21回に渡り、抗酸化工法のメリットについて寄稿してきた。
有害化学物質の分解、活性酸素の消去、省エネ、害虫忌避、生活悪臭の分解、帯電防止、メンテナンスコストの半減・・・
抗酸化工法は新築・既築を問わずに施工可能ということもメリットの一つだろう。
では、これらの様々な効果をどのような施工で引き出しているのだろうか?
今日は、簡単に抗酸化工法の施工について触れてみたいと思う。
以下のリンクに抗酸化工法で使う資材とその使用法をUPする。
http://www.aida-soken.co.jp/pdf/material.pdf
では、家を建てる流れに沿って、その使用法を紹介しよう。
まず、基礎工事。
ミキサー車がやってきたら、写真のようにコンクリート1立米に対して500ccの“抗酸化溶液”を混入して、5分ほどミキシングして打設する。
コンクリートには独特の臭いがあるが、抗酸化溶液入りのコンクリートはその独特な異臭もしないし、乾燥速度も通常より早くなる。
基礎が乾燥したら、基礎及び立ち上がり部に、“いきいきコート”を塗布していく。
いきいきコートは、“バイオシーラー(抗酸化溶液入りシーラー)”*1㍑に対して“焼成珪藻土”*300gを混ぜて、数分ミキシングしたものを塗布していく。
濃度は、縦に1回、乾燥したら、更に横に1回を塗布する感じを持てばいいと思う。
この用量で、塗っていくと、“いきいきコート”*1Setの塗布範囲が90㎡になる。
基礎に関しても、内部に関しても、水回りは2度塗り(縦横を2回ずつ)した方が良い。
この工程が終わったら、土台敷き。
土台にも“いきいきコート”を塗布する。
抗酸化工法では、基本的には基礎断熱を奨めている。
基礎断熱に関しては、次の機会に解説したいと思うので、先に進む。
基礎パッキンの上に土台を敷いていくのだが、通常、基礎のコンクリートが完全乾燥するのに3年程度はかかるので、それ以降は、これらの隙間はモルタル等で塞いでしまう。
次に、建方工事から上棟。
これは、構造材を組み立て、柱や梁などの骨組み、棟木(屋根の頂部にある母屋と同じ役目をもつ水平小屋組部材)を取り付ける。
この際、以前寄稿したように、自然乾燥の木材が無いため、抗酸化溶液を使用した下処理を行う場合もある。
これは、“セラミックス水”*18㍑に対して、「万能粉石鹸」えみな*60g +“バイオシーラー”*1000cc + “抗酸化溶液”*180ccを混ぜた物を、噴霧器等で木材に吹き付ける。
この作業の要・不要は、使う建材で考えればいいと思う。
次に、肝心な内部造作工事と内部仕上げ工事に移る。
抗酸化工法は容積に対して、どれだけの面積に“いきいきコート”を塗布するかで変わってくる。
床面、壁面、天井面と六面に“いきいきコート”を塗布していく。
ちなみにこの画像は若かりし頃の会田氏である。
パテ処理は、いきいきコートの塗布前でも塗布後でも構わない。
もちろん、このパテを使用する際にも、通常使用する水に換えて、“抗酸化溶液”*1:“セラミックス水”*3のものを使用する。
クロス仕上げの際には、クロス糊を、通常使用する水に換えて、“抗酸化溶液”*1:“セラミックス水”*3のものを使用する。
クロスに関しては、化学物質過敏症、アトピー、ガン等なんらかの病気を抱えていないのであれば、ビニールクロスで問題はない。
ビニールクロスを張り終わった後に、「万能粉石鹸」えみなで2~3度拭き上げれば臭いも気にならなくなる。
何らかの病状を抱えているのであれば、通気性の良い、紙あるいは布クロスを使用して、入居後すぐに空気のバランスを取れるようにしてあげた方が良いと思う。
その他、パテ、タイル目地、モルタル、聚楽等々を施工する際にも、通常使用する水に換えて、“抗酸化溶液”*1:“セラミックス水”*3のものを使用する。
最後に、美装仕上げには、「万能粉石鹸」えみなで拭き上げ、フローリング等は3回ほど“環境回復ワックス”をかける。
現在、頭を痛めているのは、建具と収納である。
これらは、根気よく「万能粉石鹸」えみなで拭き上げ、「洗浄ワックス」Natural Coat-Mugen-で対応するしかない。
如何だろう?
ザックリと工程を解説したが、さほど、難しい作業ではないと感じたのではないだろうか?
次回は、既築に関して触れてみたい。