今回は既築のリフォームについて寄稿する。
よく質問されるのだが、基礎から作り上げた抗酸化工法の家とリフォームの抗酸化工法の家は同じなのか?
残念だが、答えはNOである
やはり、基礎のコンクリートから抗酸化仕様にした方が良い。
ただし、リフォームでも抗酸化工法の効果は十分に得られるので安心して欲しい。
もし、一軒家で、基礎に“いきいきコート”が塗布できるのであれば、塗布する。
築年数が古く、布基礎で地面が剥き出しの場合は、シロアリ等の餌食になりやすいので、可能であれば、布基礎の補修もお奨めする。
防湿シートや基礎の打ち直し等を行い、“いきいきコート”を塗布することになるのだが・・・
詳しい話まで掘り下げるのは止めよう。
もしお知りになりたいのであれば、直接、問い合わせて欲しい。
次に、居室内のリフォームについてだが、前回も書いたように、容積に対してどれだけの面積に、“いきいきコート”を塗布するかによって効果は変わってくる。
クロス仕上げの場合、数通りの方法がある。
第一に、クロスを全て剥がして、下地に“いきいきコート”を塗り、再度、クロスを貼るという方法が考えられる。
だた、このクロスを剥がす作業というのが、結構手間なのである。
クロスを剥がす際に、裏紙が残り、きれいに剥げないのである。
もちろん、水に濡らして、ヘラで剥がすという作業を続ければ、裏紙も剥がれることには剥がれる。
この裏紙をきちんと剥がしておかないと、塗り壁仕上げの場合は、水分を含んだ裏紙が作業中あるいは作業後に剥がれ落ちてくることになるので、かなり厄介である。
第二に、薄い合板を張り、そこに“いきいきコート”を塗布して、クロスを貼っていくという手段もある。
この際、反り等を考慮しなければいけない。
第三に、クロスの上から、塗り壁仕上げをするということも可能である。
この手法は、公開すると真似される恐れがあるので、ここでは公開しないが、私の事務所はこのやり方でやっている。
コテ仕上げなので、自分の気に入ったデザインを作ることが出来る。
こんな感じである。
着色したければ水性塗料で着色可能である。
本来であれば公開したいのだが、如何せん、世の※※工法なるものは、ほとんどが抗酸化工法のパクリから生まれている。
E◇工法しかり、パ◇◇◇ン工法しかり、炭を使った工法しかり、S◇◇リ◇◇ド工法しかり・・・
会田総研設立後に、抗酸化工法と同等やら抗酸化工法より凄いのと言っている※※※※※工法やら※※※※等というものもあるようだが・・・(笑)
コンクリートに××液を混入して、クロス下地には珪藻土を利用した××コートを塗り、ノリ・パテ・聚楽等は××液と△△水の混合液を使用する。
ほとんどの工法に独創性も何もない。
まあ、多分が建築が本業ではないのだろうから、猿真似しかできないのだろうが・・・
おっと・・・それでもこれらが良いと言って、その工法を採用している人もいるので、これくらいでやめとこう。
珪藻土の吸着力が無くなった時に、効果がなくなった等の訴訟問題で済めばいいが、健康被害等にならないことを祈っておく。
聚楽の場合。
聚楽の上に、いきいきコートを塗布して、再度、聚楽仕上げにすれば問題ない。
この際の聚楽も、通常使用する水に換えて、“抗酸化溶液”*1:“セラミックス水”*3のものを使用することを怠ってはいけない。
漆喰の場合。
聚楽と同様に“いきいきコート”の下地に、抗酸化溶液を混入した漆喰で仕上げればよい。
砂壁、繊維壁等も同様の処理で良い。
床については、フローリングは張り替え時に、“いきいきコート”を下地に塗布して、仕上げにワックスを2~3度、塗布すればよい。
また、P-タイルやCFの場合は、剥離の恐れがあるので、“いきいきコート”より“バイオシーラー”を塗布した上に、これらを貼り付けた方がよい。
前回の新築時に書き忘れたのだが、畳下の床に“いきいきコート”を塗布するので、畳自体に処理する必要はないのだが、畳が気になるという方には、畳床と畳表の間にいきいきコートを塗布した不織布“いきいきシート”を挟んで処理しても良い。
ちょっとしたリフォームだけであれば、色んな方法が可能なので、抗酸化工法施工会社に問い合わせて欲しい。
駆け足で解説したが以上である。