東日本大震災の影響で、当ブログを休止中だったため、書いていなかったネタ(?)をひとつ。
その後も書こう書こうと思いながら、ついつい、伝えたいシリーズ物を優先して・・・(● ̄▽ ̄●;)ゞ
昨年、健康食品の嘘・ホントというシリーズ物を寄稿した。
そのシリーズの中で、11月3日にカテキンについて触れた。
その際、宝塚出身のタレントを起用した茶の成分で作った石鹸の話もした。
そうそう・・・「あきらめないで」って台詞が印象的なCM。
『本来、皮膚には数多くのバクテリアが存在し、我々の身体を守っている。それを、抗菌成分のあるお茶で顔を洗うと・・・どうなるのかは、自ずと答えが出るのではないだろうか?』
・・・ということを書いていた。
この石鹸を作る△香が、5月20日に自主回収をはじめたと言うことは多くの方が知っていることだと思う。
原因は、この石鹸に配合されていた保湿成分である“グルパール19S(小麦加水分解物)”により、アレルギーを引き起こすという理由からである。
軽い症状の人は、目が痒くなったり、鼻水が止まらなくなったりという程度で済んだようだが、アナフィラキシーショックを起こし、呼吸困難や意識不明にまで至った例が55件届けられているらしい。
△香は、昨年12月以降、一切の小麦成分を茶のしずく石鹸から排除していたが、被害の多発を受け、とうとう自主回収に至ったわけである。
しかし、医療関係者の間では、以前から茶の○ず○石鹸に起因するアレルギーが疑われ、昨年7月時点で「グルパールでアレルギー反応が出た」と、同社に指摘した専門医もいたというのである。
同社が、グルパールの使用をとりやめ、別の加水分解小麦に切り替えたのは約二カ月後の9月になってからで、その間、利用者への注意喚起はなされず、販売自粛も行ってはいない。
同石鹸は、2005年から昨年10年12月7日までに、計約4,650万個が販売されたらしい・・・。
2007年11月1日に販売開始された、「化粧石鹸」ぽぽはと言えば・・・3年半で数10万個。
羨ましい限りである (¬_¬) ジーーーッ
ただ、茶の○ず○が売れれば売れるほど、「化粧石鹸」ぽぽの逆宣伝効果になると言っていたことは当たらずとも遠からじというとこだろう・・・。
モノマネされるほど有名になった「あきらめないで」というフレーズだが、可哀想なのは、あきらめたくない一心で、美肌効果を期待して使用し続けていたユーザーである。
たかだか、毎日の洗顔に使用していただけで、元々アレルギー体質ではなかった人でさえ、小麦アレルギーを発症し、同石鹸の使用を止めても、うどんやパスタ、パン等を、今後食べることすら出来なくなる可能性があるのである。
しかし、私が書いた文章を、再度、確認して欲しい。
『本来、皮膚には数多くのバクテリアが存在し、我々の身体を守っている。それを、抗菌成分のあるお茶で顔を洗うと・・・どうなるのかは、自ずと答えが出るのではないだろうか?』
決して、茶の○ず○石鹸に、“グルパール19S(小麦加水分解物)”を使用しているから問題と言うことを言っていない。
茶の成分を使用していることが、問題であると言っているのである。
△香は、相変わらず、「あなたのお肌あきらめないで。」と同石鹸ばかりでなく、化粧水、クリーム、ファンデーション、美容液・・・と、茶の成分の商品を販売している。
被害が拡大されなければいいのだが・・・。
茶の○ず○石鹸は、自主回収後も、被害は拡大し、現在、東京や大阪では、すでに被害対策弁護団が発足し、集団訴訟が起こされるということらしい。
茶の○ず○石鹸もそうだが、化粧石鹸で無いにも関わらず、抗酸化溶液活用製品のような効果を謳い、顔や身体に使用させ、皮膚障害を受けたがどうしたらいいだろうという相談が、時折、寄せられる。
前回の寄稿で書いたように、この国では、健康は自己責任で手に入れなければいけない。
使用責任は自身・・・。
迂闊な宣伝文句や様々な効果に乗せられないように気をつけよう。