前回は、ついつい理科の授業になってしまった・・・_| ̄|○ハンセイ
今回は、単刀直入に何をすればいいかということと、何故なのかということを書いていきたい。
何をするか?
“えみな水”を耕作地全体に撒いて、深く細かく耕す。
これを冬支度に入る前に、数度繰り返し、雪解けを待つ。
えっ!?それだけ・・・工エエェェ(´ロ`ノ)ノェェエエ工
・・・と、ほとんどの人が思うだろう。
では、何故、農耕地を耕すのかということから考えてみよう。
この質問をして、正解を導き出せるのは、農業関係者でもそれほど多くはないと思う。
返ってきそうな答えを列挙しよう。
一、通気性を良くする。
一、水はけ、また保水性を良くする。
これは、根を張りやすくし、養分を取るという意味でよく言われることである。
もう少し、専門的な回答をする人は、次のように回答する。
一、酸素を供給し、微生物の活動が活発化させ、有機物の分解を加速させるため。
一、雑草や病原菌の繁殖を抑えるため。
一、土を粒状にして、空気を含む根の呼吸に適した団粒構造の土を作るため。
尤もらしい回答である。
だが、これらは正解のようで、私にとっては正解ではない。
答えは一つ、空気中と土中のバクテリアを一致させ、更に、バクテリアのバランスを取るためである。
本来であれば、酸化環境の中の空気中と土中で無いことがベストであるのだが・・・)
一般的には、食物は根から養分・水・バクテリアを吸収して、葉で呼吸をすると言われている。
(葉の呼吸もエネルギーに変えるという点では、実際は呼吸ではないのだが・・・。)
一致した方が良いのは当たり前のことである。
最近、どうも前に寄稿したブログの引用が多いのだが・・・
声:「{そりゃそうか・・・言っていることに一貫性があり、どこから導こうが結論は同じなのだから・・・( ̄- ̄)ニヤッ」
以下のブログを読んで欲しい。
私が屋久島に行って感じたことである。
土中のバクテリアのバランスさえ整えば、土は硬くもならず、植物は養分・水・バクテリアを求めて根を張る。
本来、植物の根は、障害物があったとしても、そこに自分の求める養分・水・バクテリアがあれば、根は迂回してでも求めていくと私は考えている。
最近、自然農法の括りの中で、不耕起栽培というものが、一部の人の間で行われている。
基本的には、賛成なのだが、農業というビジネスを展開し利益を出さなければいけないという条件も加わる中、更には、この酸化環境下の空気・土・水では、何もしないというのは、かなりの無理があると思う。
本来、抗酸化農法を続けていく上で、田畑を開墾する際には、出来るだけ深く大きく耕した方が良いと私は言っている。
日本の農地では、土を細かく耕すことが慣例のようだが、大きく耕した方が良い。
出来ればメロン大・・・
これは、ある程度バランスの取れてきた土に、バランスの取れていない空気を多く与えることによりバランスを崩すことを避けるためである。
ただ、バクテリアにもある種の刺激を与えるためにも、農業を行っていく上では、開墾も必要だと考えている。
もちろん果樹は別の話である・・・。
今回の被災地では、それを細かく耕すことに意味がある。
津波により、海水のミネラル・バクテリアが含まれた土壌を、常在菌と共存させるためにも細かく細かく、開墾する必要がある。
本当にそれだけで良いのか?
至極、当たり前の疑問である。
我々は、幾度となく、自然の再生力に驚かされている。
古くは、1945年の広島・長﨑の原爆・・・
広島と長﨑ではタイプの違う原爆が投下された(これについては、後々、触れることになると思うが・・・)のだが、現在の広島・長﨑を見て、原爆投下時の状況を想像できる人は誰もいないだろう・・・。
1997年のロシア船籍タンカー「ナホトカ」号重油流失事件・・・
日本海が元に戻るのに、数十年はかかると言われたのに、今はどうだろう?
これらは人間の手あるいは科学で再生されたわけではない。
全て、自然界におけるバクテリアの働きによるものである。
自然の再生力に、抗酸化でわずかな助力をつければ、その再生スピードは科学では想定できない再生を見せることは想像に難くない。