前回、医学博士と名乗る人間の怪しさを説いた。
もちろん、医学博士の中には、立派な方もいらっしゃるので全ての医学博士のことを言っているわけではない。肩書きに騙されてはいけないと言うことを言いたかっただけである。
特に、医師でもないのに著書を多く出している“医学博士”には要注意した方が良いだろう。
調べてみたのだが、健康食品市場は、今や7000億円規模の市場に膨らんでいる。
何故、これだけ健康食品がもてはやされるのか?
誰もが健康は気にかけているものでる。
健康食品メーカーは、如何にもというようなCMやイメージ戦略を打ち出し、有名タレントを起用する。
それが単に“錠剤を飲む”あるいは“ドリンクを飲む”という安易な行為で健康が手に入れることができるように錯覚させる。
そんなに簡単に健康が手にはいるのなら・・・と消費者が手にする。
私に言わせてみれば、“良いカモ”である。
や○やのCMで、某有名女性タレントが、「7年間も続くなんて、自分でもほんとにびっくり!」、「やめられないんです」とか言っているが、当たり前である。
口から入れた物は、食道を通り胃に至る。
誰もが知っていると思うが胃には、胃酸がある。
胃酸は、化学的にはpH1~2の塩酸で、胃内を一定以上の酸性に保ち、食物の消化、および食物と一緒に体内に取り込まれた各種の菌の殺菌を行う。
その胃酸の中に酢を入れてどうしたいのであろう?
今までのブログにも何度も書いていることだが、人間の身体は非常に精密に出来ている。
恒常性(=ホメオスタシス)を持ち、生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず生体の状態が一定に保たれるようになっている。
つまり、外部から毎日酢を取り入れるとどうなるのだろう?
「毎日、外部から酸が入ってくるのだから、これ以上体内で酸を作ってはいけない」
「これ以上、体内で作り続ければ、恒常性(=ホメオスタシス)が保てない」
・・・と、判断するのである。
こうなってしまうと、前述のタレントのようになってしまうだけである。
○○が手放せないんです!
当たり前である。
自分で、体内に取り入れないといけない体質に変えてしまったのでだから。
ただ、人間の体内でできているものは無駄なく作られるような仕組みになっている。
しかし、人間の手を加えた酸が、これから数年、数十年と同じ働きをするとは思えない。
○○の影響で○○になった・・・という話しが出てくるのもそう遠くはないだろう。
今回は、一例としてあげてみたが・・・
当ブログに寄稿しているように、我々は、「食べることは危険である」というスタンスである。
十歩譲って、環境回復農法による抗酸化作物でなければいけない。
百歩譲って、バクテリアと酵素のバランスの取れた物でなければいけないということを言ってきている。
つまり、健康食品など“嘘”というスタンスでしかない。
次回からは、逆に危険であると言うことを書いてみたいと思う。