私の使っているBlue-Rayレコーダーは、ある語句を入力すると、それに関係ある番組があると勝手に録画するようになっている。
例えば、“健康”というキーワードを録画に引っかかるようにしていたら、健康を取り扱っている番組が網羅される。
多くの人が“健康”に興味があるからだろうか(?)、愚にもつかない番組があまた録画される。
先日、録画された番組をざっと見ては消去という作業を繰り返していると、少し気になる内容があったので紹介しよう。
1月8日(日)午後3時から放送された「ニッポン列島がんばる!ジャパンTV」である。
番組では、インフルエンザウイルスや風邪ウイルス、がん細胞等と戦ってくれるナチュラルキラー(NK)細胞を活性化させる「1073R-1乳酸菌」(通称:R-1乳酸菌)が取り上げられていた。
私は、全然知らなかったのだが、佐賀県は全国的に見ても、インフルエンザの感染レベルが高いらしい・・・。
そこで、2010年9月から、佐賀県有田町で、2011年3月18日までの間、保育園・幼稚園児、小中学生全員と関係職員全員にR-1乳酸菌を使用したヨーグルトを給食などで継続的に食べてもらい、インフルエンザや風邪の罹患率や欠席率の変動についての継続調査を行ったというのである。
ちなみに、有田町は有田焼で有名な町である。
小中学生計1,904名を対象とした調査結果は、インフルエンザによる欠席児童数を有田町、有田町に隣接する3市(伊万里市、武雄市、嬉野市)と比較したところ、小中学生ともに摂取期間中のインフルエンザ(A/B/新型)の感染率が低かったということである。
小学校に至っては隣接市に比べて感染率が10分の1程度と、顕著に差が出ており、特に中学校より小学校の方が、より低い傾向にあるとし、また、学年ごとに比較しても隣接市より低いことが結果で得られた。
やれやれ・・・
医者、学者、製薬会社、乳製品メーカーは、かくも乳酸菌を万能薬のごとく讃えるのであろうか?
私は、常日頃から、宇宙も地球も人間も動物も植物も・・・、あるいはバクテリアの世界も、皆、同じであると言うことを説いている。
元来、人間の身体の中には、乳酸菌がある。
・・・と言っても、生まれたときからあるわけではない。
母乳を飲むことにより、乳酸菌がエサになり、腸内を善玉菌優性にしていく。
説によれば、95%が善玉菌で、残りが悪玉菌というバランスになっているらしい・・・。
これは、免疫力の低い乳児の身体を保護するための働きである。
やがて、離乳食を取り始め、離乳食後期にもなれば、成人型の腸内菌叢が形成されていく。
そして、成人すると、腸内は悪玉菌優勢となり、これが原因で、様々な病気が増えるから、乳酸菌を摂り、腸内の善玉菌を増やして、赤ちゃんのような善玉菌ばかりの腸内にしようではないかというのが、乳酸菌信者の論法である。
ここで、少し、乳酸菌の開発の歴史を話してみよう。
本来、人間の胃は、強酸性の胃酸があり、殺菌の働きをする。
そのため、生きた乳酸菌をそのままとりいれても、胃を通過するときに強酸性の胃酸によって多くが死滅し、胃を無事に通過し、生き残った乳酸菌がいても、今度は十二指腸で、胆汁の攻撃を受けるため、生きて腸まで到着する乳酸菌はほとんどいない。
そこで、ヤ○○トは考えた・・・。
乳酸菌の数を、200億から400億と増やせば、腸までたくさん届くんじゃないか?
また、明●も考えた・・・。
胃酸や胆汁にも負けずに、腸まで届く強い乳酸菌を作れば良いんじゃないか?
そして、カ●メも考えた・・・。
カプセルで腸まで届ければ良いんじゃないか?
どうして、そこまでして乳酸菌にこだわるのだろう・・・?
それは・・・自然っぽくて、お金になるから(笑)次回へ・・・。