今朝、車を出そうとしたら、フロントガラスが凍っていた。
大阪もすっかり冬支度を始めているようだ。
話しは変わるが、事務所の近くに非常に珍しい桜がある。
毎年11月に咲いて、段々と花びらを増やしていき、翌年の4月に満開になり散っていく。
これに気付いて、もう4年目。
何故か、この桜を見ると、もうすぐ冬だなと思ってしまう。
本題に入るが、前回、 “難消化性デキストリン”の特徴について寄稿した。
あえて、前回はスルーしたのだが、“難消化性デキストリン”は“人間の消化酵素では消化しにくい”ものである。
オリゴ糖の時にも書いたのだが、人間が口から取り入れたものをエネルギーに変えるには、消化酵素がなければ意味がない。
前回あげた“難消化性デキストリン”の効果を思い出してもらいたい。
糖の吸収スピードの遅延作用(食後血糖の上昇抑制作用)、整腸作用、脂肪の吸収スピードで遅延作用(食後中性脂肪の上昇抑制作用)、内臓脂肪の低減作用、ミネラルの吸収促進作用等々・・・
これを言い換えてみよう。
糖の吸収スピードの遅延作用→エネルギーの源である糖の吸収を遅くする。
整腸作用→食物繊維優性の腸にして、本来、持っている腸内細菌を強引に変えてしまう。
脂肪の吸収スピードで遅延作用(食後中性脂肪の上昇抑制作用)→中性脂肪は、いつでも使えるエネルギーとして体の維持に必要なものなのだが、それを遅らせる?
内臓脂肪の低減作用→本来、内臓脂肪は食事や適度な運動を続けることで確実に減らす事が出来る脂肪なのだが、それを消化酵素にも負けない食物繊維で強引に落とすらしい?
ミネラルの吸収促進作用→人間に必要なミネラルの種類・量は個々に違うのにミネラル過多にしてしまう。
少しは分かり易くなっただろうか?
どうやら今度は、消化酵素を無視する食物繊維を消費者に摂らせて、体のバランスを崩したいらしい。
この“難消化性デキストリン”を成分とした商品は蒟蒻畑ばかりではない。
アサヒ飲料「食事と一緒に十六茶」、味の素ゼネンラルフーズの「エージーエフ
ビタホット ハニーレモンC」、伊藤園の「緑茶習慣」、伊藤ハムの「健康バランスライフポークウインナー」、亀田製菓の「からだサポートごはん」、キリンビバレッジ株式会社の「キリン太陽のサプリ」、フジッコ株式会社の「ナタデココファイバー」、松谷化学工業株式会社の「松谷のおみそ汁合わせ」、ヤクルトの「健茶王」、etc・・・
清涼飲用水に始まり、米、味噌汁、お菓子、デザートとありとあらゆるものに使用されている。
これらの多くが毎日摂ってお腹のバランスを整えることを奨めている。
腸の調子が悪いから、食物繊維をすこし多めにとって、体調を整えようとするのならまだわかる。
何度も書くが、人間の身体は、現代科学でも作ろうとすれば、凄く巨大な施設がいる程の化学的作用を、体内で起こしながら生きている。
更に、人間にとって必要な、栄養素あるいはミネラルは全てDNAレベルで決められているのである。
エネルギーの元である食べ物の吸収スピードを変えたり、特定のものを吸収させようとすれば、いずれは破綻が訪れるだけである。
悪しからず・・・。