2日目・・・11月15日。
南原(ナムウォン)へ移動。
的地は、尹(ユン)さんの鶏舎“ソウル農場”である。
金社長によると、既に、日迎の李さんの鶏舎の例を伝えて、既にえみなで処理していると言うことらしい。
通常、鶏舎や豚舎や牛舎に近づくと、鼻を刺すような臭いが付きものだが、車を降りても臭いがしない。
早速、尹さんを紹介してもらい、鶏舎に入ってみた。
殆どと言って良いほど、臭いがしない。
尹さんの話によると、ホルモン剤等は使っていないが、やはり抗生物質は欠かせないという。
私は、完全に抗酸化処理すれば、抗生物質等は不要になる旨を伝えた。
しかし、尹さんが言うには、「もし、抗生物質を使用していない鶏ができたとしても、鶏の仕入れ先である大企業には何らアピールポイントにはならない」ということだった。
ただ、尹さん自身は、興味を持っていただいたらしく、徐々に抗生物質を減らす方向で考えてみたいと言うことだった。
その為には、飼料や飼料の保管庫、そして水を換える必要がある旨を伝えた。
飼料と糖蜜を混ぜるらしい・・・。
そして、「悩みの一つとして、(以下の写真のような)虫と幼虫が発生して困る」ということを言ってきた
発生原因を聞いてみると、湿度に関係するということなので、抗酸化処理で対応可能である旨を伝えると、確かに、えみなを撒いただけで、かなりの数が減ってきたと言うことである。
更に、「今年はクモの巣がたくさん出来たのだが、何故だろう?」と言ってきた。
残念ながら、日本ではそういう事例を聞いたことがなかったので、空気のバランスが整ってくることによるものでは無いかという回答をしてきた。
農場を後にして、尹さん達と昼食を取った。
尹さんと分かれた我々は、任実(イムシル)にある梁(ヤン)さんの薔薇農園へ向かった。
金社長の話では、農業コンサルタントの姜さんもここで合流すると言うことである。
髪の毛増えたかなぁ・・・。
本来、薔薇は害虫・病気に弱く無農薬で育てることは難しい。
農場に着いて、梁さんを紹介してもらい、早速、現在の薔薇栽培の状況を聞かせてもらった。
土は、薔薇栽培に適した土がないと言うことで、オーストラリアとカナダから輸入した物をブレンドしているという。
まず、この土をブレンドする作業の時に、えみなの粉体を混ぜるように指示した。
そして、薔薇の苗を植えると、何日かごとに移動させながら、栽培しているという。
その際に、ビニールシートを被せるというので、これをいきいきファームシートに変えることを提案する。
更に、苗が成長していく過程で、1本だけ成長が遅い鉢が頻繁に出てくることが悩みだという。
私は、「それは、苗が土のバクテリアを吸い上げる際、苗の数とのバランスが取れていないからで、本数を減らせば、全体的にもっと良い薔薇が出来るはずである。実験で、本数を減らした鉢と現状の鉢を作って経過観察をしてみてはどうだろうか」と提案した。
しかし、残念ながら、梁さんは頑なに自身のやり方を貫くというので、敢えて、それ以上触れることはやめた。
農家の方によくあることだが、今までのやり方に固執して、脱却出来ないのだから、致し方ない。
現在は、こんな形で農薬を散布している。
花にも作業している人にも身体に良いことはない・・・。
古い考えを脱却出来るかどうかは、梁さん次第なので、そこからは敢えて、私は説明せずに、金社長と姜さんに任せた。
もちろん、水タンクとボイラーを抗酸化処理するように指示した。
梁さんの農場を後にした我々は、4月に訪れた際、驚異の収穫をあげた全州(チョンジュ)にある柳(ユ)さんの苺農園へ向かった。
日も傾き掛けた5時過ぎに、柳さんの農園に着いたのだが、寒い中、柳さんが待っていてくれた。
前回、訪れた際に、土と水が大切である旨を伝えていただのが、嬉しそうに、土を触り、凄く柔らかい良い土になってきたということを報告してくれた。
そして、驚くことに、この秋の収穫では、前回の250%UPの収穫と、全州市でNo.1の評価を受けて、競りでも最高値だったと言うことである。
2.5×2.5=6.25 ・・・ 工工エエェェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェエエエ工工
抗酸化農法を始める前から比べると、6.25倍・・・
なんと、驚異的ではないか・・・(゜▽゜*)♪
そして、全州では、冬は極端に冷え込むため、水道水ではなく、井戸水を使うと言うことなので、井戸水用のセラミックを送ることを約束して農場を後にした。
・・・と、言っても、その後、柳さんと食事をして、お決まりのカラオケというコースになったのは言うまでもない。