環境に関する展示会には、子供たちを連れたグループも多数来場する。
中には数人、多い場合は数十人の団体もある。
子供の場合は、まだまだ、大人より想像力があるのだろうか(?)、一度聞いた子供たちが何度もやってくることが多々ある。
今回もボーイスカウトの男の子たちが、3度やってきた。
その度に聞いていない子供を連れてくるので、同じ話をすることになる。
まあ、その度に新鮮な反応をしてくれるので、それはそれで良いのだが・・・
前回の寄稿でドジョウの話をしたが、実は、このドジョウには昨年の12月からえさをやっていない。
別に、虐待の趣味があるわけではない・・・
来場者にこの話をすると、ほとんどの人が驚く。
そして、一様にその理由を聞いてくる。
また、ボーイスカウトの子等の中に、エアポンプが無いことに気づき、それについても質問してきた。
通常の水槽であれば、観賞魚あるいは今回のようにドジョウを飼う場合には、えさは当然のことだが、エアポンプも必需品である。
しかし、いきいきペールの中であれば、それらが全く不要になる。
それは何故だろう?
観賞魚あるいはドジョウが死ぬ理由は簡単である。
栄養不足。
酸素不足。
まあ、その他にもいろいろとあるのだろうが・・・
ペールによってこの二つは解決できる。
何故、ペールの中のドジョウはえさ無しでも大丈夫なのか?
普通であれば、当然、餓死する。
しかし、ペールの中では、ドジョウの排泄物が発酵されて、それをドジョウが食べて、勝手に食物の循環を作り上げてしまうからである。
もし、人間にこのシステムを利用できるのであれば、食糧問題も一発解決なのだが・・・
想像してみよう。
毎日が、カレー・・・
いやいや、週に一度はカレーを食べる私でも、流石にそれはお断りしたい。
こんな冗談を来場者にしたりするのだが・・・
ピンと来る人と、ん?と言う反応の人と様々である。
ただ、我々が普段から言っている、水と空気と土のバランスさえ整えば、食事を取る必要はないということが何となく想像できるのではないだろうか?
では、何故、エアポンプがいらないのだろうか?
エアポンプを必要とする理由は、生物へ酸素を与えると言う目的とバクテリアを活性化させ、濾過を助けるという目的がある。
しかし、ペールではエアポンプさえ不要である。
答えは簡単である。
水中に酸素を作るバクテリアがいるからである。
バクテリアのバランスを整えているため、エアポンプなど不要なのである。
皆は、酸素は木や植物が作るものと教えられているはずである。
それも間違いではないが、酸素は空気中、土中、水中のバクテリアから作られているのである。
誰に聞いたのかって?
ペールの中のドジョウ。