平成21年度、新設建設着工件数が、788,410件と42年ぶりに100万戸を割れ込んだ。
昨年はどうだったのだろう?
1月~6月までは、平成20年度と比較して、減少あるいは微増だった。
しかし、7月以降、住宅版エコポイントの影響か、増加傾向に転じた。
12月分がまだ発表になっていないため、11ヶ月間のデータになるが、736,636件というのが平成22年度の新設建設着工件数である。
トータルで80万件を僅かに上回るくらいに落ち着くのではないだろうか?
内訳を見てみると、戸建・分譲住宅が増加し、賃貸住宅の建設は減少傾向にあるようだ。
また、リフォームもほとんどの企業が大幅増になっているようである。
抗酸化工法の着工件数も微増というところであろうか?
・・・ということは、ほとんどの住宅は抗酸化工法以外の工法で建てられていると言うことではないか∑( ̄□ ̄ノ)ノ
おいおい・・・その住宅で大丈夫なの?
平成15年、増加傾向にあるシックハウス対策として、建築基準法が改正された。
今更だが、シックハウウスとは、新築やリフォームした際に、建材や家具、日用品などから、ホルムアルデヒドやVOC(トルエン、キシレン、その他)などの揮発性の有機化合物が発散し、「目がチカチカする・・・、喉が痛い・・・、めまいや吐き気がする・・・、頭痛がする・・・」等の症状を引き起こすことである。
その対策法とは・・・
1、建築材料をホルムアルデヒドの発散速度によって区分し使用を制限
2、換気設備の設置。
3、天井裏等の建材の制限。
4、クロルピリホス(防蟻剤)使用建材の制限。
まあ、これだけではよくわからないので少し解説する。
まず、これ以前の建材には、F0~F4までのランク付けがされていた。
数字が大きい程、ホルムアルデヒドの放散量が大きくなる。
それが、JISやJASの改正により、表記がF☆☆☆と変更された。
更に、新たに発散料が極めて少ないF☆☆☆☆が位置付けられた。
つまり、F☆☆☆☆を最上級として、以前のF0がF☆☆☆、F1がF☆☆ということになる。
ところで、この“F”とは、いったい何かお分かりだろうか?
私は、抗酸化工法の説明を聞きたいという工務店の方には、必ず質問するのだが・・・
いまだかつて、正解者が一人もいない。
その仕事に携わっている人間でさえ解らないのだから、無関係の人には尚更解らないのが当たり前である。
Formaldehyde
日本では、ホルムアルデヒドと発音されているが、実際は、Formaldehydeである。
つまり、その頭文字の“F”を取っているのである。
ここで、よく考えてみれば解ると思うのだが、F☆☆☆☆と何やら大層な建材のようだが、ホルムアルデヒドという一種類の化学物質の発散を抑えたにしか過ぎないのである。
次回へ・・・