前回の続き・・・。
駅の道高田松原の斜め前には、「一本松茶屋」という観光物産施設が出来ていた。
陸前高田の物産品を販売するショップや飲食店を設置されているようだ。
一本松茶屋の幟の横に、面白い自動販売機を発見!
売上金の一部が、陸前高田市に寄附され、東日本大震災の大津波で甚大な被害を受けた陸前高田市の復興シンボル「奇跡の一本松」の維持管理に活用されているという・・・。
折角なので、一本、購入・・・。
道路際に、案内板があったので見てみると、何やら、見晴台なるものが出来ている・・・。
見晴台からなら、市街地が一望できるかもと期待して、歩を進めた。
どうやら、嵩上げした高台の一つが見晴台として開放されているようだ・・・。
見晴台から望むと、延々と続く、ベルトコンベア・・・。
初めて見た時には、どこかの工業地帯にいるかのような錯覚をおこしてしまう。
その異様な光景は、何とも表現のしようがない・・・。
陸前高田市の復興計画について、完全版だと116ページに及ぶので、概要版だけ紹介しよう。
陸前高田市では、高い堤防を作るだけではなく広範に渡り土地をかさ上げし、全体的に高台を作ってしまおうという計画をしている。
その為、ダンプカーで運んでいたのでは時間が掛かるので、掘削する山と高台移転造成地をベルトコンベアで直結し、土砂を直接運搬しているのである。
220mの土砂運搬用のベルトコンベヤー専用つり橋もつくり、小学生からの公募で「希望のかけ橋」と名付けられたらしい・・・。
これらのベルトコンベアのお陰で、トラックなら9年かかる搬出が3年に短縮されるという。
土を切り出す高台造成地は、市中心部近くの高さ約120mの山で、約50mに削り、住宅地をつくる計画らしいのだが・・・。
出る土の量は、ナント、東京ドーム7杯分に当たる860万m3・・・w( ̄△ ̄;)wおおっ!
これらを前出のベルトコンベヤーで運び出し、最大で11mの盛り土をするためのかさ上げに使うらしい・・・。
1日に運べる土の量は2万mで、10tトラックで4,000台分・・・ヽ((◎д◎ ))ゝ ひょえぇ~
ベルトコンベアは、4方向に分岐されて、総延長は約3kmにも及ぶ・・・。
総工費は約120億円というのだが・・・( ̄へ ̄|||) ウーム
ここで大きな疑問が・・・ゥ─σ(・´ω・`*)─ン…
本来、山や森林が、雨水を蓄えるため、洪水を防ぎ、川が渇水しにくくなるのである。
一説によると、森林の土壌は、スポンジのような構造になっており、草地の二倍、裸地の三倍もの水を蓄えていると言われている。
山や森林に降った雨の50%は地中にしみこみ、地下水となって、ゆっくり川や海に流れ出たり、木の根に吸い上げられて木の葉から蒸散していくという自然のサイクルがある。
更に、山や森には、大きな役割がある。
落葉や雨滴による表土流出を防ぎ、広く深く伸びた木々の根が山崩れを防いだり・・・。
陸地の乾燥を防ぐ保湿をしたり・・・。
生物のすみかやえさ場を提供したり・・・。
120mの山を50mにすることで、別の脅威が産まれることになるのではないだろうか・・・( ̄へ ̄|||) ウーム
近年、日本各地で水害が多発している・・・。
2014年8月20日、広島市安佐南区や安佐北区で集中豪雨では、死者74名・・・。
2013年8月9日、秋田・岩手両県にまたがる集中豪雨では、死者6名・行方不明者1名が・・・。
2013年7月28日~29日、山口・島根両県にまたがる集中豪雨では、死者2名・行方不明者2名が・・・。
2012年7月11日~14日、熊本・ 大分・福岡三県にまたがる集中豪雨では、死者30名が・・・。
2012年4月30日~5月4日、三重・静岡両県・関東地方・東北地方・北海道と広範囲にわたる集中豪雨では、死者4名が・・・。
記憶に新しいだけでも、これだけの集中豪雨による災害が発生している・・・。
21世紀に入り、毎年のように、日本のどこかで集中豪雨による災害が発生して居居るの現実である。
山津波が襲わないことを、ただただ、願うばかりである・・・。
次回へ・・・。