「真実の口」919 不思議な大国⑧

前回の続き・・・。

我々がサロンに着いてしばらくすると、田口社長、栗崎さん、通訳の黄さんが到着した。

更に、それからしばらくして、オーナーの娘さんが到着した。

とりあえず、K社長、Nさんにサロンを体験させたい旨を伝え、入浴させてもらう。

その間に、我々は、問題の壁が剥離している部屋を確認に行く・・・。

見てみると、壁面の中央部に亀裂が入り、完全に浮き上がっている・・・?

サロン内部の壁面の剥離

ただ、私の見た限りでは、この壁面に使われているのがどうも私の言う資材が使われていない気がした・・・??

更に、私の指示する厚さよりかなり厚めに塗られている・・・???

確認してみると、案の定、通常の〇〇〇を使用したと言うことだった・・・┐( -_-)┌ ヤレヤレ

そうなると比重が違うので、亀裂が入りやすくなり、剥離してしまう可能性が出てくるのだ・・・( ̄へ ̄|||) ウーム

ここまで剥離してしまうと、応急処置では追いつかない・・・(;´∀`)・・・うわぁ・・・

中国へ来る前に、会田氏と想定される対策をいくつか考えてきたのだが、端っから調合を間違えてあったのでは致し方ない・・・。

結論を下す・・・。

私:「壁一面を塗り替えるしかないですね。」

オーナーの娘さんも覚悟していたようで、この一面だけで良いか、それとも部屋全体をやった方が良いかを尋ねてきた。

勿論、英語だ・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛

私:「他の壁を見ると、クラック(ヒビ)も入っていないので大丈夫だとは思うが、もし、この部屋全部が誤調合で施工されたのであれば、今後、剥離してくる可能性がある。そうなると、この機会に全部やり直した方が良いだろうし、もし、この面だけが誤調合であるならばこの面だけでも、照明は暗いから違和感は無いと思うよ。施工責任者に確認した方が良いと思うよ。」

勿論、日本語だ・・・( ̄ー ̄)ニヤリ

工事の指示を終え、待合室に戻ると、オーナーがみえていた。

オーナー(以下:オ):「佐々木さん、ありがとうございます。」

私:「いいえ・・・。」

声:「“だ”だよ!“だ”!!」

オ:「一応、確認して、指示しましたので対応できると思いますよ。」

私:「ありがとうございます。」

オ:「この際なので、もう一度、壁面の施工の順番を教えていただいてよろしいかしら?」

私:「はい。良いですよ。」

・・・(中略)・・・

オ:「これで安心だわ。オホホホホ・・・。」

私:「2件目を作る予定なんですか?」

オ:「私じゃないですけど、これをビジネス展開しようと思っているから・・・。」

私:「そうなんですか?」

オ:「既に、オファーが来てるのよ。オホホホホ・・・。」

私:「言っていただければ、スケジュールが合いさえすれば、何時でもお伺いしますよ。」

オ:「佐々木さんを呼ぶとお高いから・・・。オホホホホ・・・。」

私:「は?・・・(絶句)。」

声:「だから、“だ”だよ!“だ”!!さ・さ・だ!!!」

そこにいた田口社長、栗崎さん、K社長、Nさん等はもちろん、通訳の?さんまでもが眼を丸くして顔を見合わせていた・・・。

Σ(゚Д゚;エーッ!

工エエェェ(´ロ`ノ)ノェェエエ工

工工エエェェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェエエエ工工

それはそのはずである・・・。

今まで、幾度か訪れたKTSでの仕事の時、交通費やらその他経費は請求していない・・・。

今回、K社長とNさんとの渡航に関しても、何ら請求していない・・・。

宿泊代あるいは一緒に食事した際の食事代だけは出していただいているのだが・・・。

海外の場合は、結構、高額なので、相手から払うという場合は敢えてお断りはしないのだが・・・(。-∀-) ニヒ♪

呆れ果てて開いた口がふさがらない私がいた・・・。

( ?O? )アングリ

次回へ・・・。