どうも沖縄で風邪を引いたらしい。
日中気温25度で、夜の気温が12度という温度変化に身体が付いていかなったということもあるのだろうが・・・
やはり、バクテリアの違いによるものだろう。
以前にも書いたが、「旅に出ると枕が変わって眠れない」とよくいわれるが、呼吸をしても、食事をしても、水を飲んでも、普段取り入れているバクテリアとは違うから、眠れなくなるのである。
今回の場合は、そのバランスが大きく崩れたため、風邪を引いただけである。
風邪を引くと、多くの人が、「ビタミンを取った方が良い」とよく言うが、若干のバランスが崩れたときであれば、様々な栄養素やミネラルを摂ることで、バランスを整えることが出来る。
ただ、完全にバランスの崩れたときに、不用意に栄養素やミネラルを摂ると、逆効果である。
また、いたって健康な時に、巷の栄養学に基づいた不要な栄養やミネラルを摂っても意味が無いどころか、時間の経過と伴に、身体に支障を来してくる。
・・・と、これは、あくまで害のない通常の食事による、摂取に限ってである。
ここから、ようやく本論に入る。
天然のモノと合成のモノはどう違うのか?
何度も書いているが、天然のモノを摂って、その人が消化酵素を持っていれば、何の問題もなく栄養に変えられていく。
では、合成のモノはどうなるのだろう?
TVや雑誌では、識者・専門家が、「天然であっても、合成であっても、その吸収率や安全性に問題はない」ということ言っている。
果たしてどうなのだろう?
様々な科学反応を用いて、天然のモノと同じモノを合成しようとする過程で、希に、天然のモノと同じようでいて、異なるモノができることがある。
天然のモノと比較しても、物質量、結合のエネルギーは等しいので、密度、融点、沸点、屈折率、熱伝導度という物理的側面はまるっきり同じであるのに、旋光性と、ある条件下での化学的性質が異なるのである。
難しい話しをすると、頭がショートする人もいると思うので、鏡像異性体という単語だけサラッと書いておく。
漢字からも想像が少し想像して欲しいのだが、両手を前に出して欲しい。
右手と左手はまさにそれである。
右手の掌と、左手の甲を、向かい合わせたときに決して重なり合わない。
これを対掌性ともいう。
要は、この重なり合わない方を、合成のモノと理解して、読み進めて欲しい。
単純に、右利きの人が、左手で作業をすると非常に困難である。
身体に摂り入れるとそうでもないのだろうか?
恐怖心を煽るわけではないが・・・
私の産まれる数年前に、とある胃腸薬が製造販売された。
使用目的は、妊婦のつわり防止である。
その結果、数多くの奇形児が生まれることになった。
日本国内では309人。
この成分を発見した西ドイツでは、睡眠薬として使われ3,049人、そして、イギリスで456人、カナダ で115人、スウェーデンで107人、台湾で38人、全世界での被害者は約3,900人、30%が死産だとされているので総数はおよそ5,800人という犠牲者を出した。
サリドマイド・・・これが薬の名前である。
次回へ。