前回、厚生労働省の“「健康食品」の素材情報を正しく理解して頂くために”関して寄稿した。
如何だろうか?
自身でいくつか検索していただいたであろうか?
ウコン、グルコサミン、ゴマ、コラーゲン、コンドロイチン、鮫軟骨、DHA(ドコサヘキサエン酸)、ヒアルロン酸、ブルーベリー、モロヘイヤ、etc・・・
ほとんどが、その有効性は、“ヒトに対する信頼できる充分なデータは見当たらない”というものだったのではないだろうか?
では、何故、メーカーはこれほど多くの“いわゆる健康食品”を作りだし、有りもしない有効性を口にして、消費者の健康意識を煽るのだろう?
答は、簡単。
“儲かる”からである。
話は変わるが、ビタミンは人間の体内では作ることが出来ないので食物から摂らなければいけない・・・と言うことを聞いたことがあると思う。
私はそうは思わないのだが・・・(笑)。
こんな定説が蔓延(はびこ)っているため、サプリメントや健康食品を摂取したことがない人でも、飲料物、タブレット、あるいは何らかの形で、ビタミンCを摂取したことがあるのではないだろうか?
では、ビタミンCの味と色を想像して欲しい。
皆はどのような“モノ”を想像するだろうか?
味は酸っぱい・・・。
色は黄色・・・。
想像するだけで唾液が出ている人もいるかもしれないが、多くの人がこう答えるのではないだろうか?
試しに、近くに人がいたら、聞いてみて欲しい・・・
如何だろう?
酸っぱくて・・・、黄色・・・。
そう・・・レモンを連想するのではないだろうか?
しかし、残念ながら、外れである。
色は白色。
味は酸っぱいことは酸っぱいのだが、皆が想像するようなレモンのような酸っぱさではない。
レモンの酸っぱさはクエン酸由来の“モノ”である。
この“ビタミンC”一つにとっても、我々は企業の戦略により洗脳されていることになる。
では、メーカーはビタミンをどうやって精製しているのだろうか?
レモンから抽出???
いやいや・・・ビタミンC含有量No1のカムカムから抽出!
・・・って、今、初めて、「ビタミンC含有量No1」で、検索して、カムカムなる果実を知ったのだがf^_^;
このカムカムは100gあたり2,800mgのビタミンCを含み、何とレモンの50倍近くの含有量があるらしい。
カムカムは、ペルーのジャングルで自生しているらしい。
これじゃ、企業も収穫するのが大変だ!
・・・と、そんな訳がない。
では、企業はどうやってビタミンを作っているのだろう?
簡単である。
アスコルビン酸に化学式だけ合わせて、“ちょちょいのちょい”・・・っと石油から合成ビタミンを作ることが可能なのである。
あるいは、ブトウ等を“ちょちょいのよちよい”・・・っと。
あなたの周りにもこの合成ビタミンは溢れている。
清涼飲料水、食品、化粧品、ボディソープ、ペットフード等々に、「酸化防止剤(ビタミンC)」と括弧付きで書かれているものはこの類だと思ってもらって良いと思う。
さあ・・・では、この合成ビタミンは安全なのだろうか?
これは、次回に持ち越して、企業が儲かるカラクリを少しだけ理解していただきたい。
ちなみに、天然ビタミンと合成ビタミンの原価は、50倍近く違うとか違わないとか・・・( ̄ー ̄)ニヤリ