回の続き・・・。

ピザ屋を出て、Goldenを後にした我々は、Sushi Denへと向かった。

現在、建築途中の段階で、抗酸化工法をどのように採用していくかを、オーナーへ提案するためである。

Plan1 工事を一旦止めて、いきいきコートを全体的に塗布し、あらゆる工程を抗酸化処理を行う。

Plan2 工事を続けながら、現在、処理できうる地下やキッチンにいきいきコートを塗布し、状況を見ながら、抗酸化処理を行う。

Plan3 工事完了後、休前日の営業終了後から休日にかけて、数カ所に分けて、いきいきコートを塗布すると伴に、抗酸化処理を行う。

現実的にみると、Plan3が妥当な所なのだろうが、私は、オーナーには、損して得を取るPlan1をお奨めしたかったのだが・・・。

羽田さんによれば、アメリカでは、一定期間の休業を伴う場合は、従業員を一旦解雇して、営業再開後に、再雇用しなければいけないらしい・・・。

当然、一旦、解雇した従業員が再雇用に応じるかどうかは判らないし、経験を積んだスタッフを一から集めるとなると、至難のこととなるということだった・・・。

現在でも、工期が遅れがちになっており、これが、オーナーにとって、最大の悩みの種になっているらしい・・・。

羽田さんにしても、私にしても、最終的な判断をするのは、オーナーご自身なので、資料と判断材料を手渡し、後は、オーナーに委ねることにした。

抗酸化工法の採用は、不透明だが、オーナーとの話の中で、自社農園があるので、そちらでの抗酸化の採用は、十分に可能性があるということで、この後、自社農園へと向かった。

車を郊外へ走らせると、延々と、同じような風景が続いている・・・。

田園風景

車を走らせること、2時間弱、ようやくDen Farmへ着いた。

着いたのは良いのだが、人は誰もいないし、作物らしい作物も見あたらない・・・???

いるのは、鶏と羊と山羊だけである・・・?

Den Farm① Den Farm② Den Farm③

羽田さんが、スタッフに連絡を取ってみる。

すると、若い青年が、建物から現れた。

羽田さんとは、年配の男性で頑固な考え方を持っている人だったら、やりづらいよなあという話をしていたのだが、若い男性で、ひとまず安堵を覚える。

青年の名前は、John(ジョン)さん・・・。

ジョンさんが言うには、まだまだ、実験段階で、現実的に店舗に作物を提供しているところまでは行っていないということだった。

作物

この時は、ハウスの中で、何種類かの作物を育てていたのだが、これらの作物も、全部やめて、もう少ししたら、水耕栽培に切り替えることが決まっているらしかった・・・。

声:「水耕栽培か・・・。」

ハウスから出て、表にいる鶏や山羊や羊も飼育しているのか尋ねてみた。

ジョンさんによると、これらの家畜も、ゆくゆくは店に提供していくことになるという。

更に、周囲一帯の数acre(エイカー)も、Den Farmの所有地で、徐々に広げていこうというのが、オーナーの意向だった。

私は、ジョンさんに、一般的な農法と環境回復農法との療法で作物を栽培して、その比較をして、取り入れるかどうかをオーナーに判断してもらえないだろうかという提案をしてみた。

ジョンさんは、二つ返事でOKと答えてくれた。

また、話の中で、ジョンさんの経歴を聞いたのだが、地元生まれで、農業関係の大学に進み、そのまま、農業に従事してきたということだった。

その割には、頭が柔らかいようで、私が薦める環境回復農法(抗酸化工法)に取り組むのは、何ら問題がないという感じだった・・・。

序でに、鶏の餌を見せてもらった。

一般的な配合飼料を与えていた・・・。

更に、鶏の餌小屋を見せてもらうと、OSBが・・・ヘ(-′д`-)ゝヤレヤレ..

鶏の餌小屋

これでは、健康な鶏は育たないので、抗酸化での家畜の飼育方法を薦めてみた。

例として、韓国での鶏の飼育状況と、一般の飼育方法との卵や鶏肉の違いを説明してみると、少しは興味を持ったようだった。

ジョンさんは、自分で育てた卵と比較してするためか、卵を1パック渡してくれた。

最後に、ジョンさんの写真を撮らせていただいた・・・。

Mr.John

Den Farmを後にした、我々は、デンバー市内へと引き返した。

環境回復農法がアメリカに普及することを夢見ながら・・・。

次回へ・・・。