「真実の口」1,740 新型コロナウィルス・・・241

前回の続き・・・。

先週、全国で初めて、新型コロナウィルス感染による 10 代の死亡報告が大阪府からあった。

男性は成人に近い 10 代で、 9 月 1 日大阪市内の病院に救急搬送され、搬送先でコロナの検査を行ったところ陽性が判明した。

重症病床に入院して治療を受けていたが、 7 日に死亡が確認された。

基礎疾患以外にも重症化リスクを抱えており、ワクチンは未接種だったという。

また、基礎疾患や重症化リスクの詳細は個人情報に関わるとして明らかにしなかった。

デルタ株の感染拡大が続く中、若い世代へのワクチン接種が推奨され、若い世代も積極的にワクチンを接種しようと言う傾向があるようだ。

そんな中、健康な 10 代の男性が新型コロナウィルス感染症で入院する可能性よりも、ファイザー製ワクチンの副反応による心筋炎と診断される可能性の方が高いという研究結果が米国で出た。

英紙ガーディアンが 12 日(現地時間)に報道したところによると、米カリフォルニア大学トレイシー・ホッグ博士の研究チームが今年上半期、基礎疾患がない 12 歳から 17 歳までの米国人男性を対象に、ファイザー製新型コロナワクチン 2 回目接種後に現れた副反応を分析した結果をこのほど発表したという。

この研究結果によると、 12 ~ 15 歳の男性は新型コロナにかかって入院するよりも、ワクチンの副反応による心筋炎と診断される可能性の方が 4 ~ 6 倍高いことが分かった。

研究チームは、基礎疾患のない 12 ~ 15 歳の男性のワクチン 2 回接種後の心筋炎発生率を 100 万人当たり 162.2 件、 16 ~ 17 歳の男性の場合は 94 件と推定した。

女性の場合は、基礎疾患のない 12 ~ 15 歳で 13.4 件/ 100 万人、 16 ~ 17 歳で 13 件/ 100 万人だった。

一方、研究チームは、米国の新型コロナ感染率を考慮すると、 12  ~ 17 歳の男性が今後 120 日以内に新型コロナで入院する確率は 100 万人当たり 44 人と予測した。

研究チームは、「ワクチン接種後に副反応が出た 10 代の男性の 86%は病院の治療が必要だった。モデルナ製ワクチンも同様の副反応が現れた。」としている。

ただし、今回の研究結果は、査読がまだ行われていないことも分かっている。

その上で、ガーディアン紙は、「この研究データがどれだけ信頼できるのか、英国でも同様の条件で同様の数値が出るかははっきりしない。」と伝えている。

また、「ワクチンの副反応による心筋炎は、ほとんどが 2 回目の接種後に現れる。 1 回だけ接種すれば、子どもを新型コロナから守りつつ、副反応のリスクを下げることができる。」とも報道している。

さあ、どちらのリスクを取るべきなのか?

先週後半の感染動向を追ってみる。

死亡報告の増加に伴い PDF での報告にする。

9 月 9 日(木曜日)

9 月 10 日(金曜日)

9 月 11 日(土曜日)

9 月 12 日(日曜日)

次回へ・・・。