「真実の口」1,682 新型コロナウィルス・・・185

前回の続き・・・

10 日(月)に開かれた全国知事会において、新型コロナウィルス対策に関する国への緊急提言をまとめた。

変異株の急拡大を受け、全国での緊急事態宣言発令の可能性も視野に、強力な感染対策を要求した。

「新型コロナウィルス感染症緊急事態宣言の区域変更・期間延長等を受けた緊急提言」

骨子としては以下のようになっている。

1. 緊急事態宣言の延長等を踏まえた感染拡大防止対策について

2. 検査・医療体制の充実・強化について

3. 国の事業者への支援及び雇用対策について

4. ワクチン接種体制の円滑な実施について

5. 誰ひとり取り残さない社会の構築について

47 都道府県の知事全員がオンラインで参加して開催され、現状を踏まえた上での、政府への要望である。

全 16 ページに渡るものだが、事あるごとに“国の責任において~”、“国として~”という文言が使われており、各都道府県の窮状と政府へのいらだちが物語られているようだ。

また、同日、大阪府は、昨年 10 月の新型コロナウイルス感染第 3 波から今年 5 月 7 日までの間、病院で治療を受けられず自宅で亡くなった感染者が 18 人いたと発表した。

自宅療養中に急変し死亡した人が 10 人、ホテル療養に入る前が 2 人、入院調整中が 4 人、感染が判明してから保健所が連絡を取るまでが 2 人だったという。

「医療管理下にない状態」で死亡した患者数・大阪

第 3 波で亡くなられた方は、 60 代男性。

第 4 波で亡くなられた方の内訳は以下のようだ。

80 代・・・ 5 人
70 代・・・ 2 人
60 代・・・ 6 人
50 代・・・ 3 人
30 代・・・ 1 人

男女比は、男性 13 人、女性 4 人。

この発表は、複数の報道機関が府に要請し、個人が特定されない形で府が公表に応じたものらしい。

ただし、この発表にはカラクリがある。

府は集計に際し、 自宅で容体が急変した場合でも救急搬送されたり、搬送後に病院で死亡が確認されたりした患者は「医療管理下にあった」と対象外とみなしている。

また、ホテル療養中に酸素投与の応急処置を受けた場合も対象から除外。

高齢者施設に入所中に亡くなった患者についても、施設と提携する医師らの往診を一度でも受けていたケースも除かれている。

このため、この発表は、我々が考える「医療管理下にない」という一般的な考え方とはかけ離れているのが実情のようだ。

敢えて言うが、大阪府は、昨年 11 月 1 日、「大阪都構想」を問う 2 度目の住民投票の結果、賛成: 675,829 ( 49.4% )票、反対: 692,996 (50.6% )票で、僅差で否決されて以降、徐々に府民への告知体制が手抜きともいえるような状況を作り出している。

都構想敗北前の発表形式は以下のようだった。

2020年10月30日新型コロナウィルス患者の死亡について

府内感染症例番号で追えば、年齢、性別はもとより、居住地、クラスター区分の有無、初期症状、死因、基礎疾患の有無、発症日、死亡日までが把握できた。

当 Blog では、こんな感じで発表していた・・・。

【概要・国内死亡 1,665 例目】
●年代: 90 代
●性別:男性
●居住地:大阪府外
●区分:堺市の医療機関関連患者
●死因:新型コロナウィルス肺炎
●基礎疾患:あり
●発症日: 10 月 19 日(軽症)
●死亡日: 10 月 29 日

都構想敗北後を比較してみよう!

2021年5月10日新型コロナウィルス患者の死亡について

【概要・国内死亡 10,758 例目】
●年代: 70 代
●性別:女性
●居住地:大阪府
●死亡日: 5 月 1 日
●基礎疾患: 〇
●新型コロナ関連死亡: 〇
●自宅・宿泊死亡: –

具体的な居住地、クラスター区分、基礎疾患、発症日及び初期症状がどうだったのかもわからなくなった。

個人が特定されないようにということらしいが、約 880 万人いる自治体の中で、これだけの情報では個人を特定するのは容易なことではないと思うのだが・・・?

まあ、何故このような変更がされたのか、尤もらしいことは言っているのだが・・・。

11月16日以降のホームページ掲載内容について

昨日( 11 日)も 55 人という過去最多の死亡報告があった大阪だが、医療管理下にあったのか(?)医療管理下になかったのか(?)さえわからない・・・(」゚ロ゚)」

まあ、これからも不都合なことには蓋をしていくのだろう・・・ε=ε=ε=ε=ε=┌( ̄◇ ̄;)┘

先週後半の感染動向を追ってみる。

7 日(金)には、大阪府・ 50 人、兵庫県・ 39 人という方が亡くなられ、全国でも過去最多となる 148 人という方が亡くなれている。

5 月 7 日(金曜日)

5 月 8 日(土曜日)

5 月 9 日(日曜日)

次回へ・・・。