「真実の口」189 臭いのしないバキュームカー

10月15日(水)佐賀に行ってきた。

福岡空港に降り立つと、大阪より冷え込んでいた。

翌日には佐賀では初雪が観測されたそうである。

さて、今回、佐賀に行った目的は、12月10日に寄稿したエコプロダクツの際にお会いした方との有限会社エコットへの同行である。

有限会社エコットは、抗酸化溶液活用製品の総代理店でもあるが、本業は一般廃棄物の収集運搬および処分である。

エコットで使われる屎尿の収集運搬及び処理する車、いわゆるバキュームカーは、タンク外面を抗酸化溶液入りの塗料で塗布し、さらにパネル化し、そこにも抗酸化溶液入りの塗料で塗布している。

排気口には、いきいきコートを添着したイソライトを袋に詰めて入れている。

見た目も臭気もないので、普通に走っていたらバキュームカーとは判断が付きにくい。

では、何故、わざわざバキュームカーを見に行ったかというと・・・

生ゴミの臭気問題に対して、何か無いかと探しているところに、偶然、東京都下の自治体へ生ゴミ処理用のバケツとして、いきいきペールを導入されている方へ相談が持ちかけられ、抗酸化ならもしかしたら何とかなるのでは(?)という期待から直接行くことになったのである。

今回は、私が同業の青年部時代に一緒に活動していた他社へも見学を依頼して、快く引き受けていただいた。

最初にその同業他社のバキュ-ムカーを見に行くことになった。

バキュームカー1

ここのバキュームカーは、株式会社モリタエコノス製で脱臭剤にも同社のものを使用している。

エンジンをかけていただき、しばらくするとバキュームカー独特の臭気が立ちこめてきた。

ここが排気口である。

バキュームカー排気口1

ここにこの脱臭液を入れるらしいが、運転すればどんどん減っていくので、マメに注ぎ出さなければいけないらしい。

バキュームカー脱臭剤

次に、エコットへ移動。

これがエコットのバキュームカーである。

バキュームカー2

中を開けてみる。

バキュームカー3

これが排気口である。

バキュームカー排気口2

ここにこれを入れる。

抗酸化脱臭剤1

ここでも同様にエンジンをかけてみる。

無臭とまではいかないが、バキュームカーの作業時の臭いを嗅いだことがある人ならば解ると思うが、あの不快感は感じられない。

ちなみに、排気口へ入れる抗酸化脱臭剤は、6ヶ月程度で交換する。

全て、手作業で添着するのだが、遙かにコストが抑えられる。

抗酸化脱臭剤2

余談ではあるが、私も以前バキュームカーに乗って作業したことがあるのだが、糖尿病の人が住んでいる家の屎尿の臭いは凄い!

作業に行って帰った来た従業員のユニフォームにまでその臭いが染みついている程である。

ちなみに糖尿病の方がいる家の作業をする際には、作業前後に“えみな”を使用する。

それで幾分、臭いが軽減されるが、それでも相当な臭いである。

ある意味、医者よりも早く、その家の人間の健康状態を把握できる職業である。

今回、同行した臭気測定士の方に教えていただいたのだが、臭気測定は6段階で行うらしい。

0:無臭

1:やっと感知できる臭い

2:何のにおいかがわかる臭い

3:楽に感知出来る臭い

4:強い臭い

5:(逃げ出したいくらい)強烈な臭い

まあ、元々、臭気の強いバキュームカーなのだから、それが幾ら軽減できたといっても感知はできる。

果たして、どうなるかは後日また報告する。

最後に、仕事の手を止めて、ご協力いただいた皆に感謝!