全16回に渡り、「オール電化で良いんかい?」というテーマで寄稿してきた。
オール電化に関して、電力会社・電機メーカーあるいはオール電化住宅に関わる建築会社・工務店が、同じように口をそろえて言う、オール電化の“安全性”・“経済性”・“エコロジー”に関して、どのように感じただろうか?
断っておくが、私は、決してガス会社の回し者でも何もない。
今回、オール電化について調べている間に、こんなサイトを見つけた。
http://www.ene-web.com/denka/topics01.htm
はっきり言って情けない・・・。
ひとつエピソードを話してみよう。
私は、この事務所に移って、3年間、ガス器具に対して、弱冠の不満を持ち続けていた。
・・・というのは、大阪事務所を新設した際に、ホームセンターでパ○マのガスコンロを購入したのである。
しかし、買って帰って、火を点火するが、火が大きくならないのである。
(後で調べて、解っただのが、安全装置の為に鍋を載せないと、火がとろ火になるシステムだったらしい・・・)
仕方がないので、メーカーに電話すると、ガス器具は立ち会いでないと交換出来ないので、商品を持って交換に来るというのである。
確かに、火を使う物だから、当たり前と言えば当たり前かも知れないのだが、安全性を考慮してるのだと感心してしまった。
数日して、そのメーカーの人間がやってきて、器具を交換してもらったら、私が使ったときよりは、火力が大きくなったのだが、自宅のビルトインコンロよりは小さい。
まあ、こんなの物なのかな(?)と思いつつも、お湯を沸かすにも、時間がかかりすぎるので、○-falの電気ケトルを使い、ガスコンロはほとんど使わなくなってしまった。
事務所と言うこともあり、別に、料理をするわけでもないので、特段、不便を感じていなかった。
しかし、先日、大阪ガスの方が、マンション中のガス器具点検をしなければいけないといことで、訪問してきた。
「何かガス器具で疑問や不安な点はありませんか?」と聞かれたので、「火力が弱いんですよね」ということを言ってみた。
すると、その検査の方は、「ガスコンロのガスの種類が違う可能性があります」というではないか・・・
「調べてみますので、ガスコンロを動かしますので、一緒にご確認ください」と言われ、一緒に確認してみた。
なんと!!・・・そこには、“LPガス用”と書かれているではないか!!
私は、大阪に住んで20数年、都市ガスの通っているところにしか住んだことがない。
それを、購入するときに、都市ガス用とLPガス用を間違えるわけがない・・・
交換の時に、間違って、LPガス用を入れられたのか???
いやいや、百歩譲り、私が最初から間違って購入したとしても、ガス器具のメーカーの人間であれば、そのマンションがどのガスが通っているのか調べて、適合しているかどうかを調べるのが本来ではないのだろうか?
大阪ガスの検査の人には、「このガスコンロはガスの種類が適合していないため、使用することが出来ません。もし、このまま使用すると、火災や不完全燃焼を起こす原因となり大変危険ですので、使用不可のラベルを貼らせていただきます。ガスの適合調整作業を行えば使用できますが、それまでは一切使用しないでください。」と言われた。
私は、慌てて、パ○マのサービスセンターに連絡を入れた。
状況を話してみると・・・
「過去の取引のデータを調べますので、住所と電話番号を教えてください。」と言われたので答えると、「お客様のデータはありません。」という回答が返ってきた。
しかし、そのオペレーターの回答は面白いのである。
「パ○マのガス器具は、パ○マのサービスの人間立ち会いの下でなければ交換できない。」というのである。
では、うちの事務所のガスコンロは誰が立ち会って、誰が交換に来たんだ???
今のままでは困るので、とりあえず、確認してくれと話すと・・・
「とりあえず、サービスの人間を向かわせますが、弊社で確認できない以上、対応がどの範囲になるかわかりません。」とのこと・・・。
流石、湯沸機事故を永年隠蔽してきただけの会社ではある・・・と妙なところで感心してしまった。
結局、数日後に、サービスの人間が来たのだが、調整作業をしなければいけないということで、“有償”で調整をしてもらった。
そうか・・・これがオペレーターの言ってたどの範囲(無償・有償)の対応ということか(笑)
下手をすれば多くの人命を奪いかねない、“ガス”という公共のものを扱いながら、この程度かと、二度とこのメーカーにお世話になることはないだろうと心に思った。
いかん・・・いかん・・・。
ついつい、個人的なことを書き連ねてしまった。
“まとめ”は次回で・・・。