随分と間が空いてしまった。
先日、ある工務店の方にも指摘され苦笑いしたところだった。
ご存じの方もいるが、私的に色々あり、ブログを更新するどころではなかった・・・。
その間に書かねばならないネタもたくさん出来てしまったので、改めて、順次UPしていこうと思う。
まずは、今日の毎日新聞一面に“化学物質過敏症に健保”という文字を見て、今まで散々苦労してきた化学物質過敏症(以下CS)患者に朗報ではある。( http://mainichi.jp/select/science/news/20090612ddm001040003000c.html )
弊社会長の会田は、サラリーマン時代に、工事現場に出ることによりCSになっていた。
当時、誰に言ってもその苦痛が伝わらなかったと言っている。
それから20数年経った今でも、家族に症状を訴えても理解してもらえず、病院に行ってもきちんとした病名で認めてもらえず、多くの方が苦労をしている。
それもそのはず、CSの症状は様々である。
結膜炎、鼻炎、咽頭炎、皮膚炎、気管支炎、喘息、動悸、不整脈、胃腸変調、異常発汗、不眠、不安、うつ状態、記憶困難、集中困難、価値観や認識の変化、痙攣、頭痛、発熱、疲労感等々・・・
数え上げればきりがない。
残念なことに、これらの症状を訴えても誰にも理解してもらえず、こんな症状を訴えている自分の方がおかしいのだと命を絶った人も数え切れない。
健康保険適用と言うことで、病名:化学物質過敏症と診断され、自費負担や類似症状でごまかして診療を受けていた人たちも一つ楽になったことと思う。
国は、2003年にシックハウス対策として、建築基準法を改正して、ホルムアルデヒドを規制し、24時間換気を義務づけた。
その後、実態調査を行っているので以下を参考にして頂きたい。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha03/07/071219_.html
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha04/07/070728_.html
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/07/070510_.html
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/07/071130_.html
ご覧になれば、如何に実態からかけ離れたお手盛りのデータであるかお分かりだと思う。
化学物質が検出された物件は、24時間換気をきちんと行っていないから?
では、外に放り出された化学物質は、空中で霧散するから良いとでも言うのだろうか?
片方でCO2の削減を叫びながら、化学物質を発生させることを推奨する?
果たして、この国はどこに向かっているのだろう?
CSに健康保険が適用されるわけだから、本当の実態が公にされる日も近いのであろう。
CS患者にとって、CSの健康保険適用は、確かに朗報ではあるが、何も解決はしていない。
化学物質の無い環境に身を置き、化学物質を体内から出さなければ何の解決法にもならない。
先日、ある人が、シックハウスを考えるシンポジウムに出席したらしく、その中身を聞いて呆れてしまった。
シックハウスやCSで悩んでいる人の相談を受けているはずのその団体は、病気で悩んでいる人のことを考えるのではなく、また、化学物質をどうにかしようというのではなく、断熱の技術こそがCS対策だと盛んにアピールしているらしい。
高気密・高断熱がCSを生み出したのでは無かったのか?
これもどこかで利権が生まれることの負の構造なのだろうか?
弊社及び弊社の考え方に賛同・協力して頂いている工務店は、微力ではあるが、化学物質を消去する技術と智慧を持っている。
どうにかして、CSの方たちに希望の光を当てたいと思っている。
現在、医療関係の方が、各地で研究をしていただいている。
これにより多くの方を苦しみから解放されればと切に望む。