7回に渡り愚痴を聞いていただいたのには理由がある。
抗酸化眼鏡販売にあたり、販売時期に合わせ、今までオープンに出来なかった様々なデータを公開していこうという意図があったからだ。
時を遡ること7年・・・。
前項の愚痴シリーズで取り上げたNさんに初めてお会いしたのは、エコプロダクツ2010の会場だった。
それから1年かけて、試作・実験を重ねて、いろんなデータを積み重ねた。
福井県鯖江市の眼鏡部品メーカーに行ったり・・・。
愛知県にあるレンズメーカーに行ったり・・・。
その折々に抗酸化の技術をどうやって取り入れるか技術指導しながら・・・。
これが完成した抗酸化眼鏡である。
眼鏡のフレームはもちろん、レンズ、パッド(鼻あて)、先セル(耳に掛る先端部)まで抗酸化処理しているのだ。
そして、これが後日、フレームのトップコート(フレーム表面の塗装)だけ抗酸化処理したものである。
フレームのトップコートだけ処理したものは、パッドの部分が変色しているのが分かると思う。
そして、第三者機関に依頼して、その効果の判断を仰いだ・・・。
遠赤外線応用研究会にて実験をしていただいた結果は以下のとおりである。
実験内容は・・・。
『健常な成年男子(51歳)を被験者とし、未着用状態で 20 分間の血流速度並びに血流量の変化を 20 分間測定した。次いで、 10 分間休憩後、未処理眼鏡を 20 分間着用し、その後から着用したまま血流速度並びに血流量の変化を 20 分間測定した。続いて、抗酸化処理眼鏡、フレームのみ抗酸化処理眼鏡についても同様に測定した。)』
その結果は・・・。
変 化 率 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
未処理眼鏡 | フレームのみ抗酸化処理した眼鏡 | 抗酸化眼鏡 | ||||
倍率 | 増加率 | 倍率 | 増加率 | 倍率 | 増加率 | |
血流量 | 1.018倍 | 1.8% | 1.059 | 5.9% | 1.096 | 9.6% |
血流速度 | 1.017倍 | 1.7% | 1.068 | 6.8% | 1.134 | 13.4% |
以前寄稿したBlogから引用
「通常、脳の血流は、血圧の上昇・低下に関係なく、一定に保たれるようになっている。
これを脳循環自動調節能と言うらしい。
抗酸化眼鏡をかけただけで、血流が 13% 上昇すると言うことは、血流低下によって引き起こされる脳梗塞を防ぐ可能性も出てくるのではなかろうか?
あるいは、鼻炎、蓄膿、花粉症等々で悩まれている方の解決策になりうるかも知れない・・・。」
そして、「上層部の決断次第だが、早ければ、来春(2012年春)には、抗酸化眼鏡が店頭に並ぶかも知れない。」・・・、と期待を持たせていたのだが。
残念なことに、Nさんが上層部にプレゼンした結果採用されず・・・。
更に、自社で却下されて後、その上のホールディングスの代表にまで掛け合ったものの、会社全体の組織改革を考えているらしく、新しいことに取り組むのは二の次となったらしい・・・。
それから2年・・・。
Nさんは定年退職し、自身で抗酸化眼鏡の実現する道を模索し始めた。
2014年10月・・・。
Nさんから、大阪にある眼鏡卸屋さんで、抗酸化眼鏡が実現できるかもしれない旨の
のメールが届く。
その頃、海外出張が多く、なかなか時間が取れない状況だったのだが・・・。
2014年11月17日、眼鏡卸会社のK社長と大阪事務所でお会いすることになった。
K社長は私の話にかなり興味をもったようで、積極的に話を進めていくこととなった。
年が明け、中国・江蘇省丹陽市で眼鏡製造が出来そうな工場を見つけたとの一報が届く。
2015年5月、K社長、Nさん、私の3人で工場へ赴くことになった。
5月25日、関西国際空港から上海浦東空港へ・・・。
NH973 大阪(関西) 09:35 → 上海(浦東) 11:10
上海に着いて、K社長とNさんに合流・・・。
到着後、中国版新幹線で上海虹橋駅から丹陽へと向かう。
約1時間30分の道のりである。
江蘇省丹陽市は、自動車部品製造とメガネ製造が主産業で、日本のメーカーも丹陽で、多くを製造しているという。
始めて降り立つ丹陽の街・・・。
迎えの車に乗り、万〇光〇という会社へ・・・。
1973年創業の欧米を始め40か国以上と取引がある老舗の会社だった。
我々は責任者と打ち合わせをすることに・・・。
声:「ああ・・・。これ、駄目だわ・・・。」
ドン引き気分の私は、Nさんを中心に説明してもらうことに・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛
取り敢えず、試作してみようという流れにはなったらしいのだが・・・?
ダレ気味の我々・・・。
私は、「上海に抗酸化の施設があるので、是非、体験して欲しい。」という旨を責任者に言いはしてみた・・・(・┰・) ベー
声:「多分、行かないだろうなあ・・・。」
次回へ・・・。