前回の続き・・・。
上二人の娘等を見送り、休校のため暇を持て余す末娘を連れて、事務所の片付けに向かう。
部屋を開けて、溜息が・・・(ノД`)ハァ
当たり前だが、状況は何も変わっていない・・・。
取り敢えず、比較的、片づけが簡単そうな和室から片付けることに・・・。
電気を付けようとするが付かない・・・?
リモコンの電池かなと思い、入れ替えてみるが、付かない・・・??
あれ、少し歪んでいる・・・???
椅子を持ってきて、調べてみる・・・????
えっ!?
私:「これ、捩じ切れているわ!」
家:「えっ?どんな力が加わったんだろうね??」
私:「まあ、取り敢えず、応急的に付けてみるわ。」
家:「うん。」
私:「スイッチ入れてみて・・・。」
声:「ポチッとな・・・。」
私:「ああ・・・。点いた。点いた。」
家:「でも、替えなくちゃいけないね。」
私:「まあ、落ち着いてからでいいわ・・・。とりあえず、片付けるか?」
家:「うん。」
この部屋の本棚は、私の趣味の文庫本と CD が入れてあった。
倒れている本棚を起こし、CD から片付け始める。
流石に、ケースが割れて、散らかっているよなので、末娘は待機・・・。
リビングで TV を見せて、待ってもらうことに・・・。
粗方、CD を片付け終えたので、末娘にも手伝ってもらう。
ここで、末娘が、意外な戦力に・・・。
基本、私は本を大切にしているので、著者と出版社を考慮して本棚に並べていた。
末娘は、それを教えたわけでもないのに背表紙の数字を合わせて並べていっているのである。
因みに、この背表紙の平仮名は著者の名字の一番目の文字。
吉村達也の“よ”。
頭の数字は、その出版社で取り扱われた“よ”で始まる作家の順番。
末尾の数字は、その作家で出版された本の順番である。
末娘が、黙々と本を片付け出したので、任せることに・・・。
私:「〇〇ちゃん。じゃあ、この部屋の片づけは任せても大丈夫かな?」
末:「うん。」
私:「じゃあ、お願いするね。お父さんとお母さんは、こっちの部屋を片付けるから・・・。」
末:「任せて!」
仕事を任されると、嬉しい年頃である・・・(笑)
一番ダメージが酷い、仕事部屋を片付けることに・・・。
取り敢えず、DVD から片付けるか・・・。
私が、出張時に暇つぶしに見るために購入してきた DVD 達である。
気付いたら 400 枚以上になっていたようだ。
DVD は簡単に片付いたのだが、問題は本である。
本棚を起こそうとするが、ビクともしない・・・(笑)
私:「仕方ない・・・。掻き出していくか・・・。」
家:「うん。それしかないね。」
しばらく、本棚の下から、本を掻き出すのだが、いっこうに本棚を動かせる気配がない・・・。
声:「何で、こんなに本を読んだかなぁ・・・( ノД`)シクシク…」
格闘すること 30 分余り、ようやく、本棚が少し動かせる程度に・・・。
しかし、起こそうとしても、本棚の中にも、本が残っているようで、二人がかりでも持ち上げて動かすことは不能であった。
私:「ベランダ側に回って、本棚を支えてみるから、中に入っている本を掻き出してくれるか?」
家:「うん。」
本を掻き出すこと暫し・・・。
棚を斜めに出来るスペースが出来た。
私:「よし。抱えてみるわ。」
家:「うん。」
しかし、本棚の足元近くに残った本が邪魔して、まだ、立てることが出来ない。
私:「もう。ガサっとやって。良いわもう・・・。少々、傷ついても・・・。」
家:「うん。」
本棚の足元にスペースが確保できたので、ようやく立てることが出来た。
私:「さて、片付けるか・・・。この際、捨てるもんは捨てるか・・・。」
家:「本?」
私:「いや・・・。書類・・・。」
片付け始める・・・。
家:「これは?」
私:「捨てる。」
家:「これは?」
私:「ああ。請求書だからとっとくわ。」
家:「これは?」
私:「それはあかん。清原が入団して、西武が V3 した時の新聞だから・・・。」
家:「これは?」
私:「あかん、あかん。それは、広島に初戦引き分けて、3 連敗した後 、4 連勝して、大逆転で日本一になった時の新聞だから・・・。」
こんなやりとりを、暫し、続けていたのだが・・・。
流石に、家内も呆れたのか・・・。
家:「もう、私には分からんから、手伝えるようになったら言って・・・。〇〇と本を片付けとくわ。」
私:「分かった・・・。」
私は、黙々と、請求書やその他、大事な書類と本がグッチャグッチャになっている山を仕分けしていく・・・。
末:「お父さん。お腹空いた~。」
私:「ん?ああ、もうこんな時間か・・・?」
時刻は、 12 時を回っていた・・・。
私:「じゃあ、いったん休憩して、お昼でも食べに行くか?」
食堂に食べに行く途中に、駅前のスーパーに寄ってみた。
私:「あれ?ミネラルウォーターとか無くなっているね?」
家:「うん。本当ね。」
即席麺のコーナーに回ってみる。
残ってはいるが、棚がスカスカに・・・。
私:「へ~。無くなっているもんやね~。」
家:「うん。」
缶詰のコーナーに回ってみる・・・。
家:「少ないねぇ。ウチも買っとく?」
私:「そうやなぁ・・・。」
しかし、残っている缶詰は人気の無さそうな物ばかりだった・・・。
私:「まあ。良いんじゃない?地震の恐怖心からの需要だから、阪神大震災や東日本大震災と違って、道路が寸断されて、交通網が断たれている訳じゃないから、すぐに供給が追い付くと思うわ。」
家:「うん。そうね。」
幾つか取っていた缶詰を元に戻し、スーパーを後にし、食堂へと向かう。
次回へ・・・。