前回、ウコンに関して、寄稿した。
街中で車を運転していたら、薬局の前にウコンという幟をよく目にする。
あれを見て何度ウンコと読み間違えたか・・・
★DHA・EPA編
DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)ともに、魚油に含まれ、血液の流れを良くし(=血液中の脂質濃度を下げる働き)、目の網膜や脳の働きを活性化する健康効果があるといわれている。
トクホでも、“血清中性脂肪が気になる方に適した食品”であると言っている。
また、『日本人は他国に比べて魚を多く食べるからIQが高い』と真しやかにささやかれ、一時期には、頭のよくなる成分として脚光を浴びた。
これも、イギリス脳栄養化学研究所のマイケル・クロフォード教授が、著書の中で「日本の子供が欧米に比してIQが高いのは、日本人が魚中心の食生活を営んできたことに起因するかもしれない」と書いたのがきっかけだ。
こうなると・・・企業、漁業従事者、スーパーがこれを金に変えようとするのは常套手段である。
一時期、どこのスーパーの鮮魚売り場に行っても、♪魚、魚、魚~魚を食べると~、頭、頭、頭~頭が良くなる~♪という曲が流れ、頭にこびついて離れず、スーパーを離れても、ついつい口ずさんでいたことがある。
大方の人が、「あった・・・あった・・・」とうなずいているのではないだろうか?
・・・で、その後、魚を食べて頭が良くなったという人は出たのだろうか?
もし、そういう人が近くにいたら、是非、紹介して欲しい。
ちなみに、私は、長崎県の五島列島の出身で、嫌と言う程魚を食べてきたが、別に東大や京大、ましてや九州で一番賢いとされている九大さえも出ていない。
余談だが、会田氏も北海道白老郡虎杖浜という太平洋に面したところに住んでおり魚介類はよく口にしている・・・はたして???
まあ、既に、平成7年9月、日本脂質栄養学会で、高校生等を対象にした調査結果で、「一般の高校生にDHAを補給しても学力の向上は見られなかった」と発表されているので、今更、揶揄するのはこのくらいにしておこう。
でも、頭は良くならなくても、中性脂肪の減少・心臓病の危険性低減等々、いやいやそれだけではなく、最近の著書では、アルツハイマー・鬱病、がん、アトピー、糖尿病、etc、様々な病気に効果があるという。
そんなに良い物なら摂らない手はない!
しかも、危険性はそれほど語られていない。
魚の脂は飽和脂肪酸だから、不飽和脂肪酸の植物油より安全と言われているし・・・
ここで少し飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に触れてみる。
不飽和脂肪酸は、常温では液体であるため、熱処理し水素を添加して、固めて出来上がる。
しかし、この熱処理の際に、トランス脂肪酸という化学結合物質が出来てしまう。
この代表がマーガリンである。
欧米諸国ではこの危険なトランス脂肪酸について上限値を定めていて、それを超えるものは販売禁止になり、たとえ超えていなくてもトランス脂肪酸の含有量の表示義務を定めてられている。
では、DHA・EPAの抽出法では、どうだろう?
当然、魚から抽出するのだが・・・熱を加えることになる。
ん?
魚の脂は飽和脂肪酸だから植物油より安全???
熱を加えては意味がないのでは???
そこで、企業もこんな突っ込みを入れられないようにあの手この手を考える。
低温抽出法である。
私に言わせれば所詮“油”である。
“油=酸化しやすい”
元来、DHAは人間の身体に多分に必要とされていないから、体内で少量しか作られないのである。
必要としていない酸化物を身体に取り入れ続けたらどうなるか???は結論を出すまでもないだろう。
血がサラサラになり、必要なときに血液としての役目を果たさないどころでは済まない(笑)