「真実の口」33 省エネとエコロジー

世間では環境や資源の問題を考えて、省エネに取り組もうと、政府もマスコミも声高に叫んでいる。

果たして、省エネとエコは結びつくのだろうか?

あるテレビ番組で省エネについて特集を組んでいた。

  • エアコンは全く使わない。
  • テレビは1日1時間。
  • 風呂は1人5分で、間隔を空けずに入る。
  • 洗濯は5日に1回。
  • ドライヤーは1回1分のみの使用。
  • 食器、スプーン等は洗い物をなくすため、全て牛乳パックの再利用。
  • 寝るときにはブレーカーを落とす。
  • etc…

これだけのことを実践して、年間6万円程度が節約できるらしい。

これを単なる節約のために実践するのであれば何ら問題ない。

しかし、これをエネルギー問題、環境問題に絡めて話すと全く話が変わってくる。

日本中の全ての世帯が、上記の項目を、1年間やり遂げたとして、どれだけ資源の枯渇に貢献できるのであろうか?

多くの人に聞いてみると、1ヶ月分とか3ヶ月分とか、悠長な人であれば半年分という答えが返ってくる。

実際に節約できる石油の量は0.8日分、天然ガスは1.6日分にしかならない。

暑さも寒さも我慢して、汚く不潔なのも我慢して、娯楽も全て我慢してもこの程度の寄与である。

つまり、石油が枯渇すると言われている40年先まで、全国民が上記のような非常事態の生活を続けても、32日間石油の枯渇を先送りするだけにしか成らないのである。

まあ、当ブログ内に書いているが、石油の枯渇はありえないのだが・・・。

それでも省エネと叫んで、必死に取り組むのであればそれはそれで良い。

ただし、上記のような生活をして節約したお金は、タンスに仕舞い込み、決して使ってはならない。

何故なら、旅行に行けば、車・電車・飛行機のエネルギー消費に成り代わっただけに過ぎない。

物を買えば、物を作っているメーカーがその物を作るためのエネルギー消費に成り代わったにすぎない。

また、銀行に預けても駄目である。

銀行に預ければ、そのお金は企業に融資され、その企業の経済活動のエネルギー消費に貢献してしまうからである。

40年×60,000円=2,400,000円

これを全く使わず、タンスに仕舞い込み、過酷な生活をするのであれば、あなたは省エネに貢献したといえるかもしれない。

このように、省エネと環境問題、資源問題は相成り立つものではないのである。

政府やマスコミに踊らされず、省エネ・環境問題に自分の考えを持って欲しい。

抗酸化工法の家に住めば、夏のエアコン、冬場の暖房を限りなく使わずに済むことが出来る。

これも一つの選択である。