「真実の口」171 健康食品の嘘・ホント⑫

前回、カテキンに関して、寄稿した。

その中で、最近CMがばんばん流れている茶の成分で作った石鹸のことを書いた。

偶然にも、昨日(11/4)のフジテレビのとくダネ!とく撮というコーナーで、“新常識ニッポンの医療「免疫力」”という話題が取り上げられていた。

私からすれば、言っていることは3割から4割位が正しく、まだまだ、自然と言うことが理解できていないと感じたのだが・・・

その中で、「私たちの皮膚の上には、皮膚常在菌がいて、私たちを守ってくれている。保湿効果や殺菌効果があり、そして、アレルギーを抑えてくれる。」という解説があった。

この消毒や過剰な洗顔で皮膚常在菌がいなくなると・・・

常在菌がなくなり、アレルゲンが入りアトピー性皮膚炎や、水分が抜けてドライスキン、乾燥性皮膚炎にもなる。

・・・ということであった。

大丈夫?

茶の石鹸?

★ ウコン編

言わずとしれた二日酔いに効果があるという世のサラリーマンに好評を得ているインド原産のショウガ科の多年草である。

ウコンは、肝臓の働きを助け、肝臓が分泌する消化液胆汁を増やすことで、悪酔いを防ぐほか、体内の有害物質の排泄を助けるといわれている。

ウコンの産地として有名な沖縄では、昔から大酒を飲むお祭りの前に、ウコンを擦って飲む人も多いと言われている。

そして、これも偶然なのだが、今回、ウコンを取り上げようとしていた矢先に、昨日(11/4)このようなニュースが流れた。

「ウコン、がんにも有効 世界的研究者が報告!!」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101104-00000088-san-soci

あちゃ~・・・困った物である。

世界的権威の教授や日本の著名な教授たちに真反対の意見を書かなければいけなくなった。

しかし、例の厚生労働省の健康食品の安全性・有効性情報には、10件もの健康被害が掲載されている。

更に、黄疸、ヘルペス、妊娠中、自己免疫性疾患、ウイルス性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、胆嚢炎、消化性潰瘍、胆石、尿路結石などの場合は、ウコンの摂取を控えるべきとされてもいる。

要は、肝臓が完全に健康でない人は控えた方が・・・、いや止めた方が良いということである。

あれ?

肝臓の機能が弱って、二日酔いになりやすくなるのに、肝機能が低下している人は飲むと危険である???

元々、肝臓の働きには、“分解、代謝、解毒”という重要な働きがある。

つまり、食物から様々な栄養素を肝臓から吸収しようとする時、一緒に食品添加物や有害バクテリア等の有害物質をしっかり分解し、人体に悪影響を及ぼさないようにする為に無毒化してくれるわけである。

では、何らかの形で投薬したり、アルコールを摂取している人間は、この肝臓の負担が大なわけである。

そこにウコンを摂取したらどうだろう?

人間の身体は、食べ物を口から取り入れて、その食べ物は、何が作用して消化されていくのか?

以前、酵素のことで寄稿した際に触れたと思うのだが・・・

“消化酵素”が必要である。

沖縄の人が、ウコンを二日酔い対策に摂取して、効果があるというのは、その地域で獲れて、昔から食物として利用されていたから、ウコンの消化酵素を持っているからである。

我々、内地の人間が、ウコンを摂取しても、消化酵素がないのだから、逆に肝臓に負担をかけていくだけである。

世界的権威を信用するも・・・、自然であることを第一に考えるこのブログを信用するもあなたの自由です・・・(^。^)v