前回は如何にして儲けるかという話しを寄稿したのだが・・・
“いわゆる健康食品”は、食品であるために、本来、効果効能を謳うことはできない。
では・・・いったいどうやって消費者を欺くのだろう?
これは、我々がよく耳にする大手健康食品の商品に使われている言葉を、遊びのつもりで少し列挙する。
★ ウコン(○ウス○品)
ウコンと言えば、これと言うくらいテレビCMで目にする『ウコンの○』。
謳い文句は、「毎日元気に乾杯!」である。
→微妙な言い回しだが、まさかこの商品でカンパ~イ!という訳ではないと思う。やはり、見る人は、この商品を飲めば、肝臓によくて、毎日乾杯!できるととるのではなかろうか?
★グルコサミン(○サヒ○ーズ)
『中高年を過ぎると、階段や立ったり座ったりという動作が気になることがあります。いつまでも若々しく活動したい人にオススメしたいのが、この「グルコサミン ○○」』はよく新聞の折り込みチラシやCMで目にする
更に、こんな時に・・・、こんな方に・・・、「元気に階段を昇り降りしたい。重労働や激しい運動をする」という謳い文句がある。
→如何だろう?如何にも、グルコサミンを摂取すれば、スムーズに動けるようになり、階段の上り下りも楽になりそうなイメージ戦略である。
★ヒアルロン酸(○バー○イフ)
錚々たるタレントを使い、『飲むヒアルロン酸と言えば・・・○潤』は有名である。
元気な毎日が過ごしたい・・・。いつまでも若々しくいたい・・・。健康を維持したい・・・。という謳い文句である。
→しかし、この会社の不思議なところは、他の会社と違い、含有量を記載していない点である。「1日あたり4~8粒を目安に水またはぬるま湯でお召し上がりください。」と書いてあるにも関わらずにである。怪しくて仕方ない
★ブルーベリー(D○C)
ブルーベリーと言えば、この分野No1なのが、新聞の折り込み広告に度々入っている「ブルーベリー○○ス」である。
『他社と比較して、高配合なのに低価格』と謳っている。
→この商品のパッケージは、パソコンやテレビ画面に集中しがち・・・とモニターを注視している人や、長時間の運転をする・・・と目が疲れていますよ感の運転手が記載されている。しかし、ブルーベリーが目に良いというのは都市伝説の域を出ていない。
如何なもんだろう・・・。
メーカーは、あの手この手で消費者の目を引かせ、売り込もうと考えている。
しかし、残念なことに、「いわゆる健康食品」では、暗示させるようなことを含めて、効果効能を謳ってはいけないことになっている。
今度、健康食品のCMや折り込みチラシを目にしたら、“厚生労働省の「健康食品」の素材情報を正しく理解して頂くために”を見ながら、効果効能をどのように伝えたいかを見てもらいたい。
かなり、ぎりぎりの表現をしているところが多々ある。
ここ数回にわたり、特定保健食品を除いた“いわゆる健康食品”について書いてきた。
次回は、特定保健食品・機能性食品であれば、効果効能を謳えるのだが、その真偽について寄稿する。