新年あけましておめでとうございます。
旧年中は格別のご高配を賜り誠にありがとうございました。
本年も変わらぬお引き立ての程よろしくお願い申し上げます。
さて、新年早々、張り切って会長ブログが書かれているので、併せて書いてみたいと思う。
今年は、「真実の口」というテーマとは別に、日常のできごとを書いてもらうと、会田総研はどんなことを考えどんなことをやりたいのかより分かり易いと言う声があるようなので、展示会や出張先等々、日々の中で思うことも書いていきたいと思う。
余談だが、お気づきの方もいると思うが、昨年後半から会田氏のブログは、文体を“です・ます”調から“だ・である”調に変えて書いてもらっている。
これは、私が好きな作家:吉村達也氏の本を読んで、「自分の意見を全面に押し出す場合、“です・ます”調だと言葉回しに神経を使い、物事の本質を伝えようとする際、逆に丁寧すぎて、慇懃無礼になるようだ」ということを汲んでのことである。
私も昨年末に“です・ます”調から“だ・である”調に変えてみた。
最初は抵抗があったが、書いてみると文体がすっきりして、書いている方も気持ちが良い。
ただ、読んで不快に感じる方は、読むことをやめて頂きたい。
また、お付き合い願う方は、ご容赦して欲しい。
今日は、会長ブログの“バランス”にこじつけて書いてみたいと思う。
先日、とある店で食事をしていたら、「これだけお肉を食べたら、体の中が酸性になるからアルカリ性の物を食べないと」と言う女性の声がしてきた。
さらに、「梅干しはアルカリ性だから良いんじゃない」と別の女性の声。
それに対して「そうだねえ」というさっきの女性。
「?????」
どうやら、食事はアルカリ性と酸性のバランスを取った方が良いという会話のようである。
「おいおい・・・。梅干しは酸っぱいんだから酸性だろ!」・・・と突っ込みたくなったが、変な親父と思われるだけなので止めにした。
未だに、“アルカリ性食品は体に良く、酸性食品は体に悪い”という話を耳にする。
ちなみに日本最大のネットショップでアルカリ性食品を検索したら453件もヒットした・・・。
情けない。
事実を曲げても売らんかなの姿勢に呆れてしまう。
どうやら、この説は、明治時代に文明開化による欧米文化尊重の気運の影響を受けて、根付いてしまったようである。
欧米では、その後、ビタミン等の発見があり、この説はすっかり否定されている。
しかし、日本では、未だにテレビ・雑誌等で、この説を吹聴しているので、それを信じ込む人がいるようである。
そもそも、アルカリ性食品と酸性食品はどのようにして区別されるかというと、その食品を燃やした灰で決めるだけである。
灰が酸性なら酸性食品。
灰がアルカリ性ならアルカリ性食品。
しかし、空気中の酸化燃焼と体内の酸化燃焼をこじつけるとは何とも強引である。
また、食物だけで体内phがころころ変わっていては大変なことである。
人間には、恒常性(ホメオスタシス)というものが備わっている。
それにより、生物は、その体内を一定の範囲に保ち、生命活動を維持しているのである。
体温、血圧、体液の浸透圧、pH等々。
様々な生体機能全般が、恒常性(ホメオスタイス)のよって保たれている。
人間の血液は、ph7.4前後の中性より若干アルカリ性に保たれている。
これが、肉を食べて酸性に傾き、梅干しを食べてアルカリ性に戻る。
そんなことが体内で起こっていたら大変なことである。
新年一発目は、地球のバランスと体内のバランスにこじつけてみたm(__)m