8月7日と8日の2日間、東京ビッグサイトにて、“住まいの耐震博覧会2010夏”という展示会が開催された。
そこに、東京都東村山市の有限会社斉藤塗装アーティさんが出展するということで、会田氏と私で応援に駆けつけた。
この展示会は、前回、仙台で開催され角田市の株式会社ワカギさんが出展した際に手伝いに行ったものと同じ主催者であった。
そのため、大方の来場者は予想が付いたが、予想以上の低迷振りだった。
展示会で来場者に話すことが出来ないとこれほど辛いものはない。
会田氏もとうとうこんなことに・・・
かくゆう私も別の時間にうたた寝していたのだが・・・
斉藤社長は、来場者が少ないことを利用して、他の工務店に抗酸化工法の説明に足繁く動いていた。
それでも、数軒の収穫があったようで何よりである。
そんな中、2日目に、会田氏に声をかけてくる人がいた。
旧体制時代に抗酸化工法をやっていたのだが、解散前後のゴタゴタで情報が全く入らず、それ以降は貝になっていたというのである。
このインターネットの時代に、未だに情報が伝わっていない人がいたのかと感心してしまった。
我々は、去る者は追わないが、来る者も拒まない。
あの時に、声をかけ損なったのだが・・・、と後悔している方がいたら、どうどうと声をかけて欲しい。
我々は、懐広く迎える準備がある。
それにしても、最近、色んな情報が入る度に、失笑せざるを得ない。
旧体制解散以降、抗酸化工法を模倣した工法が数多出来ているようである。
それらの工法の話を聞いた人から耳に入るのだが、必ずと言っていい程、「ウチの方が抗酸化工法より凄いですよ」、あるいは「抗酸化工法と同じです」と言うらしいのである。
抗酸化工法より凄いとはどんなことなのだろう?
同じ溶液を使っていないのに同じとはどういうことだろう?
恥という言葉を知らないのだろうか?
抗酸化工法には、いくつかの特徴がある。
一つ目の特徴は、有害化学物質の分解である。
現在、施工後に、ホルムアルデヒドを含む有害揮発性物質の測定を行うが、その多くがND(未検出)と言う数字になる。
NDより凄い数字って何なのだろう?
また、これらの化学物質を分解するためだけが、抗酸化工法ではない。
春夏秋冬の一年を通せば、より良く解るが、空気のバランスが整い、更には身体のバランスが整い、様々な病状を改善させ、化学物質の分解というその程度の次元では終わらないのである。
二つ目の特徴は、調湿・悪臭の分解である。
湿度は、季節、生活状況により変わるものであり、悪臭とて抗酸化で腐敗菌を抑えるので臭いを抑えられるに過ぎない。
これ以上の、調湿。悪臭分解とはいったい?
三つめの特徴が、帯電防止とハウスダスト抑制効果である。
帯電防止とは、読んで字の如く、静電気を抑えるのだが、抑えた静電気以上の電気を抑えるのだろうか・・・?
四つめの特徴は、害虫忌避効果である。
我々が呼ぶ害虫とは、人間の好まない環境、例えば高温多湿というような環境を好む。
しかし、抗酸化工法で調湿され、そこに食物連鎖が成り立たなくなる。
それ以上の、害虫忌避とは、もはや忌避ではなく駆除ではないだろうか?
五つめの特徴が、省エネである。
これは、現在の地球環境の酸化状態と、抗酸化工法の室内の還元環境のエネルギーをゼロにしようとして起こるものであり、外と中のエネルギーに大差がなければ何も変わらないのだが・・・?
六つめの特徴が、様々な工事に対応できることである。
これも、開発者の会田伸一が一級建築士と言うこともあり、様々な過程に於いていろんな処理法を思いつくことが出来るのである。
抗酸化工法を根本から理解していないと応用も何もない。
七つめの特徴が、安価な施工とメンテナンス事の半減である。
唯一、こだけは、自由であるため差がつくかもしれない。
百万円を超えるロレックスが、マレーシアでは、“スーパーコピー”と言う名の元、数千円で買うことが出来るわけだから・・・。
しかし、オリジナルを超えるスーパーコピーなど存在しない。
皆、分をわきまえて販売している。
基礎に溶液を入れ、基礎・立ち上がりにコートを塗り、居室空間の壁、床、天井にコートを塗り、クロス糊には溶液で処理した乗りを使い、聚楽、パテ、目地、モルタル等も全て溶液入りで処理する。
抗酸化工法を真似た工法には、そこから発展がなく、真似をするだけで終了。
我々は、次から次とアイデアが溢れ、それを建築や抗酸化溶液活用製品に応用することが出来る。
それはオリジナルだから出来るのである。
何度も言うが、我々は抗酸化溶液を誰の手にも渡してもない。
その作り方を口外したこともない。
模倣は模倣であり、オリジナルとは違うのである
我々は常に言っているのだが、模倣の方が上回っているという自信があるならば、比較をせずに独自路線を歩めばいい。
しがみつくのはもう辞めたが良い。
美辞麗句を並べても化けの皮が剥がれてはお終いである。