前回、光触媒について寄稿した。
皆、私の周りにはないから安心と思っていないだろうか?
結構、我々の身の回りに存在しているので、今回も光触媒について、触れてみたいと思う。
では、どんなところに利用されているのだろうか?
まず、外装は想像が付くと思う。
外壁タイル、窓ガラス、外壁塗料、タイル、etc・・・
インテリアとして、カーテン、造花、トイレ、ソファー、風呂場、etc・・・
電化製品にも使われている。
空気清浄機、エアコン、冷蔵庫、etc・・・
数年前にエアコンを買いに行くった際に、売り場にあるエアコンが、マイナスイオンか光触媒が使われており、どちらも採用していないのが、ダイキンの1機種だけだったことあがる。
衣類等にも使われている。
洋服、エプロン、マスク、タオル、etc・・・
自動車のエアコンや外装塗料などにも使われている。
いかがだろう?
ここまでは、「あ~」とうなずけるかも知れないが、まだまだ、意外な所に利用されている。
医療機関で使うカテーテルや病院の手術室、浄水システム、食品添加物、歯磨き粉、絵の具等にも利用されているのである。
女性にとって最も気をつけなくてはいけないのは、日焼け止めと化粧品である。
直接、肌に付けるわけだから、購入する際は、使用成分をよく見て購入した方が無難だろう。
ちなみに、楽天ショップで、“光触媒”を検索すると、65,458件ヒットした。
もちろん、日焼け止めなどは、特別に光触媒使用とは謳っていないだろうから、もっと数は多いと思う。
ちなみに、美容・コスメ・香水のジャンルに絞ると、840件が光触媒を売り物にして、販売されているということになる。
光触媒を使用する企業のほとんどが、食品にも使われるほど安全であり、発ガン性もないということを謳い文句にしている。
しかし、残念ながら、近年の研究では、微粒子かつ水に溶けないため粉塵の吸引が肺に与える影響が懸念されている。
IARC(国際がん研究機関)は、発がん性に関してグループ3(ヒトに対する発癌性が分類できない)に分類していたが、2006年にグループ2B(人に対して発がん性がある可能性があるもの)に変更している。
また世界保健機関も「発がん性の可能性がある」と指摘している。
皮膚がんにならないために、日焼け止めあるいは日焼け止め効果の化粧品を塗って、肺ガンになるという何とも笑うしかない顛末にならないように注意しよう。
スイスにあるローザンヌ大学のユルク・チョップ教授の研究では、「ナノ酸化チタンが、横隔膜や肺に炎症を引き起こし、その炎症を起こすメカニズムも炎症を引き起こす威力においても、アスベストとほぼ同じ。」としている。
チョップ教授の研究は、昨年末にアメリカの科学雑誌「プナス( PNAS)」に掲載され、欧米で波紋を呼んでいる。
東京理科大学の武田健教授と栃木臨床病理研究所の菅又昌雄所長らの研究では、「酸化チタンの微粒子を妊娠中のマウスに注射すると、生まれた子の脳や精巣に粒子が入り込み、細胞死や機能低下を引き起こす」ことが指摘されている。
まあ、どちらにしても、我々の肌は、自分自身で善玉菌・悪玉菌のバランスを取っている。
その皮膚にダイレクトに光触媒なる物を塗って、肌のバランスを崩せばどうなるかは自ずと解るのでは無かろうか?